グローバルX社が東証に新たなETFを新規設定します。
本ブログで何度もクリーンテック関連のETFをご紹介していますが、日本株式に特化したETFとなります。同社の運営するCTECの日本版というところでしょうか。
今回は、2637 グローバルX クリーンテック ESG-日本株式 ETFについてご紹介いたします
グローバルX クリーンテック ESG-日本株式 ETF とは
クリーンテック関連事業(エネルギー貯蔵および効率化、汚染・資源管理、再生可能エネルギーの活用といった課題解決に関連する事業)を行っている日本企業への投資を目指す、東証に上場するETFです。
米国ではバイデン政権発足に合わせて、クリーンエネルギー銘柄が一時的に盛り上がり、当サイトでもQCLN等の記事が一時的にアクセスを集めましたが、現在では沈静化しています。
日本でも菅政権が2050年までの脱炭素社会実現を掲げ、再生可能エネルギー関連の銘柄に注目が集まっていますが、実現性はまだまだこれからといったところでしょうか。その分伸び代はあると感じます。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
基本情報
配当月 | 1月,7月 |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.59% |
基本情報は上記の通りとなります。年2回配当があるとのことですが、経費率が高いこともありあまり期待できません。
構成銘柄
構成銘柄ついては下記の通りとなっております。
公式サイトよりバスケット情報がありました。31銘柄で構成されています。
株数×株価にて構成比率を割り出しています。
銘柄コード | 銘柄名 | 構成比率 |
---|---|---|
5332 | TOTO | 10.70% |
6005 | 三浦工業 | 9.61% |
6762 | T D K | 9.40% |
6367 | ダイキン工業 | 9.24% |
5947 | リンナイ | 8.72% |
6370 | 栗田工業 | 7.54% |
6976 | 太陽誘電 | 6.32% |
5333 | 日本碍子 | 5.93% |
5714 | DOWAホールディングス | 3.86% |
6361 | 荏原製作所 | 3.82% |
6674 | ジーエス・ユアサ コーポ | 3.33% |
6755 | 富士通ゼネラル | 2.99% |
5857 | アサヒHD | 2.39% |
9519 | レノバ | 2.38% |
9793 | ダイセキ | 1.55% |
1407 | ウエストホールディングス | 1.35% |
1926 | ライト工業 | 1.21% |
6996 | ニチコン | 1.20% |
6641 | 日新電機 | 1.19% |
9551 | メタウォーター | 1.08% |
1979 | 大 氣 社 | 0.97% |
6564 | ミダック | 0.79% |
6937 | 古河電池 | 0.65% |
6368 | オルガノ | 0.63% |
6997 | 日本ケミコン | 0.55% |
6768 | タムラ製作所 | 0.48% |
3150 | グリムス | 0.48% |
6254 | 野村マイクロ・サイエンス | 0.47% |
2151 | タケエイ | 0.41% |
4080 | 田中化学研究所 | 0.38% |
6619 | ダブル・スコープ | 0.38% |
TOTOが構成比率トップ???と思いましたが、ESGに関して早くから取り組みを行っている企業で、三浦工業も同様の理由であると考えられます。
以前ご紹介したETF「PBD」の構成銘柄であるウエストホールディングス、レノバあたりも組み入れられています。
メリット
成長が期待できるクリーンテック分野にまとめて投資
ESGの取り組みに積極的な銘柄、クリーンエネルギー関連(太陽光発電、風力発電、EV関連)といったこれから成長が期待でき・国策銘柄としてサポートを受ける可能性がある銘柄にまとめて投資できます。
最近はESG関連のETF、投資新規設定が目立っており、関連銘柄への資金の流入が期待できます。
また、クリーンエネルギー関連では以前ご紹介したウエストホールディングスなどは2020年に株価が3倍となり、1対1.3の株式分割まで行っています。
デメリット
経費率が高い
特定のテーマに特化したETFのためか、経費率は0.59%と非常に高く設定されています。経費率の高さゆえ、配当利回りはあまり高くならないことが予想されます。
まとめ
ここ最近になって急に名前を聞くようになったESG。クリーンエネルギー関連と合わせて今後も注目の分野だと感じます。QCLNのように急激に株価が上昇する可能性もあります。今後の動向に注目です。