世界スタートアップ&イノベーション株式ファンド【好成績投信の中身を拝見】

以前上場後間もない銘柄の更なる成長を狙うファンドをご紹介しました。

上記ファンドは日本株式が対象でしたが、海外株式対象のファンドもあるはずと思い調べてみたところ、運用会社が違いますがありました。

上場後間もない・さらに海外の銘柄となると個別で投資するには情報が少なく、リスクが大きいですがこちらもプロに任せてしまいましょう。

今回は、世界スタートアップ&イノベーション株式ファンドについてご紹介いたします。

世界スタートアップ&イノベーション株式ファンドとは

世界スタートアップ&イノベーション株式ファンド三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 世界のスタートアップ&イノベーション企業の株式
  • 主要投資対象ファンドの実質的な運用は、BNYメロン・グループのメロン・インベストメンツ・コーポレーションが行う

IPO後10年以内の日本を含む世界の中小型株式を対象に将来的な成長が見込まれるビジネス、革新的な製品・サービスの要素など総合的な判断により、投資候補銘柄群を選定。

個別企業のファンダメンタルズ分析(財務分析、企業経営陣との面談、知的財産やテクノロジーの競争力の評価等)を通じて、企業の成長性を検証し、銘柄を選定します。

地域や業種についてはある程度分散、流動性等を考慮してポートフォリオを構築するとのこと。

キャッチコピーは「未来のGAFAを探し出せ!」

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基本情報

設定日2019年3月18日
償還日2029年3月5日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.859%(税込)
分配金年1回(3月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は1.859%と高めで、信託財産留保額はなし。

2019年に設定されたばかりの10年投信となります。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年5月末時点)

銘柄名国・地域業種比率
ハローフレッシュドイツ一般消費財・サービス5.78%
リフト米国資本財・サービス3.59%
ぺロトン・インタラクティブ米国一般消費財・サービス3.26%
プラネット・フィットネス米国一般消費財・サービス3.17%
1ライフ・ヘルスケア米国ヘルスケア3.11%
VATグループスイス資本財・サービス3.07%
エアタック・インターナショナル中国資本財・サービス2.63%
グローバント米国情報技術2.47%
ワールドラインフランス情報技術2.19%
レイザー米国情報技術2.17%

組み入れ銘柄数は64。上場後経過平均年数は5.44年。リフトやVATグループについては、名前くらいは聞いたことがある程度です。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年7月9日時点で、20,281円。

例外なくコロナショック時に一時的に下落しますが、グロース株優位の市場の波にも乗り基準価額を急激に伸ばしています。

純資産総額は2021年に入ってから一気に資金流入し、263.41億円。

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+7.05%
1年前から+34.72%
設定来+102.81%

設定来からみると、+102.81%です。

まずまずの騰落率。コロナ後の金融緩和の波に乗り、上場間もない成長銘柄の急騰の恩恵を受ける形となりました。

まとめ

海外の直近IPO銘柄も期待先行で上場時に高値をつけた後は乱高下することが多いため、こういったファンドに任せるのも手だと思います。

月次レポートを見ると、毎月のように上位構成銘柄が入れ替わっています。情報技術やヘルスケア、コロナ後を睨んだ宅配や巣篭もりなど事業は様々ですが、この中から次世代GAFAは現れるのでしょうか?

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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