【脱炭素】1407 ウエストホールディングス【国策銘柄】

2020年はコロナ一色でしたが、日本の政治に目を移すと長期政権が続いた安倍内閣が終焉を迎え、菅内閣が誕生した年でもありました。菅総理はデジタル庁の創設・不妊治療といった国策を掲げておりますが、脱炭素社会の実現というアメリカのバイデン次期大統領と共通の政策を打ち出しています。脱炭素となるとEV・太陽光発電などのクリーンエネルギーが注目されてくるわけですが、今回は国策銘柄である1407 ウエストホールディングスをご紹介いたします。

1407 ウエストホールディングスとは

会社概要

いつもの通りwikipediaから引用です。

株式会社ウエストホールディングスは、広島県広島市西区に本社を置き、再生可能エネルギーを軸としたトータルエネルギーソリューションを提供している。太陽光発電システムの施工・販売などを行う企業グループの持株会社である。

wikipediaより

1984年設立。2004年JASDAQ上場と歴史のある企業です。

同社のVISIONにはっきりと

「太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーと省エネルギーを推進することで化石燃料に頼らない「脱炭素社会」の実現を目指します」

コーポレートサイト

と記載されています。

事業としては主に4事業。

再生可能エネルギー事業はメガソーラー・産業用太陽光発電の受注が堅調。最近は既存のメガソーラーの再生事業に力を入れているようです。

省エネルギー事業は製造業など電力を大量消費する企業に対して省エネのコンサルティングを行う事業です。

電力事業は電力自由化を背景に、自社の太陽光発電事業と組み合わせた電力の小売事業です。電力大手の牙城を完全に崩すところまでは行きませんが、新電力登録605社中11位の契約件数を誇ります。主に営業は提携金融機関からの紹介のようです。

海外事業はタイに現地法人を設立し、タイの日系企業に展開している太陽光発電や省エネ機器の提供を通じて、事業をASEAN全域へと拡大していく計画のようです。

近年のクリーンエネルギーの盛り上がりに比例するように業績も堅調に推移し、株価も右肩上がりです。

業績

株価チャート

それでは早速、株価と業績を見ていきましょう。

過去1年の株価です。いちおうコロナショックで株価を下げてはいますが…。好調な業績に比例して何ごとも無かったかのように綺麗な右肩上がりの線を描いています。相場全体の調整がこないと手が出せないか…

過去5年業績

【業績】売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連17.832,7532,6792,3171,50045.623.1
連18.852,5094,9744,5572,66781.126.9
連19.863,9045,8645,4253,632111.334.6
連20.861,9477,1806,6154,41714045
連21.8予80,5338,1367,4564,847154.8850

過去5年の業績です。今期はコロナ影響もあり減収・増益。営業活動自粛の影響もありますが、製造業を中心に操業自体を控えたことによる電気代の大幅減が響いたようです。電力の小売事業は個人よりも法人の割合がほとんど。それでも、次期は大幅な増収・増益の計画。メガソーラー再生事業が本格的に始動し、菅内閣・バイデン次期大統領の国策も後押ししています。

いいことばかりのように思えますが、今期電力事業で売上を落としたように仮にコロナウイルス第3波の拡大が収まらず、緊急事態宣言第2弾が発令されるようだと、少し風向きが変わってきそうな気もするので注意が必要です。

配当

【業績】1株配(円)
連17.823.1
連18.826.9
連19.834.6
連20.845
連21.8予50

配当は年間50円に増配予定。利回りは2020年12月30日現在0.9%ですが、今後の業績次第では更なる増配もあるかもしれません。

株主優待

株主優待はありません。

教訓

  • 業績は右肩上がり(コロナ影響がどこまであるか)
  • 脱炭素社会へ 国策が後押し

先日ご紹介したクリーンエネルギーETF PBDの組み入れ銘柄にも採用されている ウエストホールディングス。世界的な脱炭素の流れとともに日米の政権の国策銘柄でもあります。

業績絶好調ですが、今後のコロナウイルス感染拡大にも注視していきたいところです。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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