今回は、政策・時代の流れに乗るクリーンエネルギーETFの第三弾 CTECをご紹介いたします。
当初はご紹介する予定はありませんでしたが、ちょうどクリーンエネルギー関連のICLN、QCLNの記事を書いた後、2020年12月より主要ネット証券でも取り扱いが開始されたことを知り、調べてみました。今回はCTECを見ていきます。
CTECとは
主要事業が再生可能エネルギー、エネルギー効率およびエネルギー貯蔵、スマートグリッド、リチウムイオン電池(もしくは燃料電池)または汚染防止・軽減に関する技術の開発である企業に投資するNASDAQに上場している米国籍のETFです。Indxxグローバル・クリーンテック指数の価格およびイールドのパフォーマンスに連動する投資成果を目指し運用します。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
特化型ETFとしては他に、ゲーム&eスポーツ関連銘柄のHERO、サイバーセキュリティ関連銘柄のBUG等個人的に興味のあるETFもあります。
基本情報
配当月 | 未定 |
配当利回り | 0.46% |
経費率 | 0.5% |
基本情報は上記の通りとなります。2020年10月時点設定されたばかりのため、配当は未定。経費率はICLNよりも高く、0.5%です。
構成銘柄
構成銘柄については下記の通りとなっております。構成銘柄は41銘柄(2020年12月11日現在)となっております。
ティッカー | 銘柄名 | 構成比率(%) |
ENPH | ENPHASE ENERGY INC | 7.982 |
PLUG | PLUG POWER INC | 6.337 |
SEDG | SOLAREDGE TECHNO | 6.26 |
006400 KS | SAMSUNG SDI CO LTD | 5.732 |
SGRE SM | SIEMENS GAMESA R | 5.571 |
VWS DC | VESTAS WIND SYSTEMS A/S | 5.554 |
968 HK | XINYI SOLAR HOLDINGS LTD | 5.39 |
FSLR | FIRST SOLAR INC | 4.487 |
009830 KS | HANWHA SOLUTIONS CORP | 3.783 |
BLDP | BALLARD POWER SYSTEMS INC | 3.404 |
JMAT LN | JOHNSON MATTHEY PLC | 3.213 |
VAR1 GR | VARTA AG | 3.059 |
NEL NO | NEL ASA | 2.857 |
SPWR | SUNPOWER CORP | 2.511 |
257 HK | EB ENVIRONMENT | 2.488 |
DQ | DAQO NEW ENERGY CORP-ADR | 2.012 |
336260 KS | DOOSAN FUEL CELL CO LTD | 1.972 |
BE | BLOOM ENERGY CORP- A | 1.83 |
JKS | JINKOSOLAR HOLDING CO-ADR | 1.808 |
3800 HK | GCL-POLY ENERGY | 1.799 |
ITM LN | ITM POWER PLC | 1.798 |
NDX1 GR | NORDEX SE | 1.777 |
CWR LN | CERES POWER HOLDINGS PLC | 1.752 |
6121 TT | SIMPLO TECHNOLOGY CO LTD | 1.63 |
CSIQ | CANADIAN SOLAR INC | 1.581 |
112610 KS | CS WIND CORP | 1.56 |
LAND SW | LANDIS+GYR GROUP AG | 1.517 |
S92 GR | SMA SOLAR TECHNOLOGY AG | 1.411 |
FCEL | FUELCELL ENERGY INC | 1.384 |
PCELL SS | POWERCELL SWEDEN AB | 1.318 |
TPIC | TPI COMPOSITES INC | 1.039 |
3576 TT | UNITED RENEWABLE | 1.009 |
AMRC | AMERESCO INC-CL A | 0.891 |
2208 HK | XINJIANG GOLD-H | 0.849 |
6865 HK | FLAT GLASS GROUP CO LTD-H | 0.842 |
MBTN SW | MEYER BURGER TEC | 0.68 |
MCPHY FP | MCPHY ENERGY SA | 0.472 |
018000 KS | UNISON CO LTD | 0.391 |
Enphase Energy(エンフェ―ズ・エナジ―)、Plug Power(プラグパワー)など太陽光・燃料電池を取り扱っている企業が多くラインナップされています。
セクター別の内訳と、国・地域別の構成は上記のとおりです。
投資対象地域は、アメリカを中心に全世界に分散しています。アメリカ以外は、全世界に満遍なくといったところです。ICLNよりは地域の分散は効いています。
メリット
全世界のクリーンエネルギー銘柄に投資できる米国籍ETF
このETF1株に投資するだけで、全世界のクリーンエネルギー関連企業に投資できます。
CTECの投資対象地域はアメリカが22%で、アメリカへの依存度が他のクリーンエネルギーETFよりも低く、他の投資対象地域は中国・韓国・イスラエルなどが中心。
デメリット
ICLNに構成銘柄が似通っている
ICLNと上位の構成銘柄・業種が似通っています。どうしても燃料電池・太陽光が上位に来てしまいます。そうなると設定されたばかりで実績が少ないCTECは不利になります。将来的にクリーンエネルギー×ITというようなITを駆使した特色のある企業が出てくると違いが出てくるのかもしれませんが。
経費率は高め
経費率は高め(0.5%) ICLNのほうが若干安い(0.46%)
参考) QQQ:0.2%, VOO:0.03%
投資すべき?
私はまだ所有しておりませんが、現時点では、ICLNをお勧めします。
ICLNとCTECは構成銘柄が似通っており、地域が分散されているものの、経費率を考えると、あくまでも個人的な主観ですが、ICLN > CTEC>QCLNと考えます。
まとめ
クリーンエネルギー関連でCTEC、ICLN、QCLNを比較すると、CTEC・ICLNが全世界対象のクリーンエネルギー、QCLNがアメリカ中心のクリーンエネルギー+EV関連です。経費率ではICLNに軍配が上がりますが、テスラに投資してみたいというならQCLNでもよいと思います。
CTECは設定されたばかりなので、もう少し様子見ですかね。
やはり米ドルで購入できるのは魅力です。
※米国株、米国ETFは1株から購入可能です!!
あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。