野村Jリートファンド【好成績投信の中身を拝見】

長期にわたって安定した成績を残しているファンドを探していたところ、楽天証券ファンドアワード6年連続ノミネートという実績を誇るファンドを見つけました。これまで、株式系のファンドばかりご紹介してまいりましたが、投信では初のREITファンドとなります。

今回は野村Jリートファンドについてご紹介いたします。

野村Jリートファンド

野村Jリートファンドは野村アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。日本のJリートに投資を行います。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本国内のJ-REITに投資。
  • J-REITへの投資にあたっては、個別銘柄の流動性、収益性・成⻑性等を勘案して選定したJ-REITに分散投資を⾏ない、⾼⽔準の配当収益の獲得と中⻑期的な値上がり益の追求を⽬指す。

J-REITは数が少ないため、J-REITの指数に連動するインデックス投資をしておけば楽ではありますが、当ファンドでは緻密な銘柄組入れ比率の調整が功を奏し、設定来で安定した成績を維持しています。

前述しましたが、楽天証券ファンドアワードで6年連続で国内REIT部門の優秀ファンド賞にノミネート。また、モーニングスターのレーティングで5年(60ヶ月)連続で最高位の5つ星(★★★★★)を維持している数少ない10個のファンドの一つとなっています。

スポンサーリンク

基本情報

設定日2013年3月29日
償還日2028年1月26日
購入時手数料最大2.75%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.1%(税込)
分配金年2回(1月、7月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドが、管理費用1.1%とまあまあ。

REITといえば、高配当の分配金に注目が集まりますが、本ファンドでは設定来分配金を出したことはありません。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

2021年5月末時点での構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年5月末時点)

銘柄名業種比率
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト複合・総合型(住宅+ホテル・旅館+ヘルスケア・病院)7.1%
日本都市ファンド複合・総合型(オフィス+ホテル・旅館+商業施設)6.5%
三井不動産ロジスティクスパーク特化型(物流施設+その他)6.3%
野村不動産マスターファンド複合・総合型
(オフィス+住宅+ホテル・旅館+物流施設+商業施設+その他)
5.2%
ユナイテッド・アーバン複合・総合型
(オフィス+住宅+ホテル・旅館+物流施設+商業施設+ヘルスケア・病院+その他)
4.8%
日本ビルファンド特化型(オフィス)4.8%
イオンリート特化型(商業施設)4.1%
日本プライムリアルティ複合・総合型(オフィス+商業施設)3.9%
CREロジスティクスファンド特化型(物流施設)3.7%
産業ファンド複合・総合型(物流施設+その他)3.7%

※参考 東証REIT指数上位5位

銘柄名業種比率
日本ビルファンド投資法人特化型(オフィス)7.0%
ジャパンリアルエステイト投資法人特化型(オフィス)5.9%
GLP投資法人物流施設5.2%
野村不動産マスターファンド投資法人複合・総合型
(オフィス+住宅+ホテル・旅館+物流施設+商業施設+その他)
5.0%
日本都市ファンド投資法人複複合・総合型(オフィス+ホテル・旅館+商業施設)4.9%

構成銘柄は58銘柄。東証REIT指数と比較すると、複合・総合型比率が多めで安定感を重視しているように感じます。

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年7月2日時点で、20,089円。

国内REITは他セクターよりも、コロナショックによる戻りが遅く、2021年6月になってようやくころ名前の水準を取り戻しつつあります。コロナウイルス感染拡大により、ホテル型・オフィス型・商業施設型は苦戦を強いられており、組み入れ銘柄の入れ替えが功を奏している状況です。

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+25.30%
1年前から+26.52%
3年前から+41.69%
5年前から+49.96%
設定来+90.52%

設定来からみると、+90.52%です。

設定来から順調に伸び続けましたが、コロナショックでリセット。その後1年かけてコロナ前の水準に戻してきています。

まとめ

分配金が出ないタイプのJ-REITファンド。分配金をもらうと、NISA口座でない限り税金を持っていかれますから、トータルリターンを重視するなら、分配金無しも選択肢の一つです。

インデックス投資と違って総合型REITが多くアクティブファンドといえども安定感を重視している印象です。REITも一口からでも結構な額となりますので、投信でまとめて投資するのも選択肢としてはありかと思われます。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました