グローバルX社が2023年4月13日に新たなETFを東証に新規上場すると発表しました。その中の一本がグローバルX 半導体 ETFです。先日もニッセイSOX指数インデックスファンドをご紹介したばかりです。半導体は一時期に比べると過熱感がピークを過ぎた感がありますが、次のピークに向けて今仕入れておこうという各社の思惑でしょうか?
今回は、2243:グローバルX 半導体 ETFについてご紹介いたします
2243:グローバルX 半導体 ETF
米国上場の主要な半導体関連30銘柄で構成されている株価指数であるSOX指数[フィラデルフィア半導体株指数](配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指します。
グローバルX社のETFとしては珍しく?マイナーな指数ではなく、既存の一般的な指数に単純に連動を目指すETFとなります。
投信のニッセイSOX指数インデックスファンド にわずかに先を越されてしまいしたが、東証上場ETFとしてSOX指数を投資対象とした商品は初めてとなります。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
日本の東証に上場するETFも増えてきています。
基本情報
配当月 | 年2回(3月,9月) |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.4125%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。NASDAQ上場の本家SOXXの経費率は0.35%のため、まあまあなんじゃないでしょうか。
投信とETFの違いがあるため、単純な比較はできませんが、 ニッセイSOX指数インデックスファンド の管理費用が0.1826%であることを考えると、ちょっと上場のタイミングが悪かったなぁと言うのが本音です。
構成銘柄
構成銘柄については、SOX指数に連動する関係上、 ニッセイSOX指数インデックスファンドと同じになります。
ティッカー | 銘柄名 | 比率(%) |
---|---|---|
NVDA | エヌビディア | 8.76% |
AVGO | ブロードコム | 8.04% |
TXN | テキサス・インスツルメンツ | 7.86% |
AMD | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 7.31% |
QCOM | クアルコム | 5.75% |
INTC | インテル | 4.35% |
LRCX | ラムリサーチ | 4.03% |
MU | マイクロン・テクノロジー | 3.97% |
AMAT | アプライド・マテリアルズ | 3.95% |
ON | オン・セミコンダクター | 3.91% |
メリット
圧倒的な成長
青:SOX指数(SOXX)
黄:NASDAQ100(QQQ)
赤:S&P500(IVV)
ニッセイSOX指数インデックスファンド 内の情報を引用しますが、SOX指数はS&P500・NASDAQ100指数よりもよいパフォーマンスとなっています。
また直近のNASAQの下げよりも上位にあります。
デメリット
経費率が高い…
もうこれは不運としかいえません。前述しましたが、本ファンドの経費率が 0.4125%(税込) に対して ニッセイSOX指数インデックスファンド の管理費用が0.1826%。どうしてもETFで短期売買したいという人でない限りは安い投信をおススメします。
まとめ
東証初のSOX指数連動半導体ETF!!というところまでは良かったのですが、今回ばかりはタイミング悪く競合商品が強く非常に厳しいスタートとなりそうです。半導体関連銘柄という景気敏感株のため、より短期的な取引が意識されがちになりますが、中長期投資なら投信・短期売買ならETFと使い分けましょう。