毎度のように一風変わったファンドを設定する大和アセットマネジメント。大和アセットマネジメントから新商品です。「一歩先いく USテック・トップ20インデックス」と言うインデックスファンドを2024年3月13日に設定すると発表がありました。あれ?なんか聞いたことあるなと思いましたが、2023年4月に東証に上場になった 2244 グローバルX US テック・トップ20 ETF をそのまま買うファンドになるようです。東証ETFを買うファンドなんて始めてみたような気がします。それにしてもネーミングセンスがちょっとあれだなぁ…
今回は、 一歩先いく USテック・トップ20インデックスについてご紹介いたします
一歩先いく USテック・トップ20インデックス
米国を代表するテクノロジー関連企業20社により構成される「FactSet US Tech Top 20 Index」指数(円換算)への連動を目指す、インデックスファンドです。前述の通り、既に東証に上場されている 2244 グローバルX US テック・トップ20 ETF をそのまま買うファンドとなります。
FactSet US Tech Top 20 Index 指数についておさらいです。
NASDAQに上場している各テクノロジー関連銘柄の中で時価総額が大きい20銘柄で構成されます。テクノロジー関連銘柄とは、以下の自動化(ロボティクス)、クラウド、コンテンツ/プラットフォーム、eコマース、半導体に産業に関連するビジネスを行う企業のことを指します。
銘柄の算出方法としては、NASDAQ市場に上場する時価総額上位300位かつ1日平均売買代金1億米ドル以上の銘柄の中から、 自動化(ロボティクス)、クラウド、コンテンツ/プラットフォーム、eコマース、半導体の5つの各テーマにおいて浮動株調整後時価総額上位3位に入る銘柄を選定します。次に、浮動株調整後時価総額に基づき4位以下の銘柄をランク付けし、20銘柄に達するまでテーマに関係なく上位の銘柄を選定します。各5テーマ×上位3銘柄 + テーマに関係なく敗者復活5銘柄と言うことみたいです。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。東証に上場しているETFを運営しているのはGlobal X Japanで、 グローバルXと大和アセットマネジメントの合弁会社です。今後も東証ETFを買うファンドが増えてくるかもしれません。
基本情報
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.495%(税込) |
分配金 | 未定 |
基本情報は上記の通りとなります。信託報酬:0.0825%+ETF経費率:0.4125%で0.495%のようです。普通にETFを買ったほうが当然安いです。低コストインデックスファンドが増えている中でちょっと高いかなと言う印象です。
構成銘柄
2244:グローバルX US テック・トップ20 ETFのHPの月次レポートより、構成銘柄は下記のとおりです(2024年1月31日時点)
構成上位銘柄
銘柄名 | 組入れ比率 |
---|---|
NVIDIA CORP | 9.7053% |
AMAZON.COM INC | 7.8703% |
BROADCOM INC | 7.7999% |
MICROSOFT CORP | 7.7976% |
APPLE INC | 7.1585% |
ALPHABET INC-CL A | 6.9084% |
META PLATFORMS INC | 6.8494% |
INTUIT COM | 5.8810% |
TESLA INC | 5.7707% |
PDD HOLDINGS INC | 5.2084% |
INTUITIVE SURGICAL INC | 4.8578% |
ADVANCED MICRO DEVICES | 3.8897% |
PALO ALTO NETWORKS INC | 3.5870% |
KLA CORP | 2.9766% |
MERCADOLIBRE INC | 2.5695% |
INTEL CORP | 2.5573% |
QUALCOMM INC | 2.2951% |
ADOBE INC | 2.1966% |
TEXAS INSTRUMENTS INC | 2.0783% |
NETFLIX INC | 1.8796% |
だいだい予想通りのNADAQのいつものメンバー。快走中の NVIDIA が組入れ比率ダントツトップ。ほとんどの人が知らないでしょうが、VMWareという仮想ソフト会社を買収後サービス改悪で利益を上げようとしてる BROADCOM も上位。あとはGAFAM中心です。
メリット
定額で買える
これが最大のメリットでしょう。投信にすることで定額定期積立に向いています。おそらくNISA成長投資枠対象。
デメリット
管理費用が高い
ただでさえ割高の東証に上場するテーマ型ETFに信託報酬が乗って 0.495% とちょっと割高。
まとめ
US Tech Top 20がファンド化するとは思いませんでした。メリットは定額で定期買い付けしたい人向けといったくらいでしょうか。