2645 グローバルX レジャー&エンターテインメント-日本株式 ETF【グローバルX】

グローバルX社が2021年9月28日に新たなETFを3本同時に東証新規設定することがわかりました。

二本目はレジャー&エンターテインメントに投資するETFです。コロナ禍で厳しい環境のレジャー・エンタメ業界。旅行や音楽ライブ・スポーツイベントなどは開催しているものの、一部イベントでクラスターが発生するなど炎上も目立ちます。またそのようなイベントに参加することで白い目で見られるkともあるでしょう。一方、ゴルフやキャンプなど屋外で楽しめるレジャー、配信ライブなどコロナ禍でも期待の出来る銘柄もあります。

今回は、同時上場のうち第2弾となる2645 グローバルX レジャー&エンターテインメント-日本株式 ETFについてご紹介いたします

2645 グローバルX レジャー&エンターテインメント-日本株式 ETFとは

レジャーおよびエンターテインメント関連のビジネスを行う日本企業で構成される「Solactive Japan Leisure & Entertainment Index」指数への投資を目指す、東証に上場するETFです。

投資対象は下記の通りです。

  1. レジャーおよびエンターテインメントに関連した商品・サービスを提供している日本企業が対象
  2. 各銘柄は時価総額加重により構成比率が決定
  3. 原則として年2回、指数構成銘柄および構成比率の見直しを行う

新型コロナウィルスの流行により、大人数で集まったり、海外旅行へ行ったりすることは依然として難しい環境にあります。直近では、愛知県で開催された「密」な野外音楽イベントにて、感染対策が行われおらずクラスターを発生させて大炎上した事件が記憶に新しいところです。

厳しい環境の中、レジャーでは、キャンプをはじめとするアウトドア、ゴルフ・ランニングなど屋外で楽しめるスポーツが注目を集めています。エンターテインメントの面では依然として、音楽ライブなどの開催は厳しい状況ですが、オンライン配信・投げ銭といった新たな試みも拡がっています。

娯楽関連のセクターに丸ごと投資するのではなく、レジャーおよびエンターテインメントの中でも様々なテクノロジーを活用した比較的新しいビジネスモデル(オンラインベースでのレジャーサービスの提供、ストリーミングサービス、AR・VR等)に着目しています。

サブテーマ

ジャーおよびエンターテインメント関連産業として以下のサブテーマを設定しています。

  • 旅行関連商品
  • アウトドア用品
  • オンライン予約サービス
  • 宿泊施設のシェアリング
  • 動画ストリーミングサービス
  • オンラインライブ配信
  • オンライン学習
  • 仮想現実および拡張現実空間(VR・AR)

運営会社 グローバルXとは

グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。

日本の東証に上場するETFも増えてきています。

基本情報

配当月4月,10月
配当利回り未定
経費率0.649%(税込)

基本情報は上記の通りとなります。年2回配当があるとのことですが、詳細は不明。経費率はグローバルXのテーマ型ETFとしては高め。

構成銘柄

構成銘柄ついては下記の通りとなっております。(2021年9月10日時点。Solactive社のウェブサイトより)

銘柄名構成比率
サイバーエージェント9.73%
日本駐車場開発8.75%
カシオ6.51%
電通5.39%
東宝4.21%
ワコム4.18%
リクルート3.50%
セプテーニ3.49%
ラウンドワン2.40%
AOKI2.28%
サンリオ2.24%
コシダカHD2.07%
HIS1.83%
マーベラス1.56%
ソニー1.56%
USEN1.51%
第一興商1.44%
富士急行1.38%
エイベックス1.14%
オリエンタルランド1.12%
アルペン1.02%
東祥0.96%
コムチュア0.81%
エアトリ0.54%
UUUM0.50%
アミューズ0.47%
東映0.37%
ぴあ0.37%
J-STREAM0.35%
アドベンチャー0.17%

構成銘柄は上記30銘柄(2021年9月10日時点)。

サイバーエージェントといえばウマ娘しか頭に浮かびませんが、ABEMA TVでの有料ライブ配信など新しい形でのエンターテイメントを提供しています。
高配当で有名な日本駐車場開発はスキー場の再生などのスポーツ事業を手がけており、アウトドアが注目される中で組み入れ比率上位となっています。
アルペンは夏季はゴルフ(ゴルフ5)、冬季はスキーでの年間を通じた売上が見込めます。

その他、オリエンタルランド(ディズニーランド)・サンリオ、カラオケの第一興商・コシダカホールディングスなど、どちらかというとコロナ禍で逆風の銘柄が多い印象です。

電通は…ESG投資の面から考えると、組み入れることにリスクしか考えられません。

メリット

意外と堅調な成長

コロナ禍で逆風の業界ですが、意外とパフォーマンスは堅調です。

年度別の騰落率は下記の通り、

年度騰落率
2016年+10.0%
2017年+33.7%
2018年-1.6%
2019年+17.0%
2020年+3.7%
2021年+10.9%

デメリット

経費率が高い

これはグローバルX社のETF全般に言えることですが、経費率が 0.649%(税込) とETFにしては高め。

出来高は?

東証ETF共通の懸念事項でもありますが、一部のレバレッジ型のETFを除いて、米国ETFや国内個別株に比べると出来高が少ない傾向にあります。

特に他に例の無いニッチなテーマのため、思ったような株価での約定が難しい可能性があります。

まとめ

コロナ禍でレジャーやエンタメなんて…と調べる前はそう思っていましたが、構成銘柄と取り組んでいる事業をよくよく見ていると、コロナの恩恵を受けた企業や新たな発想で工夫をしている企業が沢山あります。もちろんオリエンタルランドなどのテーマパークや、カラオケなどのコロナ後に回復の見込める企業への逆張り戦略も考えられます。

上記のような企業に投資してみるのも面白いのではないでしょうか。

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