【レバライズ】SMTAM S&P500戦略 新規設定決定!

三井住友トラスト・アセットマネジメントが、2023年1月17日にSMTAM S&P500戦略(株価水準レバレッジ比率調整型)という商品を新規設定することがわかりました。愛称にレバとついているのでレバナスのようなレバレッジを掛けた商品のようですが、EDINETにて目論見書を見つけたので詳細を調べてみました。

今回は、 SMTAM S&P500戦略(株価水準レバレッジ比率調整型) (愛称:レバライズ)についてご紹介いたします。

SMTAM S&P500戦略(株価水準レバレッジ比率調整型) (愛称:レバライズ) とは

SMTAM S&P500戦略(株価水準レバレッジ比率調整型) (愛称:レバライズ)は 三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

概要については下記の通りです。

モーニングスターのサイトからの引用によると下記のようになります。

主としてS&P500先物取引の買建てを行う。また、日本の公社債等にも投資することがある。S&P500の過去最高値からの下落率等に応じて、S&P500先物取引の買建玉の時価総額が投資信託財産の純資産総額の1倍から2倍程度になるように調整する。組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジにより為替変動リスクの低減を目指す。5月決算。

モーニングスター
  • 主としてS&P500先物取引の買建てを行う。
  • 為替ヘッジはあり

注目すべきは下記の文言です。

S&P500の過去最高値からの下落率等に応じて、S&P500先物取引の買建玉の時価総額が投資信託財産の純資産総額の1倍から2倍程度になるように調整する

以前ご紹介したSOMPOスイッチ NASDAQ100 レバレッジ2.5倍のような、下落を始めたらレバレッジ比率を下げる商品なのかなと思いましたが、 EDINETに公開されていた目論見書を見るとそうではないようです。

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目論見書より(画像抜粋)

少し見づらいですが上記画像の内容を抜粋します

  1. S&P500指数が最高値以上の場合は目標レバレッジ比率は1倍。
  2. S&P500指数が最高値未満の場合は、下落率と景気局面判断により目標レバレッジ比率を1倍から2倍に調整。下落率が30%以上になると2倍となる。

レバレッジ比率をシミュレーションしてみます。

2022年1月3日に最高値の4,796.56を記録して以来、この記事を書いている2023年1月5日現在で下落率は20%前後となります。景気後退局面に差し掛かっているとするならば現在は1.75倍、最高値からの下落率が30%を超える3357.59を下回るようなことがあれば、景気判断に関わらず2倍となる試算です。

下落しているときにレバレッジ比率を高めて溜めておいて、過去最高値を更新し続けている間はレバレッジ比率を1倍にするという下落局面において心臓に悪そうな運用となりそうです。

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基本情報

設定日2023年1月17日
償還日2033年5月17日
購入時手数料 最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率0.759%(税込)
分配金年1回(5月)

基本情報は上記の通りとなります。管理費費用は 0.759%。また、償還日が設定されており10年投信となっています。

プレスリリースではSBI証券での販売がアナウンスされています。

構成銘柄

もはや説明するまでも無いでしょう。構成銘柄については割愛します。GAFAMを中心としたいつものメンバーとなります。

類似商品との比較

他の レバレッジ商品との比較です。

ファンド名/運用会社信託報酬(税込)信託期間純資産額(億円)
※2022年12月末時点
SOMPOスイッチ NASDAQ100 レバレッジ2.5倍
(SOMPOアセットマネジメント)
0.759%2032年5月末まで4.06
iFreeレバレッジ NASDAQ100
(大和アセットマネジメント)
0.990%無期限1,257.72
楽天レバレッジNASDAQ-100
(楽天投信投資顧問)
0.770%無期限216.43
SMTAM S&P500戦略(株価水準レバレッジ比率調整型) (レバライズ)
( 三井住友トラスト・アセットマネジメント )
0.759%2033年5月末まで

純資産ではこれまでの実績のある大和のレバナスが圧倒的。信託報酬については、これまで最安だった SOMPOスイッチ NASDAQ100 レバレッジ2.5倍と同等の0.759%。隠れコストがどれだけあるかが注目です。

信託期間については、SOMPOと同様に10年投信となっております。

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メリット-信託報酬が安い

後発ということもあり、信託報酬は最安値となります(隠れコストは考慮しておりません)

デメリット-運用が吉と出るか凶と出るか

下落局面でレバレッジ比率をあげる運用ですので、非常にリスキーな運用となります。下げ続けてそのまま償還とならなければいいですが。

まとめ

モーニングスターセミナーの講演概要によると「下落局面を力に変える業界初の仕組みを導入した新しいレバレッジ型ファンド」とあります。おそらく2023年前半はS&P500を中心に全世界的に株価は下げるでしょう。下げている間に溜めておいて、上昇局面で一気に資産を拡大するまさしくレバライズとなるでしょうか。レバナス民は下落局面では不安いっぱいでしょうがしばらく様子見です。上手くいけばNADAQ100指数やダウ平均で同様の商品が出るかも。とにかく注目です。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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