【書評】会社四季報2021年秋号 読んでみた

四季報2021年秋号を一通り読み終えましたので、雑感を書いていきたいと思います。

ちなみに四季報の見方がよくわかっていなかった昨年の秋号では、ピックアップした銘柄が軒並み上昇するという奇跡のビギナーズラックがありました。(ただし購入した銘柄は低迷…)

全体的な印象

好調な業種は?

半導体・自動車関連を中心として製造業が絶好調。意外と化学系の業種で好調な企業が多い?

鉄鋼と海運は急上昇。

イマイチな業種は?

飲食業、旅行は引き続き厳しい状況。

銘柄ピックアップ

今回銘柄をピックアップした基準は下記の通りです。

  • 時価総額300億円以下(例外あり)
  • 業績右肩上がり(増益見込み) コロナ前と比較して増益。
  • 現在の株価30万円以下 高すぎて買えないものには手を出さない
  • 優待、利回りはあまり考慮しない。
  • PERは15以下、特にPER高値平均を下回っていること。(EPS100円以上あれば尚よし)
  • 一日の出来高が少なすぎないこと

前回の夏号と同様にコロナショック前と比較して、伸びているかどうかを今回の選定基準としています。

一通りピックアップした後、一日の出来高が少ない銘柄を除外はこれまでどおり。

さらに今回は、目先絶好調な鉄鋼・海運・自動車関連は基本的に除外
理由としては、鉄鋼・海運の業績急上昇は一時的で今後数年間の継続的な成長が見込めるとかというと疑問符が付くため。
また、自動車関連に関しては、半導体不足の影響もありますが、新型コロナウイルス感染拡大による部品調達不足でトヨタが大幅減産したように、先行きが不透明なためです。
ただし、鉄鋼・海運・自動車関連でも、明らかに安かったり・継続的な成長が見込める銘柄は例外的にピックアップしています。

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今回気になった銘柄

今回は新規銘柄ピックアップは35銘柄。やはり秋号は実りが多い。

4028 石原産業

顔料などの酸化チタン大手。第一四半期にて既に2022年3月期利益進捗50%超え。上方修正濃厚。

6779 日本電波工業

電波の送受信に欠かせない水晶デバイスで世界2位。

四季報見出しは【独自増額】。

懸念点としては、中国向けの産業機器が、米中貿易摩擦の影響で低迷。車載向けが自動車全般の減産影響をどれくらい受けるでしょうか。

8098 稲畑産業

化学専門商社。自動車向けの合成樹脂が好調ですが、こちらも半導体不足・減産影響がどこまでひびくか。

以前から継続して注目

既に当ブログにてご紹介済みで、未だに未保有の銘柄たちが目立ちました。

1926 ライト工業

あってはいけないことですが、台風や豪雨による災害が頻発しているためインフラ整備が急務。

国土強靭化の国策後押し。最高純益圏内。

※前号でも注目

7915 NISSHA 

タッチセンサーではトップレベル。医療機器にも進出。自動車向けの産業素材が好調ですが、減産影響がどうでるか?予想EPS300円で安すぎと判断。

5702 大紀アルミニウム工業所

アルミニウムをリサイクルしての製品の製造・販売。アルミの主な生産国である中国にて、環境汚染懸念から減産。さらに原材料の産出国であるギニアの情勢不安があり、新規生産量が減少し注目。

※杉村富雄銘柄

まとめ

今回は、半導体と化学系銘柄に注目。どの銘柄をピックアップしても日本はどこかで自動車関連とつながっているため不透明感はあります。中国恒大集団ショックの影響も気になるところですが、大暴落するようなら逆に買い場。業績好調銘柄を仕込みたいところです。

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