会社四季報2021年秋号 ピックアップ銘柄振り返り

各企業の2Q決算発表が一段落しました。

そこで今回は、ピックアップした前号の結果の振り返りを行いたいと思います。

2021年秋号振り返り

ピックアップ基準

前回銘柄をピックアップした基準は下記の通りです。

  • 時価総額300億円以下(例外あり)
  • 業績右肩上がり(増益見込み) コロナ前と比較して増益。
  • 現在の株価30万円以下 高すぎて買えないものには手を出さない
  • 優待、利回りはあまり考慮しない。
  • PERは15以下、特にPER高値平均を下回っていること。(EPS100円以上あれば尚よし)
  • 一日の出来高が少なすぎないこと

ピックアップ銘柄のその後

ピックアップしたのは下記の銘柄となります。

四季報発売日時点の株価と、約2ヶ月後の株価を比較してみました。

新規ピックアップと過去に一度でもピックアップしたことがある銘柄と分けてご紹介いたします。

新規ピックアップ

銘柄コード銘柄名2021/9/17
時点株価
2021/11/20
時点株価
騰落率値幅
1909日本ドライケミカル¥2,416¥1,976-18.21%-¥440
2462ライク¥1,876¥1,808-3.62%-¥68
2735ワッツ¥893¥752-15.79%-¥141
2925ピックルスコーポレーション¥2,243¥1,874-16.45%-¥369
3101東洋紡¥1,413¥1,337-5.38%-¥76
3105日清紡ホールディングス¥835¥8592.87%¥24
3106倉敷紡績¥2,065¥1,899-8.04%-¥166
3131シンデン・ハイテックス¥2,138¥2,2053.13%¥67
3355クリヤマホールディングス¥955¥1,05810.79%¥103
3583オーベクス¥800¥1,00525.63%¥205
3941レンゴー¥931¥820-11.92%-¥111
3946トーモク¥2,022¥1,875-7.27%-¥147
4022ラサ工業¥2,013¥1,802-10.48%-¥211
4028石原産業¥1,394¥1,358-2.58%-¥36
4078堺化学¥2,455¥2,229-9.21%-¥226
4094日本化学産業¥1,413¥1,391-1.56%-¥22
4182三菱瓦斯化学¥2,389¥2,012-15.78%-¥377
4205日本ゼオン¥1,611¥1,356-15.83%-¥255
4361川口化学¥1,686¥1,606-4.74%-¥80
4627ナトコ¥1,708¥1,521-10.95%-¥187
5333日本碍子¥1,913¥1,9994.50%¥86
6016ジャパンエンジンコーポ¥1,121¥1,019-9.10%-¥102
6294オカダアイヨン¥1,386¥1,4252.81%¥39
6316丸山製作所¥1,670¥1,531-8.32%-¥139
6640I-PEX¥2,121¥2,1712.36%¥50
6779日本電波工業¥920¥1,82097.83%¥900
6871日本マイクロニクス¥1,567¥1,84918.00%¥282
6928エノモト¥1,904¥1,853-2.68%-¥51
7433伯東¥2,001¥2,24111.99%¥240
7715長野計器¥1,214¥1,81949.84%¥605
7989立川ブラインド¥1,343¥1,194-11.09%-¥149
8098稲畑産業¥1,794¥1,606-10.48%-¥188
8159立花エレテック¥1,596¥1,595-0.06%-¥1
9232パスコ¥1,522¥1,404-7.75%-¥118

11勝22敗…なかなか厳しい結果となりました。

再ピックアップ

銘柄コード 銘柄名2021/9/17
時点株価
2021/11/20
時点株価
騰落率値幅
1417ミライト・ホールディングス¥2,347¥2,048-12.74%-¥299
1893五洋建設¥780¥723-7.31%-¥57
1911住友林業¥2,299¥2,4657.22%¥166
1926ライト工業¥2,011¥1,988-1.14%-¥23
1941中電工¥2,375¥2,125-10.53%-¥250
2986LAホールディングス¥1,703¥2,24531.83%¥542
3172ティーライフ¥1,571¥1,473-6.24%-¥98
3228三栄建築設計¥2,034¥1,743-14.31%-¥291
3916デジタル・インフォメーション¥2,073¥1,551-25.18%-¥522
4088エア・ウォーター¥1,858¥1,771-4.68%-¥87
4304Eストアー¥1,727¥1,651-4.40%-¥76
4366ダイトーケミックス¥1,494¥1,119-25.10%-¥375
4617中国塗料¥935¥868-7.17%-¥67
4732ユー・エス・エス¥2,030¥1,803-11.18%-¥227
5185フコク¥1,102¥985-10.62%-¥117
5702大紀アルミニウム¥1,790¥1,448-19.11%-¥342
5805昭和電線HLDGS¥2,414¥1,951-19.18%-¥463
6050イー・ガーディアン¥3,315¥3,71011.92%¥395
6101ツガミ¥1,984¥1,589-19.91%-¥395
6291日本エアーテック¥1,337¥1,267-5.24%-¥70
6337テセック¥2,550¥2,5700.78%¥20
6490日本ピラ-工業¥2,845¥3,28015.29%¥435
6535アイモバイル¥1,406¥1,4201.00%¥14
6549ディーエムソリューションズ¥1,066¥1,20112.66%¥135
6698ヴィスコ・テクノロジーズ¥1,730¥1,215-29.77%-¥515
7514ヒマラヤ¥1,442¥986-31.62%-¥456
7545西松屋チェーン¥1,435¥1,5054.88%¥70
7705ジーエルサイエンス¥2,537¥3,11022.59%¥573
7820ニホンフラッシュ¥1,245¥1,159-6.91%-¥86
7915NISSHA¥1,881¥1,732-7.92%-¥149
9090丸和運輸機関¥1,693¥1,483-12.40%-¥210
9145ビーイングHLDGS¥1,623¥1,6863.88%¥63
9702アイ・エス・ビー¥1,314¥1,111-15.45%-¥203
9842アークランドサカモト¥1,767¥1,7810.79%¥14

こちらは11勝23敗…厳しい結果に。

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騰落率

トップ5
銘柄コード銘柄名2021/9/17
時点株価
2021/11/20
時点株価
騰落率値幅
6779日本電波工業¥920¥1,82097.83%¥900
7715長野計器¥1,214¥1,81949.84%¥605
2986LAホールディングス¥1,703¥2,24531.83%¥542
3583オーベクス¥800¥1,00525.63%¥205
7705ジーエルサイエンス¥2,537¥3,11022.59%¥573

日本電波工業が短期間でダブルバガー達成。詳しくは後述します。

LAホールディングスは以前から狙っていたのですが、好業績と高配当が世間にばれた模様。

ワースト5
銘柄コード銘柄名2021/9/17
時点株価
2021/11/20
時点株価
騰落率値幅
7514ヒマラヤ¥1,442¥986-31.62%-¥456
6698ヴィスコ・テクノロジーズ¥1,730¥1,215-29.77%-¥515
3916デジタル・インフォメーション¥2,073¥1,551-25.18%-¥522
4366ダイトーケミックス¥1,494¥1,119-25.10%-¥375
6101ツガミ¥1,984¥1,589-19.91%-¥395

ヒマラヤは増収増益となりましたが、収益鈍化と減配が嫌気されて急落。

ヴィスコ・テクノロジーズは上期増益にもかかわらず、通期上方修正を行わなかったことから売られました。

DITは業績は堅調なのですが、もともとIT系としてはPERが20弱とそこそこなため、特にサプライズもなかったため売り方の餌食となりました。

それでは特に気になっていた銘柄に絞ってみていきましょう。

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気になった銘柄のその後

4028 石原産業

顔料などの酸化チタン大手。第一四半期にて既に2022年3月期利益進捗50%超え。上方修正濃厚。

¥1,394→¥1,358 -2.58%

株価としては微減。四季報発売後に一時下がっていたのですが、上方修正と増配を発表し再度浮上。まだまだ株価は伸びそう。

6779 日本電波工業

電波の送受信に欠かせない水晶デバイスで世界2位。

四季報見出しは【独自増額】。

¥920→\1,820 +97.83%

短期間でのダブルバガー達成。業績上方修正&復配を発表。水晶デバイス専業メーカーとして世界屈指。グローバルニッチ企業は強い。

…が、やはり買ってない銘柄。

8098 稲畑産業

化学専門商社。自動車向けの合成樹脂が好調ですが、こちらも半導体不足・減産影響がどこまでひびくか。

¥1,794 → ¥1,606 -10.48%

上期経常は73%増益で着地。しかし通期上方修正しなかったことで、下落。半導体不足から慎重になっているものと思われますが、素直に通期上方修正しない銘柄は容赦なく売られます。

新規ピックアップした注目銘柄はおおむね好調でした。しかしどれも買ってないという…

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前号から継続して注目

1926 ライト工業

国土強靭化の国策後押し。最高純益圏内。

¥1,814 → ¥1,969 8.54%

堅調。喜ばしいことではないですが、毎年夏の大雨災害対策のため国土強靭化政策が後押し。

2986 LAホールディングス

不動産総合企業。直近の売上見通しはよさそう。超高配当だが、期末一括なので注意。

¥1,703 → ¥2,245 +31.83%

実は2021年3月に新株予約権を発行しており、大量行使された模様。業績も好調で、もともと超高配当銘柄ということもあり一気に世間に知られてしまう結果に。

7915 NISSHA

¥1,881 → ¥1,732 -7.92%

増配を発表するなど業績絶好調にもかかわらず、再度の上方修正がなかったことから失望売り。

22年12期は減益の可能性あり。第二の柱と位置づける医療機器の受託生産をどこまで伸ばせるか。

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まとめ

業績は好調なのに売られる銘柄が多い印象です。
特に2Qから3Q決算で業績好調にもかかわらず慎重な通期見通しを出す会社に多い印象です。昨年フマキラーで痛い目にあいましたからね。もちろん、半導体不足や、円高、原材料費の高騰というマイナス要因はありますが、IRのやり方を工夫しないと売り方の餌食にされます。

狙っている銘柄がある場合は、過去の決算発表傾向もしっかりと見ていく必要があります。

そうはいっても業績好調な銘柄が多いので、次の四季報でも引き続きマークしていきたいと思います。

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