【株ブログ】6016 ジャパンエンジンコーポレーション【発動機】【アンモニア船】【杉村富生銘柄】

最近なぜか株価が急騰した銘柄があります。ジャパンエンジンコーポレーションです。ラジオ日経「ザ・マネー」水曜日の杉村富生氏によって以前紹介された銘柄で、例によって過去の四季報でピックアップしていたにも関わらず放置していたという…。

今回は6016 ジャパンエンジンコーポレーションをご紹介いたします。

6016 ジャパンエンジンコーポレーションとは

会社概要

wikipediaから引用です。

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(Japan Engine Corporation)は、兵庫県明石市に本社を置く発動機メーカー。主力製品は主機用大型ディーゼル機関。旧社名は神戸発動機株式会社(こうべはつどうき、Kobe Diesel Co., Ltd.)。

(中略)

元来島グループの一員だったが、同グループ解体後は暫く地元・神戸の山田地建の傘下に入っていた。その後、同社の経営不振等から三菱重工や三井物産が国内の投資ファンドと結束して元筆頭株主だった山田地建から合計4割程度取得し、実質的な経営権を掌握した。

wikipedia

ホームページを拝見してみると一目瞭然ですが、ダイヤのマークでおなじみの三菱グループです。

沿革

1910年11月 – 合名会社神戸発動機製造所創業。
1920年6月 – 株式会社神戸発動機製造所に組織変更。
1952年6月 – 神戸発動機株式会社に商号変更。
1961年10月 – 大阪証券取引所上場。
1985年10月 – 来島グループに入る。
1989年3月 – 山田地建が親会社となる。
2004年3月 – 三菱重工、三井物産などを割当先とする第三者割当増資を実施
2013年7月 – 大阪証券取引所と東京証券取引所の現物株市場統合に伴い、東京証券取引所第2部に上場。
2013年10月 – 三菱重工の会社分割により、三菱重工舶用機械エンジン株式会社(現・三菱重工マリンマシナリ株式会社)が筆頭株主となる。
2017年4月 – 三菱重工舶用機械エンジン株式会社より舶用エンジン事業を承継し、株式会社ジャパンエンジンコーポレーションに商号変更。
2017年8月 – 三菱重工マリンマシナリ株式会社が保有株式を三菱重工に譲渡。
2018年9月 – 三菱重工が株式の10%を名村造船所に譲渡。
2022年4月 – 東証スタンダード市場を選択

事業概要

100年以上の長い歴史を誇る同社。もともとは 神戸発動機 という名前の会社でしたが、三菱重工などの資本が入り、事業分割・統合を経て、2017年10月に現在の社名、ジャパンエンジンコーポレーションとなりました。

事業内容としてはシンプルに一本。船舶用のディーゼルエンジンの製造を行っています。

そのなかでも、舶用低速エンジンの世界3大ブランドの一つであるUEエンジン(舶用低速2ストロークエンジン)の、開発から、設計、製造、販売、アフターサービスまでの一貫体制を整えている世界唯一の会社です。

昨今の海上輸送のコンテナ不足で改めて注目を浴びましたが、日本の貿易物資のほぼ100%が船で運ばれています(航空便は非常に高価なため、超特急の場合しか用いません)。その動力となっているのはディーゼルエンジン。「大型船舶用ディーゼルエンジンの開発」を行っている会社(ライセンサー)は世界に3社のみで、開発だけでなく設計・製造・販売・アフターサービスまで行えるライセンサーは、世界で唯一です。

ディーゼルエンジンが主ということで、自動車と同様に今後の脱炭素の取り組みが気になるところです。まさか自動車のように電気を充電して長期間の航海を行うなんてことは現実的ではありませんが、二酸化炭素を出さない取り組みとして、アンモニアを燃料に使うアンモニア燃料船の開発にも取り組んでいます。グリーンイノベーション基金事業の基金を活用し、日本郵船株式会社、株式会社IHI原動機、日本シップヤード株式会社と共同で、2021年12月より「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」を開始するなど、将来に対する取り組みも進めています。

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業績

株価チャート

株価を見ていきましょう。

コロナショック時は400円台をつける場面もありましたが、あまりにも安すぎたためその後回復。

直近では国内外で船舶用エンジンの受注が好調との報道をきっかけとしてストップ高を含む急騰。

直近の急騰でPERが上がってしまいましたが四季報のPER高値平均は12.6倍、安値平均は3.5なのでまだまだ割安か?

(2022年4月1日時点)

PER7.52倍
PBR0.60倍
EPS186.0 円

過去5年業績

売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.312,6351751181,06938230
単19.311,509222173314112.615
連20.310,15121117435712815
連21.311,687429400323115.718
連22.3予13,10057055052018622

過去5年の業績と予想です。2018年3月期は経常利益が膨れ上がっていますが、繰延税金資産の計上で急激に伸ばしたようです。本業は営業利益を見るのでとりあえず無視。

売上高は横ばいですが、営業利益が右肩上がりに増加。四季報予想では、2023年3月期も増収増益を見込みます。

配当

1株配(円)
連18.330
単19.315
連20.315
連21.318
連22.3予22

2018年3月期は例外として、配当は右肩あがり。

株主優待

優待はありません。

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まとめ

  • 割安銘柄
  • アンモニア船
  • ニッチトップ企業

船舶用のディーゼルエンジンというニッチな分野の世界トップ企業であり、脱炭素社会に向けたアンモニア船エンジン・クリーンエネルギーというテーマ性も注目があつまります。

出来高が少なく人気があまりないスタンダード市場の銘柄ですが、まだ割安と思われるのでチェックしておきましょう。

それにしても、杉村銘柄は良く当たるなぁ。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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