【書評】思考力の地図

東洋経済オンラインかなにかの記事で流れてきたので気になって購入。論理的思考能力は自分ではあると思いたいところですが、そうでもないような気がするのでしっかり勉強しましょう。

概要

思考力は物事のベースとなる。

思考は疑う心・具体と抽象から始まる

そもそもの前提が間違っているのではないか?自分は間違っているかもしれないと疑うことから始まる。絶対に自分は悪くない・悪いのは相手だと思うとツボ。

事実は一つ・解釈は複数。

具体と抽象。具体化はイメージしやすいが応用が利かない。抽象はイメージしにくいが様々な場面に応用可。システムの設計をしたことがある人はイメージがつきやすいかも。絶対にやってはいけないのは少ない事例とこうあるべきと決め付けで抽象化してしまうこと。

論理と直感

論理的思考は共通言語。論理的思考が出来ないと話が伝わらない。

直感がいい場合もある。熱意を持って攻めの姿勢を貫くには直感。じっくりと考えミスをしない守りの姿勢は論理。

論理的って?

「誰が見ても」「話がつながっている」こと。

演繹法:A→Bである。B→Cである。よってA→Cである。三段論法と言うやつ。
帰納法:A→Zである。B→Zである。C→Zである。DはA・B・Cと同じクラスである。よってD→Zである。

ダメな例) Mは30代で独身である。よって貯金が1,000万ある。(前職の某幹部に言われました、論理的思考力の低い組織です。)
こんなことを言う人は論理的ではありません。借金や家族の病気などの家庭の事情があるかもしれません。やりたいことのために自己投資しているかもしれません。複数の可能性を考慮せず決め付けるのは非論理的です。

思考力のツール

  • フレームワーク思考
  • MECE
  • ロジックツリー
  • マトリックス
  • 5W1H

もれなくダブりなく。思考を整理するのに便利。反面、枠を超えたイノベーションをおこすようなアイデアが出にくいというデメリットもある。

仮説思考

根拠はないがこうなるんじゃないかという仮説を立て、実験・エビデンスを集めて立証する。

結論ありきの強引なこじつけにならないように注意。

フェルミ推定というざっくり全体を考える方法もある。

アナロジー思考

一見関係のなさそうな別の分野からアイデアを借りてくる。類似性が低いほど、アッと驚くようなアイデアも!

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所感

論理的思考法があればよいに越したことがありませんが、そもそも体系的に勉強する機会が少なく、そもそも思考力を測る指標のようなものがないため、なかなか理解の難しい分野でもあります。

私自身は若い頃はプログラムを組んでるから論理的思考能力がある!!と思い込んでいましたが、その思い込みが既にバカの山の頂点でした。お恥ずかしい限りです。

あたらめて著書を拝見すると、言葉は聴いたことはあっても、理解できていなかったり、実際のビジネスの現場では実践できていないことがほとんどであると痛感させられました。相手に話が伝わらないのは論理的ではないからですね。

ただ私が思うのは相手との論理的思考レベルに乖離があると、軋轢が生まれやすいのではないかと感じます。例えば、論理的でない安易な決め付けやこじつけで、意味のわからないことを言われたとき(論理の飛躍といいます)や論理的に筋道をたてて反論しているときに「理屈っぽい」とはねつけられた場合。この場合は相手の思考力が著しく低い可能性が高いため、基本は無視をし、放っておくと自身の立場や身の安全を脅かされるような場面であれば、冷静に筋道を立てて反論しましょう。「冗談なのに」「ノリが悪い」というのは論理的でない証拠です。

良くも悪くも組織と言うところは、似たもの同士が集まるところです。私自身ももっと思考力を鍛えてより上のステージを目指したいと思います。

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