【経営進化論】日本バリュースターオープン

ダイアモンドZaiにて1年間の優秀ファンドの特集記事が掲載されていたため、久々に投信の記事を書いていきたいと思います。まずは日本の大型株からです。

今回は、日本バリュースターオープン(愛称:経営進化論)をご紹介いたします。

日本バリュースターオープン (愛称:経営進化論)とは

日本バリュースターオープン(愛称:経営進化論)は岡三アセットマネジメント株式会社が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本の新たな時代の成長を支える主要企業を中心に、企業価値の向上を図り、進化していく企業の株式に投資
  • 銘柄の選定にあたっては、企業の変化に着目し、ファンドマネージャーおよびアナリストによる個別企業の調査をおこなう

当ファンドの特色の1つは、銘柄の選定に際し、企業の変化に着目し、個別企業の調査を行うことです。

一言に変化と言っても、企業に関する変化には様々なものがあります。四半期ごとの決算では売上・利益をはじめとした様々な数値の変化がありますが、その数字の背景にはどのような企業の変化があるのかを考えることがより重要です。数字の裏に隠れた変化の質を捉えることで、その企業が継続的に成長できるか否かを判断する材料になります。

そのため、組入れ銘柄については、 日本バリュースターオープンと言う名前がついていますが、割安なバリュー株だけでなく、継続的な成長が見込まれるグロース株も混在しています。

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基本情報

設定日2005年11月29日
償還日原則として無期限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.65%(税込)
分配金年1回(11月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドなので、管理費費用は1.65%とまあまあ高めです。

意外と歴史は古く、2005年設定で基本は信託期間無制限の予定。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2023年3月末時点)

銘柄名比率
第一三共3.6%
京阪ホールディングス3.4%
武田薬品工業3.4%
アステラス製薬3.1%
東海旅客鉄道2.9%
日清食品ホールディングス2.8%
大阪瓦斯2.8%
太平洋セメント2.7%
ロート製薬2.7%
王子ホールディングス2.7%

構成銘柄は50銘柄前後。妙にヘルスケア銘柄が多い印象です。10位以下もJTやNTTなどド安定企業が並びます。それもそのはず、直近ではインフレ環境下に強いディフェンシブ銘柄の組みいれを増やして世界的な景気悪化に備えているとのことです。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2023年3月末時点で、10,969円。(分配金再投資 14,599円)

20年近い運用実績がありますが、分配金を出すようになったのは2017年からです。

過去のパフォーマンス

2023年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から+2.19%
1年前から+5.95%
設定来+45.99%

設定来からみると、+ 45.99 %です。

運用期間から考えるとやや物足りないか?

まとめ

四半期ごとの企業の「変化」に着目するという、改めて投資手法を考えさせられました。最近の個別銘柄は目先の売上の変化に一喜一憂する傾向が強いので気をつけたいと思います。そうなると地味に成長を続けるディフェンシブ銘柄がいいのかなぁ。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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