eMAXIS Neo 自動運転【低コストテーマ型インデックス】

2021年7月末時点では、直近1年のリターンで見るとテーマ型インデックス投信が好調なようです。特にeMAXIS NeoシリーズからはTOP3を独占するなど絶好調。以前 eMAXIS Neo 電気自動車クリーンテックが登場した際に個別にご紹介しましたが、満を持して他のeMAXIS Neoシリーズを順にご紹介していきたいと思います。

今回は、eMAXIS Neo 自動運転についてご紹介いたします。

eMAXIS Neo 電気自動車・クリーンテックの記事を執筆した際に、ついでに他のシリーズについても執筆することを考えたのですが、執筆時点で、上記電気自動車・クリーンテックは他のサイトでもほぼ詳細記事が無く、記事を書いただけで相当数のアクセスが見込めると判断しました。より多くのアクセスを集めるべく「eMAXIS Neo」というキーワード競合による検索順位低下を危惧して、これまで他の「eMAXIS Neo」シリーズの個別記事のご紹介を控えてきました。

今回電気自動車とクリーンテックの日次のアクセス数が落ち着いてきたため、他のeMAXIS Neoシリーズの個別記事も解禁することとします。引き続き、よろしくお願いいたします。

eMAXIS Neo 自動運転とは

米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国の自動運転関連企業の株式等に投資を行うS&P Kensho Autonomous Vehicles Indexに連動する成果を目指す投資信託です。為替ヘッジを行わず、ファミリーファンド方式で運用を行います。

自動車関連の話題では直近ではEV(電気自動車)に注目が集まり、自動運転からは少し関心が逸れたように思われますが、EVの普及が進むことで自動運転も共進化していくことが期待されます。自動運転技術の進化がEVの普及を後押しするとともに、EVの普及も自動運転を後押しするという関係です。どちらにしてもITの技術を駆使して車を動かしていくという点は変わらないため、相乗効果による進化が見込めるというわけです。

自動運転の技術を構成するに当たって重要となってくるのが、人間の「目」の代わりとなる高性能なカメラとその「目」から得られた情報を元に適切な運転を行うAIです。さらに周囲の交通渋滞の情報や環境に配慮した省エネ運転など、求められる技術は多岐にわたります。自動運転が進化することで周辺技術も進化する。社会全体にとっても夢のあるテクノロジーです。

eMAXIS Neo シリーズとは

「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。

対象銘柄

米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。

銘柄選定基準

有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。

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基本情報

設定日2019年5月28日
償還日無期限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率0.792%(税込)
分配金年1回(8月)

基本情報は上記の通りとなります。購入時手数料・ 信託財産留保額は無し、管理費用は0.792%(税込)。 メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると高いですが、それでも1%を切る安めの設定。

他の eMAXIS Neoシリーズも全く同額の価格設定。どのテーマを選択するかはお好みです。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)

銘柄名国・地域比率
XPENG INC中国6.4%
NIO INC中国5.2%
FORD MOTOR CO米国4.8%
LI AUTO INC中国4.7%
AMBARELLA INC中国4.5%
FORESIGHT AUTONOMOUS-SPイスラエル4.3%
LUMINAR TECHNOLOGIES INC米国4.3%
APTIV PLCアイルランド4.2%
ALLEGRO MICROSYSTEMS INC米国4.2%
TESLA INC米国3.9%

組み入れ銘柄数は28。テスラやニオはEVというイメージでしたが、自動運転でも先行しています。アメリカの老舗自動車メーカーのフォードも上位。アンバレラは自動運転で欠かせない高解像度映像を圧縮・処理する半導体処理を行うメーカー。このあたりは個別銘柄として狙っても良いかもしれません。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年8月10日時点で、33,710円。

コロナショック前から注目は集めていましたが、コロナ後から急騰。EVにも関連しているため、2020年に大きく株価を伸ばしたテスラ・ニオの影響も大きそうですが、純資産額を見ると2020年10月ごろから急騰しています。クリーンエネルギー政策を掲げたバイデン大統領の影響も大きそうです。

過去のパフォーマンス

2021年7月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+2.15%
1年前から+120.07%
設定来+237.10%

設定来からみると、+237.10%で3倍以上になっています。

直近は調整中ですが、今後完全全自動の自動運転レベル5の自動車が出てくるようだとこれからさらに上昇していくことが見込まれます。EV・カメラ・半導体・AIなど周辺技術の発展が期待されます。

まとめ

eMAXIS Neo シリーズは2020-2021年にリターンの大きかったファンドをいくつも排出しています。今回ご紹介した自動運転は、単に自動運転だけでなく、EV・コネクティッドカー・AIなど他のテクノロジーの進化が必要不可欠な分野です。自動運転が普及する頃には相乗効果で世の中は便利なサービスで溢れている…そんな将来が理想です。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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