SBI・GS NexGenシリーズ新規設定【テーマ型インデックス】

最近は、面白そうなテーマ型インデックスファンドを順にご紹介してきました。他の似たようなファンドが無いか調べていたところ、ちょうどSBIアセットマネジメントより、時流に乗ったテーマ型インデックスファンドSBI・GS NexGenシリーズが2021年8月31日に設定されることがわかりました。

まだ公式サイトが存在しない段階ですが、わかる範囲内での情報を調べてみました。

設定ファンド一覧

2021年8月31日付けで同時に新規設定されるのは下記5本となります。

EV、医療、通信と他のテーマ型インデックスファンドでも採用されているような今が旬なテーマが並びます。

SBI・GS NexGen(代替エネルギー)

環境配慮型のエネルギーへの移行を背景に便益を得ると考えられる米国の上場企業によって構成される、SBI・GS NexGenインデックス(代替エネルギー)(円ベース)に連動する投資成果をめざす。外貨建資産への実質的な投資にあたっては、原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。8月決算。

SBI・GS NexGen(グローバルEV)

次世代の自動車産業の発展を背景に便益を得ると考えられる全世界の上場企業によって構成される、SBI・GS NexGenインデックス(グローバルEV)(円ベース)に連動する投資成果をめざす。外貨建資産への実質的な投資にあたっては、原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。8月決算。

SBI・GS NexGen(高成長DX)

DXの動きを背景に便益を得ると考えられる米国の上場企業によって構成される、SBI・GS NexGenインデックス(高成長DX)(円ベース)に連動する投資成果をめざす。外貨建資産への実質的な投資にあたっては、原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。8月決算。

SBI・GS NexGen(先端医療)

医療業界における技術革新等を背景に便益を得ると考えられる米国の上場企業によって構成される、SBI・GS NexGenインデックス(先端医療)(円ベース)に連動する投資成果をめざす。外貨建資産への実質的な投資にあたっては、原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。8月決算。

SBI・GS NexGen(次世代通信)

次世代高速通信の普及を背景に便益を得ると考えられる米国の上場企業によって構成される、SBI・GS NexGenインデックス(次世代通信)(円ベース)に連動する投資成果をめざす。外貨建資産への実質的な投資にあたっては、原則として為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。8月決算。

上記が、新規設定5ファンドの概要です。
グローバルEVは全世界が投資対象ですが、他の4本は米国の上場企業が投資対象となります。

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SBI・GS NexGenシリーズとは

EDINETに掲載されている有価証券報告書より抜粋です。

SBI・GS NexGenインデックスシリーズは、ゴールドマンサックス・インターナショナルが指数スポンサーであり、Solactive社が管理・運営を行う株式指数で、2021年8月に算出を開始しました。ファンドが採用するテーマの選定はSBIアセットマネジメントが行いました。SBI・GS NexGenインデックスシリーズとは、テクノロジーの進化や社会構造の変化により恩恵が見込まれる企業群をSolactive社の提供するAIの技術や一定ルールに基づき銘柄を類別しポートフォリオ構築を目指すテーマ型・非アクティブ運用型指数の総称です。

EDINET 提出書類 SBI・GS NexGen

多数のテーマ型インデックスファンドの指数算出を行っているSolactive社の指数を採用。他のテーマ型インデックス投信やETFでも採用されています。

基本情報 (共通)

購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率0.48%程度(税込)

基本情報は上記の通りとなります。信託報酬としては0.33%(税込)。そこに投資先ユーロ円債の管理費用0.15%程度を加えて、実質的な管理費用は0.48%(税込)程度となる予定です。

参考までに他のテーマ型インデックスファンドシリーズと管理費用を比較してみました。

※参考

シリーズ名運用会社管理費用/年(税込)
SBI・GS NexGenSBIアセットマネジメント0.480%
eMAXIS Neo三菱UFJ国際投信0.792%
iFreeActive大和アセットマネジメント1.221%
OneフォーカスアセットマネジメントOne0.495%
SMT MIRAIndex 三井住友トラスト・アセットマネジメント0.770%

テーマや構成銘柄が違うため一概には言えませんが、今のところ最安値のテーマ型インデックスファンドシリーズとなります。

また、当然といえば当然ですが、購入できるのはいまのところSBI証券のみです。

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テーマ型インデックスファンドの現状

テーマ型インデックスファンドでは「管理費用が高い」「話題になる頃にはテーマのピークが過ぎている」との声が多く聞かれます。確かに良く考えずに「売れてるから」「伸びてるから」という安易な理由で買うと痛い目にあいます。

では本当にテーマ型インデックスファンドは悪なのか?

実際の2021年7月末時点の1年リターンランキングは下記の通りです。(商品先物、レバレッジ・ブルベア型除く)

ファンド名運用会社リターン
(1年)
純資産残高
(百万)
eMAXIS Neo バーチャルリアリティ三菱UFJ国際159.00%13,827
eMAXIS Neo ナノテクノロジー三菱UFJ国際132.59%7,024
eMAXIS Neo 自動運転三菱UFJ国際125.41%24,318
iFreeActive EV大和99.90%4,847
ベトナム・ロータス・ファンド
『愛称:ロータス』
ファイブスター95.67%5,498
東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型)東京海上87.15%34,423
USマイクロキャップ株式ファンドベイビュー87.13%8,866
東京海上・ベトナム株式ファンド(年4回決算型)東京海上86.81%5,591
ダイワ/ミレーアセット・インド株式F -インドの匠-大和83.38%16,836
eMAXIS Neo ウェアラブル三菱UFJ国際81.31%2,870

なんと、上位3位までをeMAXIS Neoシリーズが独占。トップ10のうち半分の5つをテーマ型インデックスファンドが占める形となりました。今回はテーマ型が上位となりましたが、結果が出ていないテーマも当然あります。

あくまでも個人的な意見ですが、リスクを承知した上で、今後可能性のある業界に投資するのであれば私は「あり」だと考えます。例えば半導体関連銘柄などは、今後数年は伸びるでしょうが、ディスコや東京エレクトロンは株価が高すぎて最低単元ですら手を出せない状況です。そんな銘柄でも投信なら最低100円から手を出せます。また、銘柄を分散させるというメリットもあります。

投資テーマによっては極めて狭い範囲に投資対象を限定しているために、その時々の環境によっては市場平均に届かないことがある点には十分に注意してファンドを選ぶようにしたいところです。

まとめ

ついにSBIアセットマネジメントまでもテーマ型インデックスファンドに参入していきました。SBI・Vシリーズと同じく競合他社よりも圧倒的に安い管理費用での価格競争を仕掛けてきました。このままテーマ型インデックスファンドが主流となるのか?それともアクティブファンドが息を吹き返すのか?今後の動向に注目です。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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