【株ブログ】4732 ユー・エス・エス【中古車オークション】【22期連続増配】

以前から四季報でピックアップしていたのですが、ついに来ました、杉村富雄銘柄です。中古車のオークションを運営している会社ですが、自動車の減産影響による新車の納品遅れから中古車需要が高まっており、今期は過去最高益見込みです。

連続増配を続けている優良企業のためご存知の方も多いと思われます。

今回は4732 ユー・エス・エスをご紹介いたします。

4732 ユー・エス・エスとは

会社概要

wikipediaからの引用です。

株式会社ユー・エス・エス(英: USS Co.,Ltd.)は、自動車オークションの運営を行う日本の企業。本社は愛知県東海市。

(中略)

事業として自動車オークションを行う会社の中では草分け的存在であり、32.3%のシェア(2005年、グループ企業を含む)を持つ業界トップの企業である。また、インターネット情報サービス「CIS」の運営も行っており、かつて同サービスを展開していた子会社の株式会社カークエストを2016年4月に吸収合併している。同社の子会社には、中古車買取専門店の大手チェーン「ラビット」を展開する株式会社ラビット・カーネットワークのほか、バイクオークションを運営する株式会社ジャパンバイクオークションなどがある。

全国にオークション会場を開設しているが、その会場の多くは街中では無く、工業団地や工場地帯等が周辺にあるような交通の不便な立地に位置するのが特徴である。各会場共にオークションは週に1回開かれ、国内以外に海外業者の来場も相当に多い。なお、「USSオートオークション」に参加するにはUSS会員への登録が必須となる。

wikipedia

沿革

1980年(昭和55年)10月 – 愛知自動車総合サービス株式会社として設立される。
1995年(平成7年)3月 – 子会社の株式会社ユー・エス・エス九州を吸収合併し、同時に株式会社ユー・エス・エスに商号を変更する。
1999年(平成11年)9月 – 名古屋証券取引所2部に上場する。
2000年(平成12年)12月 – 東京・名古屋両証券取引所1部に上場する。
2011年(平成23年)3月 – 株式会社アイケイコーポレーション(現・株式会社バイク王&カンパニー)および株式会社ジャパンバイクオークションと業務・資本提携を締結。
2012年(平成24年)10月 – 子会社の株式会社ユー・エス・エス札幌、株式会社ユー・エス・エス東北、株式会社USS北陸、株式会社ユー・エス・エス岡山および株式会社USS関越を吸収合併。

事業概要

USSは日本の中古車オークション市場で圧倒的シェアを誇るトップ企業。
USSの法人会員は約5万社にのぼり、中古車オークションは日本全国で開催されています。

オークション運営が売上の8割以上を占めますが、他に中古車の買取販売事業・リサイクル事業なども手がけます。

私がお世話になっている中古車屋さんの話によると、街の中古車屋さんは、お店に展示してある車のみを売っているのではなく、定期的な仕入れのため、または顧客の要望に沿った車をオークションによって競り落としているそうです。(新車はディーラーから仕入れるとのこと、車だけの仕入れなのでディーラーで買うより安いです)。そのオークションで圧倒的なシェアを誇るため、参入障壁は高く、利益率も非常に高いです。

ネクステージバイク王の記事でもご紹介しましたが、2020年よりコロナ禍による三密回避・郊外への居住環境の移行に伴い、新車よりも値段が手ごろな中古車が人気を集めてきました。そこにさらに拍車をかけるように、半導体不足・東南アジアでのコロナ感染拡大の影響による新車の減産で中古車の供給自体が減ってきており、中古車価格の高騰を招いている状況です。

半導体不足が落ち着けば、中古車価格は落ち着いてくるでしょうが、依然として中古車の人気は高く、しばらくは関連銘柄に注目が集まりそうな気がします。

しかし、「脱炭素」「EV」が急速に進んでいるため、基準を満たしていない中古車の将来性は不透明です。

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業績

株価チャート

株価と業績を見ていきましょう。

コロナショックで一時下落しましたが、すぐに回復。もともと2,000円前後をうろうろしている銘柄です。

直近では、中国恒大ショック・米国債務上限(毎年の恒例行事ですが)・岸田ショックによる日経平均8日続落の影響で下落中ですが、買いやすい株価となってきました。

予想PER16.88倍/PBR2.61倍と指標上は割安と言うわけではありませんが、PER高値平均66.4%,安値平均でも44.0%ですので、まだまだ買いであると感じます。

2021年10月8日時点

PER16.88倍
PBR2.61倍
EPS106.3円
(予想)

過去5年業績

売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.375,15336,07136,67624,28595.647.8
連19.379,90837,12338,03925,543100.550.4
連20.378,14336,00936,71020,63482.455.4
連21.374,87436,22736,9964,02216.155.5
連22.3予77,60038,40039,10026,500106.358.4

過去5年の業績と予想です。売上利益はほぼ横ばい。21年3月期は、2017年の関連会社子会社後の、のれん代やオークション基準統一による取り扱い台数減少の影響から特別損失217億円を計上。

2022年3月期は、新車の納期遅延等により中古車需要の高まりの影響もあり、過去最高益を予想。

配当

配当に関しては増配傾向です。

1株配(円)
連18.347.8
連19.350.4
連20.355.4
連21.355.5
連22.3予58.4

株主還元の基本方針として連結配当性向を2020年3月期より55%以上に引き上げ。21期連続で増配を行っており、22期連続増配をめざします。

業績次第で増配もあるかもしれません。

株主優待

3月末、9月末に優待がもらえます。配当貴族なうえに、優待も魅力的です。

優待内容優待獲得株数
500円相当のクオカード100株以上
2,000円相当のVJAギフトカード500株以上
5,000円相当”オリジナルグルメギフト”1,000株以上
10,000円相当”オリジナルグルメギフト”10,000株以上
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まとめ

  • 自動車減産影響がプラスに働く銘柄
  • 22期連続増配を目指す配当貴族
  • 脱炭素の流れからには逆風

21期連続増配銘柄で知っている人は知っている銘柄でしたが、ココ最近の株安の影響でだいぶ買いやすくなってきました。配当・優待を狙う人も、値上がり益を狙う人もどちらでも楽しめそうな銘柄です。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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