2080 PBR1倍割れ解消推進ETF 【シンプレクス アクティブETF】

2023年9月。ついに東証でもアクティブ運用のETFが解禁になりました。上場初日となった9月7日には3社6本が設定されましたが、中でもシンプレクス・アセット・マネジメントの3本のETFはETF名称からして直球勝負。3本の中でも特に注目されているのが2080 PBR1倍割れ解消推進ETFです。

東証は海外投資家からの資金を呼び込むため、2023年3月末にプライムとスタンダードに上場する企業に対してPBRが長期にわたって1倍を下回る企業などに、中長期の価値創造に向けて市場評価を引き上げるための具体策を開示・実行するよう、強く要請しています。直近では、増配・自社株買いなどあの手この手でPBRを引き上げるような策を打ち出す企業が増えています。

今回は、2080 PBR1倍割れ解消推進ETFについてご紹介いたします

2080 PBR1倍割れ解消推進ETF

その名の通り、PBRが1倍未満である銘柄のなかから、利益水準や財務状況、取引所における流動性等を当社独自の観点から総合的に勘案し、投資銘柄を選定することにより、投資信託財産の成長をめざして運用を行う東証に上場するアクティブETFです。シンプレクスアセットマネジメントが運用します。

PBRとは株価/一株当たり純資産で算出されます。PBRが1倍を割っている状態は株価が純資産よりも低く評価されており、企業が純資産を効率的に活用できていないことを示しています。

2023年3月、東京証券取引所がPBRの低迷する上場企業に対して改善策を開示・実行するよう要請しました。これを機にPBRへの注目が高まっています。

株式への投資にあたっては、PBRが1倍未満である銘柄のなかから、利益水準や有価証券報告書およびその他の開示情報、取引所における流動性等を当社独自の観点から総合的に勘案し、投資銘柄を選定します。なお、1倍を超えても状況次第で保有を続けるとのこと。

今後PBR1倍割れの解消が大いに進んだ市場環境においては、PBRの更なる上昇が見込めるような資本コストと株価を意識した銘柄のなかから、総合的に勘案し、投資銘柄を選定するとのことです(そうなるとPBR1倍割れ解消推進ETFと言う名前を変えないといけませんが今のところは頭に無いようです)

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基本情報

配当月年1回(9月)
配当利回り未定
経費率0.9%(税込)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブETFということもあり経費率は高め。

構成銘柄

東証上場のアクティブETFでは毎日組入れ銘柄が公開されます。

構成銘柄上位20傑は下記のとおりです(2023年9月23日時点)

銘柄コード銘柄名PBR構成比率
8306三菱UFJ FG0.92倍5.08%
8316三井住友FG0.82倍4.99%
7267HONDA0.78倍4.93%
8411みずほFG0.75倍3.91%
7182ゆうちょ銀行0.50倍2.75%
6178日本郵政0.42倍2.49%
6201豊田自動織機1.00倍2.30%
8053住友商事1.03倍2.25%
5401日本製鉄0.81倍2.05%
8591オリックス1.00倍2.05%
8725MS&AD1.02倍1.79%
1605INPEX0.69倍1.78%
8750第一生命1.06倍1.74%
7201日産自動車0.52倍1.68%
6971京セラ0.90倍1.67%
8630SOMPOHLD1.22倍1.37%
9101日本郵船0.86倍1.27%
8309三井住友トラスト0.78倍1.26%
9503関西電力1.10倍1.22%
8308りそなHLD0.81倍1.17%

銘柄数は460。書ききれないので上位だけですが、日本を代表する企業ばかり。金融銘柄が多い印象。意外とPBR1倍を超えている銘柄も多いようです。

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メリット

一口が安い

一口1,000円前後から購入可能(2023年9月22日時点)

ちょっとランチやタバコ・コーヒーを我慢して貯金代わりになりそう。

デメリット

経費率が高い

アクティブETFなので仕方の無いことですが、経費率が0.9%とこれまでの東証ETFとしては高めです。

なお、出来高はかなりあります。

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まとめ

PBR1倍割れに注目し、2023年前半は大きく株価が上昇しました。

これまで同様の商品が無かったのですが、ドストレートな商品名はいいですね。気になるのはPBR1倍銘柄が少なくなったときに、ETF名称を変えるのかどうか??

経費率の高さはネックですが、一口1,000円から買えるので様子を見ながら買い足していこうと思います。

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