BKCH グローバルX ブロックチェーン ETF【グローバルX】

2021年11月より日本の主要ネット証券にてグローバルX社の海外上場ETF8本の取り扱いが始まりました。その中でいくつかのETFをご紹介していきたいと思います。

1本目はブロックチェーンに投資するETFです。仮想通貨が近年話題になっており投機的な要素が高いリスキーな投資商品といえますが、ブロックチェーンの技術そのものは、今後もまだまだ発展の可能性を秘めています。

今回は、BKCH グローバルX ブロックチェーン ETFについてご紹介いたします

BKCH グローバルX ブロックチェーン ETFとは

デジタル資産の採掘や取引、ブロックチェーン関連アプリの開発や関連ハードウェアなど、ブロックチェーン技術の活用で恩恵を受けると期待される企業への投資を目指す、NASDAQに上場するETFです。

「ブロックチェーン」とは「取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術」のことを言います。膨大な量の取引のある金融業界での応用が期待されています。

これまでの既存技術では第三者が集中して取引履歴を管理していたのに対し、ブロックチェーンでは全ての取引履歴を利用者間で共有し分散して管理するといったものです。

仮想通貨のビットコインにてブロックチェーンが採用されているため話題となりました。

それぞれのメリットデメリットは下記の通りです。

これまでの技術

○メリット
集中管理でセキュリティ上は一点集中すればよい
×デメリット
一度システムが止まると、全体が停止

ブロックチェーン

○メリット
一部でシステムトラブルがあっても、全体で情報を共有しているため停止時間が少なくてすむ
×デメリット
ブロックチェーンを構成する技術が非常に複雑でかつ、情報を共有している関係上セキュリティ面で考慮すべきが多くある

上記のように、ブロックチェーン技術を構成するには複雑で難解な構成が必要となりさらに安全性も確保しなければなりませんが、技術が発展すれば各業務の負荷を、情報共有するマシンに分散することができ、新世代の技術として期待されています。

構成銘柄については後述しますが、金融・仮想通貨関連の銘柄が多く占めます。

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運営会社 グローバルXとは

グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。

日本の東証に上場するETFも増えてきています。

基本情報

配当月不明
配当利回り未定
経費率0.5%(税込)

基本情報は上記の通りとなります。配当については詳細は不明。2021年7月に設定されたばかりでブロックチェーン関連ETFの中では最後発ということもあり経費率は最安。

なお、2021年11月現在、日本の証券会社で唯一取り扱いのあるブロックチェーン関連ETFとなります。

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構成銘柄

構成銘柄ついては下記の通りとなっております。(2021年11月5日時点。)

ティッカー銘柄名構成比率(%)
MARAMARATHON DIGITAL18.923
COINCOINBASE GLOBA-A12.688
HUT CNHUT 8 MINING CORP8.453
RIOTRIOT BLOCKCHAIN INC8.122
VOYG CNVOYAGER DIGITAL LTD7.283
HIVE CNHIVE BLOCKCHAIN5.671
GLXY CNGALAXY DIGITAL HOLDINGS5.277
BITF CNBITFARMS LTD/CANADA4.545
CANCANAAN INC4.011
ARB LNARGO BLOCKCHAIN PLC2.895
BTBTBIT DIGITAL INC2.513
NB2 GRNORTHERN DATA AG2.476
NVDANVIDIA CORP2.335
SOSSOS LTD2.131
BIGG CNBIGG DIGITAL ASSETS INC1.792
OSTKOVERSTOCK.COM INC1.668
EBONEBANG INTL HLD-A1.667
SQSQUARE INC – A1.546
863 HKBC TECHNOLOGY GROUP LTD1.541
PYPLPAYPAL HOLDINGS INC1.219
GBOXGREENBOX POS1.01
CLSKCLEANSPARK INC0.905
BTCMBIT MINING LTD – SPON ADR0.573
FTFTFUTURE FINTECH GROUP INC0.552
EQOSEQONEX LTD0.231

構成銘柄は上記25銘柄。

米国の大手マイニング企業であるマラソンデジタルホールディングスが構成比率トップ。2021年4月に上場した暗号資産取引所のコインベースが続きます。決済関連でいうとスクエアやペイパル、またブロックチェーンの計算に非常に高性能なマシンが要求されることからエヌビディアなども名を連ねています。

メリット

直近は好調

上場後からのチャートです。直近は好調を維持しています。仮想通貨の値動きにも左右されるため、ボラティリティは大きくなりそうです。

デメリット

設定から日が浅い

前述しましたが、2021年7月に上場されたばかりでまだあまり実績がありません。

さらに、競合となるブロックチェーン関連のETFの日本の証券が会社での取り扱いが2021年11月時点では他に無いため、比較のしようがないのもデメリットです。

他のETFの株価の情報を見比べながらの判断になります。

まとめ

いままでブロックチェーン関連銘柄に投資をしようとすると、投資信託を購入するしか道はありませんでしたが、ようやく日本の主要ネット証券会社でも取り扱いが始まったことで、選択肢が増えましたが。

私個人としては、何が要因となって上がったり下がったりしているか理解できない仮想通貨に投資するつもりはありませんが、エンジニアの端くれとしてはブロックチェーン技術には興味があり、増え続けるデータ量の処理に関しては革新的な技術なのではないかと考えます。今後の成長に期待です。

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