2836 グローバルX フィンテック-日本株式 ETF【グローバルX】

グローバルX社が2021年12月8日に新たなETFを2本同時に東証新規設定することがわかりました。

グローバルXの東証上場ETFも2020年に2銘柄が上場してから、約二年で15銘柄まで増えました。

今回は、同時上場のうち第1弾となる2836 グローバルX フィンテック-日本株式 ETFについてご紹介いたします

2836 グローバルX フィンテック-日本株式 ETF

フィンテックに関連したビジネスを行う日本企業で構成される「Indxx Japan Fintech Index」指数への投資を目指す、東証に上場するETFです。

投資対象は下記の通りです。

  1. 原則として、フィンテック関連ビジネスからの収益割合が20%以上である銘柄で構成
  2. 原則として年1回、指数構成銘柄の見直しを行う。構成比率の見直しは年2回行う。

フィンテック(Fintech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を融合したテクノロジーのことを指します。キャッシュレス決済やブロックチェーンの技術等が挙げられます。

近年では、AIやビッグデータなどの技術を用いた金融サービスを提供する動きが世界中で見られており、フィンテック市場は今後も拡大していくものと考えられています。

サブテーマとしては、下記の9つが考えられています。

  • ウェルス・マネジメント
  • 電子決済・POSシステム
  • ブロックチェーン・暗号資産
  • 金融システム・ソフトウェア
  • 信用リスク管理
  • ベンチャーキャピタル・クラウドファンディング
  • オンラインブローカー
  • 金融情報サービス・取引所
  • インシュアテック

運営会社 グローバルXとは

グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。

日本の東証に上場するETFも増えてきています。

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基本情報

配当月6月,12月
配当利回り未定
経費率0.649%(税込)

基本情報は上記の通りとなります。年2回配当があるとのことですが、詳細は不明。経費率はグローバルXのテーマ型ETFとしては高め。

構成銘柄

構成銘柄ついては下記の通りとなっております。(2021年12月6日時点)

銘柄コード銘柄名構成比率
4307野村総研11.31%
3994マネーフォワード9.06%
3769GMO ペイメントゲートウェイ8.69%
9613NTTデータ7.84%
8698マネックスグループ7.59%
8697日本取引所グループ7.42%
8595JAFCO7.22%
8628松井証券5.57%
4478freee5.39%
8771イーギャランティ5.20%
7342ウェルスナビ4.13%
3626TIS3.83%
8473SBIホールディングス3.69%
4479マクアケ1.66%
9719SCSK1.65%
3836アバント1.57%
8304あおぞら銀行1.54%
4436ミンカブ1.49%
4765モーニングスター1.16%
9759NSD0.82%
4819デジタルガレージ0.81%
8572アコム0.68%
4812電通国際情報サービス0.40%
9682DTS0.39%
8584ジャックス0.31%
8585オリエントコーポレーション0.29%
3966ユーザベース0.16%
3031ラクーンホールディングス0.12%

構成銘柄は上記26銘柄。

フィンテックとあって、野村総研のような総合情報サービスから、マネーフォワード・freeeのような新興企業、銀行や金貸し金融業などが構成銘柄に名を連ねます。

マネックスグループは暗号資産の騰落次第でボラティリティが非常に高いのでリスキーだと思いますが…。

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メリット

直近は好調

コロナ禍で例に漏れず大打撃を受けましたが、その後は回復。コロナによるIT化推進・DXをキーワードとしたITベンダーの復活、マネーフォワード等の新興企業の台頭など直近のパフォーマンスは高いです。

年度別の騰落率は下記の通り

年度騰落率
2017年+30.2%
2018年-5.0%
2019年+28.8%
2020年+50.5%
2021年+25.2%

デメリット

経費率が高い

これはグローバルX社のETF全般に言えることですが、経費率が 0.649%(税込) とETFにしては高め。

不況時には大打撃

主な構成銘柄は金融株が多いこともあり、景気にかなり敏感なETFとなります。昨今の金利上昇局面やマーケット状況が良いときには、強みを発揮しますが、不況となり金利が下落するケースでは厳しい展開となります。

※コロナショック時に金利は下がりましたが、それ以上に新興銘柄の上昇が大きかったということでしょう。

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まとめ

キャッシュレス決済・クレジットカード決済、ネット証券などもフィンテックといえるでしょう。海外株式だとフィンテックというと面白そうな銘柄が沢山ありますが、日本だとマネーフォワードくらいしか面白そうな銘柄がありません。今後に期待しましょう。

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