2021年11月より日本の主要ネット証券にてグローバルX社の海外上場ETF8本の取り扱いが始まりました。その中でいくつかのETFをご紹介していきたいと思います。
2本目は水素関連銘柄に投資するETFです。水素は化石燃料に変わるエネルギー源、工業用として注目を集めています。
今回は、HYDR グローバルX 水素テック ETFについてご紹介いたします
HYDR グローバルX 水素テック ETFとは
グローバルの水素産業をリードする技術を活用する企業への投資する、NASDAQに上場するETFです。水素の生産、エネルギーへの転換システム、水素燃料・電解槽・その他関連製品の生産及び製造などを行う企業が投資対象です。
水素といってまず思い浮かべるのが、燃料電池を使った水素自動車でしょうか?2021年時点では水素自動車は航続距離が短く、実用化はまだまだ先となりそうですが、投資対象としての魅力はあります。
他にも水素の製造・運搬、貯蔵技術をもつ企業。水素を供給するための機械、ガスの圧縮機などを製造する企業が投資対象としてあげられそうです。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
日本の東証に上場するETFも増えてきています。
基本情報
配当月 | 不明 |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.5%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。配当については詳細は不明。
2021年7月に設定されたばかりのETFとなります。
構成銘柄
構成銘柄ついては下記の通りとなっております。(2021年11月5日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 構成比率(%) |
---|---|---|
PLUG | PLUG POWER INC | 14.098 |
BE | BLOOM ENERGY CORP- A | 13.269 |
BLDP | BALLARD POWER SYSTEMS INC | 11.926 |
NEL NO | NEL ASA | 7.931 |
ADN | ADVENT TECHNOLOG | 4.642 |
CWR LN | CERES POWER HOLDINGS PLC | 4.611 |
FCEL | FUELCELL ENERGY INC | 4.573 |
336260 KS | DOOSAN FUEL CELL CO LTD | 4.545 |
ITM LN | ITM POWER PLC | 4.347 |
XBC CN | XEBEC ADSORPTION INC | 4.26 |
PCELL SS | POWERCELL SWEDEN AB | 3.625 |
CIB SS | CELL IMPACT AB | 3.586 |
288620 KS | S-FUELCELL CO LTD | 2.965 |
EFUEL NO | EVERFUEL A/S | 2.809 |
ALHRS FP | HYDROGEN REFUELI | 2.628 |
GTLS | CHART INDUSTRIES INC | 2.482 |
APD | AIR PRODS & CHEM | 2.079 |
7203 JP | TOYOTA MOTOR CORP | 2.041 |
CMI | CUMMINS INC | 1.953 |
NKLA | NIKOLA CORP | 0.432 |
AFC LN | AFC ENERGY PLC | 0.297 |
HTOO | FUSION FUEL GREEN PLC-A | 0.264 |
ACH NO | AKER CLEAN HYDROGEN AS | 0.255 |
1824459D NO | HEXAGON PURUS LLC | 0.213 |
HYZN | HYZON MOTORS INC | 0.174 |
構成銘柄は上記25銘柄。
クリーンエネルギー関連でPLUG ENEGYは水素燃料電池システムの開発に取り組んでいる会社です。
日本からは前述の水素自動車「MIRAI」を開発しているトヨタ。エアウォーターあたりが組み入れられているかと思いましたが、圏外のようです。
メリット
時流に乗るテーマ
「脱炭素」の流れに乗るテーマだけに短期的にも長期的にも上昇が見込める産業です。
上場からのチャートは下記の通りです。
デメリット
設定から日が浅い
前述しましたが、2021年7月に上場されたばかりでまだあまり実績がありません。
また、2021年時点ではまだ赤字産業です。あくまでも将来性を考慮した投資となります。
まとめ
水素関連銘柄は、燃料電池・水素電池を中心としたまだまだこれからの産業です。現時点では赤字事業となっていますが、「脱炭素」の流れから発展が見込めるテーマと考えます。
本ETFでも良いですし、クリーンエネルギー関連のETF、投信に投資するのどの選択肢もあり得ると考えます。