【FTXL ETF 】 ナスダック・セミコンダクター・ETF 【半導体 ETF】【米国ETF】

半導体不足により、自動車メーカーでも減産を余儀なくされる事態が続発しています。これに加えて新型コロナ感染拡大に伴う部品調達不能…と自動車関連は散々です。

そもそも半導体不足により、PCや通信機器なども納入遅れが発生しなかなか手に入りにくい状況です。半導体製造は非常に工程が多く時間がかかるため、すぐすぐの生産体制増強が難しい業界です。それでも5G・Iot・EVなど半導体が必要とされる場面は増え続けており今後も拡大が見込めるセクターです。

今回はFTXL ファースト・トラスト・ナスダック・セミコンダクター・ETFについてご紹介いたします。

FTXL とは

FTXL ファースト・トラスト・ナスダック・セミコンダクター・ETFは、米国の半導体関連企業に投資を行うNASDAQに上場している米国籍のETFです。

半導体不足による自動車生産減産の報道が多くなされていますが、半導体は自動車だけに必要なものではありません。PCなどの電子機器はもちろん、家電製品やおもちゃなど、電気で動作するものはほとんど半導体が使われています。5Gの普及に向けた通信機器の増産、クラウド化推進によるデータセンター需要、巣篭もり傾向による家庭用ゲーム機の需要拡大…現在の半導体市場規模は50兆円規模レベルですが、2030年には100兆円規模に拡大することが予想されています。

現在の半導体不足は一過性のものではなく、当面拡大が見込めるセクターです。

運営会社 ファースト・トラスト社とは

ファースト・トラストは米国シカゴに本拠を置く運用会社。2020年7月末時点の総運用資産残高は約1,450億米ドル。アクティブ型ETFの運用残高が約285億ドルで世界一位を誇ります(2020年6月末時点)。
アクティブ型ETFの他に、インターネットやIPO等のテーマに着目したETFやファクター型ETFも多数運用しています。

アクティブETF、テーマETFが中心ですので全体的に経費率は高めです。

2020年9月より、日本の大手ネット証券でもファースト・トラスト社のETFの取り扱いが開始されました。

基本情報

配当月4回(3月、6月、9月、12月)
配当利回り0.20%
経費率0.60%

基本情報は上記の通りとなります。経費率は0.60%。配当もありますが、あまり配当を期待しないほう良いでしょう。

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構成銘柄

構成銘柄上位10銘柄については下記の通りとなっております。(2021年8月時点の情報)

ティッカー銘柄名構成比率(%)
ADIAnalog Devices Inc8.02
AMATApplied Materials Inc7.91
TXNTexas Instruments Inc7.77
MUMicron Technology Inc7.75
AVGOBroadcom Inc7.74
SYNASynaptics Inc4.72
AMKRAmkor Technology Inc4.3
KLACKLA Corp3.92
TERTeradyne Inc3.88
LRCXLam Research Corp3.84

米国の企業が対象のため、TSMC、ASMLは含まれません。 ADI や TI、マイクロンテクノロジー、KLAなど割と順当な構成銘柄ですが、エヌヴィディアとAMDが上位には入っていません。

パフォーマンス

コロナショック前の2020年初頭から比較すると、綺麗な右肩上がりで順調に株価を伸ばしています。

米長期金利の上昇の影響から、一時ハイテク株中心に売りが優勢となり、2021年5月には大幅に下落しましたが、その後は緩やかな上昇基調に。

類似ETF(SMH)との比較

構成銘柄

SMH

ヴァンエッグ社の半導体ETF。経費率は0.64%

ティッカー銘柄名構成比率(%)
TSM.TWTaiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd ADR14.10
NVDANVIDIA Corp10.00
ASMLASML Holding NV ADR5.74
QCOMQualcomm Inc5.08
AMDAdvanced Micro Devices Inc4.99
INTCIntel Corp4.90
TXNTexas Instruments Inc4.87
AVGOBroadcom Inc4.85
MUMicron Technology Inc4.59
AMATApplied Materials Inc4.50

TSMC、エヌヴィディア、ASMLで全体の30%を占めます。

チャート

2020年以降、他のETFとパフォーマンスを比較すると、いずれもS&P500指数をアウトパフォーム。それでもSMHのほうがパフォーマンスとしては優れています。構成銘柄にTSMCが含まれているかいないかでこれだけ変わってくるのでしょう。

FTXL:水色
SMH:橙色
※参考 VOO(S&P500) : 赤色

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まとめ

半導体需要は留まるどころか、今後も拡大がつづいてくセクターです。日本でも東京エレクトロンやレーザーテック、ディスコが絶好調です。

TSMCが日本に生産工場を建てるという話もありますし、当面半導体銘柄は好調が続くでしょう。

直近ではSMHのほうが好調です。経費率はわずかな違いですので、SMHのほうがいいかなというのが正直なところです。

興味のある方は少額から。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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