ファンドオブザイヤーを受賞したディープAIのようなAIを活用した中小株が対象のファンドがあるはずと思い調べていて見つけた、同じ会社の運用するファンド。前回は、大型株中心でしたが、今回は中小型株中心で実はこちらのほうが設定は一年早いです。
今回は、中小型株が対象のビッグデータ活用 日本中小型株式ファンド(愛称:B・D・F)をご紹介いたします。
ビッグデータ活用 日本中小型株式ファンド (愛称: B・D・F ) とは
ビッグデータ活用 日本中小型株式ファンド(愛称: B・D・F)はアセットマネジメントOneが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 日本の中小型株式に投資
- ビッグデータの活用とボトムアップアプローチによる分析等を組み合わせ、投資テーマと組入銘柄の候補を選定
- 運用にあたっては、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社より、ビッグデータ解析を活用した投資テーマや個別銘柄、投資環境分析等に関する助言を受ける
ニュースフロー等のビッグデータから抽出したキーワード等を活用し、今後株式市場で拡大余地が大きいと考えられる投資テーマ候補を選定します。そして、社内アナリストやファンドマネジャー独自のボトムアップリサーチを加味し、割安で成長期待の大きいと考えられる銘柄を中心に、ファンドマネジャーが投資魅力度の高いと考える組入候補銘柄を選定します。
ここまでは、フレックス・ジャパンと同じです。投資対象は中小株ですが、業種配分にはとらわれずに割安で成長が期待できる投資テーマ・組入れ比率を考えます。
基本情報
設定日 | 2017年1月31日 |
償還日 | 2027年1月22日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | 換金申込受付日の基準価額に0.3%の率を乗じて得た額 |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.694%(税込) |
分配金 | 年1回(9月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドのため、管理費費用は1.694%とそこそこ高めです。
フレックスジャパンよりも1年早い2017年に設定の10年投信です。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年3月末時点)
銘柄名 | 投資テーマ | 比率 |
---|---|---|
エムアップホールディングス | エンターテイメント | 7.79% |
バンダイナムコホールディングス | AR(拡張現実)・VR(仮想現実) | 3.67% |
ノーリツ鋼機 | 高齢者関連ビジネス | 3.44% |
SBIホールディングス | フィンテック(金融テクノロジー) | 3.34% |
東京エレクトロン | 有機EL・液晶・半導体 | 2.95% |
そーせいグループ | 最先端医療・バイオテック | 2.84% |
電通国際情報サービス | ガバナンス | 2.81% |
JMDC | 高齢者関連ビジネス | 2.77% |
トレンドマイクロ | DX・情報セキュリティ | 2.57% |
オリエンタルランド | 消費回復 | 2.53% |
構成銘柄は約90銘柄。なんとここでもエムアップホールディングスが上位にランクイン。音楽関連のファンサイト運営・配信サービスを行っている会社です。
なお、直近のビックデータの解析結果からは「仮想通貨」に注目し、「フィンテック」を投資テーマとして設定しているとのこと。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、リアル通貨ではなく仮想通貨に注目が集まる可能性があるそうですが、ルーブル⇔仮想通貨の換金を制限されたら意味が無いような…。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2022年5月6日時点で、12,786円。
コロナショックのときに急落があった程度で比較的安定。
過去のパフォーマンス
2022年4月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
半年前から | -13.76% |
1年前から | -5.23% |
3年前から | +9.29% |
設定来 | +27.86% |
設定来からみると、+27.86%です。
ここ1年は低迷。設定来でみると30%前後のリターン。良くも悪くも安定しているのが気がかりです。
まとめ
フレックスジャパンと似たような構成になっていますが、投資テーマが明確になっている分、こちらのほうが投資しがいがあるような気がします。気になるのは、コロナショック後のグロース株の急騰の波に乗れていないところ。ファンドマネージャーが判断せず、いっそのこと全部AIに銘柄選択を任せてみてはいかがでしょうか?
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。