投信の構成銘柄を見ていく中で、割安ではないものの面白そうだと思った銘柄を見つけました。厳選ジャパン、眼力にて組み入れられている銘柄、トプコンです。あまりなじみがなく聞いたことの無い社名ですが、実は長い歴史をもち、確かな技術力があります。最近では技術力を活かした建機や農機具の自動化を進めています。
今回は7732 トプコンをご紹介いたします。
7732 トプコンとは
会社概要
wikipediaから引用です。
株式会社トプコン(TOPCON CORPORATION)は、日本の光学機器メーカー。眼科関連の医療機器や測量機器等に強みを持つ。旧社名は東京光学機械株式会社(とうきょうこうがくきかい)で、本社は東京都板橋区。東京証券取引所一部上場(証券コード:7732)。
wikipedeia
(中略)
かつてはカメラメーカーとしても有名な存在だったが、1981年(昭和56年)に一般向けカメラ市場からは撤退している。
現在は眼科向け医療用光学機器、土木・建築向け測量機器、GPS機器等を開発・製造している。
元は光学兵器開発・製造のため、帝国陸軍が関与して1932年(昭和7年)9月1日に設立。
主に陸軍向けの火砲・銃の照準眼鏡(狙撃眼鏡)や、戦闘機・爆撃機用の射撃照準器・爆撃照準器を供給していた経緯があります。
当時、設立に海軍が関わっていた日本光学工業(現・ニコン)とともに軍需光学機器製造の双璧として「陸のトーコー・海のニッコ-」とも称されていたこともあります。
現在は、眼科向け医療用光学機器、土木・建築向け測量機器、GPS機器等を開発・製造。
『「医・食・住」に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献します。』を経営理念として企業価値の向上に取り組んでいます。衣食住ではなく医食住です。なかなかうまいこといいますね。
最近では、建設機械や農機具の自動化を可能にするシステムを提供しています。
業績
株価チャート
早速、株価と業績を見ていきましょう。
2018年には3,000円近くあった株価も、例外なくコロナショックで急落。さらに、2年続けての減益と24円/年→5円/年への大幅減配を受けて、コロナショックと同等水準まで下落。その後はさすがに売られすぎたか、上昇を続けています。
PERは33.83 倍と普通に見れば高め。(2021年5月14日時点)しかし、PER高値平均は94.7倍、安値平均41.7倍で実は割安の部類に入ります。
2021年5月14日時点
PER | 33.83 倍 |
PBR | 2.43 倍 |
EPS | 22.59円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連18.3 | 145,558 | 12,073 | 10,674 | 6,028 | 56.9 | 20 |
連19.3 | 148,688 | 13,596 | 11,497 | 6,548 | 61.8 | 24 |
連20.3 | 138,916 | 5,381 | 2,895 | 935 | 8.87 | 24 |
連21.3 | 137,247 | 6,593 | 5,587 | 2376 | 22.59 | 10 |
連22.3予 | 149,000 | 10,000 | 8,000 | 5,000 | 47.54 | 20 |
過去5年の業績と予想です。2020年3月期は繁忙期である4Qにコロナショックが直撃したことで、大幅に減収減益。2021年3月期は多少復調の兆しを見せ一転増益となった反面、二期連続の減収となりました。2022年3月期は米国・中国を中心に景気が緩やかに回復していく傾向があるとの見通しで、増収増益見込み。
配当
配当は年によってまちまちです。
1株配(円) | |
連18.3 | 20 |
連19.3 | 24 |
連20.3 | 24 |
連21.3 | 10 |
連22.3予 | 20 |
2021年3月期は大幅減配となりましたが、22年3月期は20円まで復配見込み。
株主優待
アイケア事業からメガネセットの優待があります。
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 |
---|---|---|
眼鏡セット30%割引購入券1枚 | 500株以上 | ※特別限定品は20%割引。メガネのアイガン店舗および「AIGAN select」、「アイフィーあいがん」各店舗で利用可 |
投資経験談
まだ所有していないため、ピックアップしたタイミングのみです。
四季報2021年新春号にてピックアップ
眼力、厳選ジャパンの上位構成銘柄に組み入れられているため興味を持つ。
2021年5月11日に発表された2021年3月期決算を無事通過したことから要注目銘柄として監視します。
気になる点
新型コロナウイルス動向
前述しましたが、2020年3月期は新型コロナウイルスの影響で大幅減益。海外売上比率が70%を占めるため、日本もそうですが北米・ヨーロッパの感染状況を注視する必要があります。
まとめ
- PERは高いがもともとのPERがそもそも高め
- 技術力は高い、自動化・スマート農業・国土強靭化とテーマ性抜群
- コロナウイルスの感染状況次第か…
あまり社名が知られていなくても、技術力があってテーマ性のある銘柄は見ていてわくわくします。これからも注目していきたいと思います。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。