久々に米国ETFのご紹介です。新型コロナウイルス第4波が猛威を振るう中、改めてテレワークが注目されています。もっとも米国ではワクチンの接種が進んでおり、旬を過ぎた感はありますがETF構成銘柄を見ると魅力的な銘柄が揃います。
今回はテレワーク関連ETF、Direxion ワーク・フロム・ホーム ETF WFHについてご紹介いたします。
WFHとは
iシェアーズ Direxion ワーク・フロム・ホーム ETF WFHは、リモート・コミュニケーション、サイバー・セキュリティ、オンライン・プロジェクト及び文書管理、並びにクラウド・コンピューティング技術等、人々のテレワークを促進する産業に投資する米国籍のETFです。
「Solactive Remote Work Index」指数に連動することを目指しており、主要株式インデックであるS&P500に対してアウトパフォームすることが期待されています。
2020年6月に設定され、日本の証券会社では2020年11月より取り扱いが開始されました。
運営会社 Direxion(ディレクション) とは
ディレクション・インベストメンツは、ブル3倍ETF、ベア3倍のETFなど、レバレッジが効いたETFを多く提供することで有名な運用会社です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に71本のETFを上場させており、日本では2020年11月30日時点で36本のETFを届け出しているディレクションは、革新的な非従来型の金融商品の開発に重点を置いています。
基本情報
配当月 | 4回 |
配当利回り | 0.77% |
経費率 | 0.45% |
基本情報は上記の通りとなります。配当は4回と発表されているものの、12月に1回支払いがあったのみ。
なお構成銘柄のリバランスは半年ごとに行うとのこと。
構成銘柄
構成銘柄については下記の通りとなっております。
※複数情報筋がある中で、どれも組み入れ上位銘柄が異なっていたため、運用会社Direxionの情報をもとに掲載(2021年5月7日時点)
会社名 英語 | 会社名 日本語 | 組入比率(%) |
---|---|---|
Box | ボックス | 3.07 |
フェイスブック | 2.87 | |
Cisco Systems Inc/Delaware | シスコ | 2.86 |
NetApp | ネットアップ | 2.84 |
International Business Machines Corp | IBM | 2.72 |
Fortinet | フォーティネット | 2.71 |
VMware | VMウェア | 2.7 |
Hewlett Packard Enterprise Co | HPE | 2.7 |
Marvell Technology Group Ltd | マーベル・テクノロジー・グループ | 2.68 |
Proofpoint | プルーフポイント | 2.67 |
銘柄数は39と少数精鋭。テレワーク関連というテーマ性から、ズームが上位かと思いきや、トップ10からは外れ、30位前後。一銘柄の組み入れ比率にあまり偏りが無いため、それぞれの銘柄の株価の上下により、保有比率は結構頻繁に変わります。
ざっと銘柄を確認したところ、テレビ会議システムやグループウェアと言うよりも、セキュリティ機器・サーバー・クラウドなどのインフラ周りの銘柄が多い印象を受けます。
メリット
QQQを上回るパフォーマンス
QQQを上回るパフォーマンスを目指すという設立目標の通り、若干ですがQQQを上回るパフォーマンスを見せています。設定来順調に株価を上げてはいますが、最近はやや停滞気味。
水色:WFH
橙色:QQQ
デメリット
構成銘柄は少ない
前述しましたが銘柄数は少なく39。テーマ型である以上、構成銘柄は似たような動きをすることが予想されます。分散効果はあまり期待できません。
投資すべき?
正直、経費率(0.45%)を考えると、QQQ(0.2%)かVGT(0.1%)でいいかなぁと言うのが本音です。
フォーティネットなどはNASDAQ100指数に含まれていないため、VGTやiFreeNext NASDAQ 次世代50で拾うことになると思います。
テレワークに関連するインフラ関連は伸びる!!と思われる方におススメです。
まとめ
テレワーク関連ということで、よくよく中身を見ると、セキュリティ・ネットワーク・クラウドのインフラ周りの銘柄がメインでした。
IT関連はQQQかVGTが無難だと思われます。
興味のある方は少額から。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。