【FXH ETF 】 ヘルスケア・アルファデックス・ファンド 【米国ETF】

新型コロナウイルス感染拡大で依然として注目の集まるヘルスケアセクター。全世界的に高齢化が進み、必要不可欠な分野であることからヘルスケアセクターは景気後退局面に強いといわれてきました。

ヘルスケアの分野だと医薬品をイメージしてしまいがちですが、医療機器など医療に関わる企業は沢山あります。

今回は日本で取り扱いが始まったファーストトラスト社のETFの中から、 FXH ヘルスケア・アルファデックス・ファンドについてご紹介いたします。

FXHとは

FXH ファースト・トラスト・ヘルスケア・アルファデックス・ファンドは、米国のヘルスケア関連の事業を行っている企業に投資を行うニューヨーク証券取引所Arcaに上場している米国籍のETFです。

銘柄選定においては、ICE Data Indices社のAlphaDEX銘柄選定方法を活用します。

新型コロナウイルスの感染拡大で注目の集まるヘルスケア業界。ワクチンや治療薬の開発が期待されますが、高齢化に伴ってヘルスケアに関する銘柄への期待はもともとありました。特に個人的に注目しているのがヘルスケア機器。人間の命がかかっているため、一度採用されると安価だからといって気軽に乗り換えが出来るような代物ではありません。そのため参入障壁の高い領域となります。

直近はコロナ一色で、他の入院・手術が必要な治療が先送りされていますが、長期的には全世界的に高齢化が進み、必要とされるセクターであることは間違いないです。

運営会社 ファースト・トラスト社とは

ファースト・トラストは米国シカゴに本拠を置く運用会社。2020年7月末時点の総運用資産残高は約1,450億米ドル。アクティブ型ETFの運用残高が約285億ドルで世界一位を誇ります(2020年6月末時点)。
アクティブ型ETFの他に、インターネットやIPO等のテーマに着目したETFやファクター型ETFも多数運用しています。

アクティブETF、テーマETFが中心ですので全体的に経費率は高めです。

2020年9月より、日本の大手ネット証券でもファースト・トラスト社のETFの取り扱いが開始されました。

基本情報

配当月6月、12月
配当利回り不明
経費率0.60%

基本情報は上記の通りとなります。経費率は0.60%。ヘルスケア銘柄はもともと利回りが高い傾向があるのですが、2013年6月を最後に無配となっています。(2007年5月設定)

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構成銘柄

構成銘柄上位10銘柄については下記の通りとなっております。(2021年8月時点の情報)

ティッカー銘柄名構成比率(%)
MRNAModerna Inc3.09
BIIBBiogen Inc2.13
PKIPerkinElmer Inc2.07
CNCCentene Corp1.96
BIOBio-Rad Laboratories Inc1.94
BMRNBiomarin Pharmaceutical Inc1.90
HCAHCA Healthcare Inc1.89
UHSUniversal Health Services Inc Class B1.89
LHLaboratory Corp of America Holdings1.86
UTHRUnited Therapeutics Corp1.85

モデルナ、バイオジェンが順当に構成比率上位。 PerkinElmer は分析装置の会社です。医療機器大手のダナハーやアボットラボラトリーズが構成上位に入っていないのは、割高という判断でしょうか。

パフォーマンス

コロナショック前の2020年初頭から比較すると、綺麗な右肩上がりでコロナ以前よりも株価を伸ばしています。

ハイテク株と違って劇的な伸びはありませんが、そのぶん大幅な下落もありません。安定感を求めつつも株価の上昇も狙えます。

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競合ETF(VHT)の比較

構成銘柄

ヴァンガード社のセクター別ETF。経費率は0.1%と激安。

ティッカー銘柄名構成比率(%)
JNJJohnson & Johnson7.34
UNHUnitedHealth Group Inc6.44
PFEPfizer Inc3.70
ABTAbbott Laboratories3.48
ABBVAbbVie Inc3.37
TMOThermo Fisher Scientific Inc3.37
MRKMerck & Co Inc3.33
LLYEli Lilly and Co3.17
DHRDanaher Corp2.91
MDTMedtronic PLC2.83

高配当のジョンソンエンドジョンソンをはじめとする安定感重視の構成です。この中で個人的に気になるのは、FXH上位に入っていないダナハーと アボットラボラトリーズです。

チャート

2020年以降、他のETFとパフォーマンスを比較すると、FXEがS&P500指数をアウトパフォームしているのに対し、VHTはわずかにアンダーパフォームしています。こうしてみると、FXHのほうが株価の上昇が期待できることがわかります。(ただし経費率がネック)

FXH :水色
VHT:橙色
※参考 VOO(S&P500) : 赤色

まとめ

VHTと比べるとFXHのほうがよさそうに見えます。株価成長重視ですが、経費率が高いのがネック。

これまでファーストトラストと他の類似ETFを比べてきましたが、唯一比較対象のETFをアウトパフォームしました。

ヘルスケアは必要不可欠なセクターであることから、景気後退に強い傾向があります。

興味のある方は少額から。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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