様々なテーマに特化したETFを提供しているグローバルX社から、東証に2つの2021年1月27日にETFを新規設定することを発表しました。以前ご紹介したGXロジリートETFはもう既に売却してしまったのですが、今回上場の2銘柄はなかなか面白そうなETFです。
今回は、その2銘柄の1つグローバルX デジタル・イノベーション-日本株式 ETFについてご紹介いたします
グローバルX デジタル・イノベーション-日本株式 ETF とは
デジタル・イノベーションに関連した商品・サービスを提供している日本企業で構成される「Solactive Digital Innovation Japan Index」への連動を目指すETFです。Solactive社の持つビッグデータ・自然言語処理を活用したアルゴリズムを用いてデジタル・イノベーション関連銘柄を選定するとのことです。
日本の技術力はこれまで世界でも高く評価されてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による非効率な行政・企業環境が浮き彫りになりました。
菅内閣はデジタル庁の創設、はんこ文化の撤廃を目指すなど、デジタル分野に力を入れることを明言しています。(コロナ対応を見ている限り菅内閣の寿命はあとわずかに思えますがww)
グローバルX デジタル・イノベーション-日本株式 ETFは成長の期待される、クラウド、サイバーセキュリティ等の11のサブテーマに着目して投資を行います。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
基本情報
配当月 | 1月,7月 |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.59% |
基本情報は上記の通りとなります。年2回配当があるとのことですが、無配銘柄と高配当銘柄が混在し経費率が高いこともありあまり期待できません。
構成銘柄
構成銘柄上位10社については下記の通りとなっております。
指数を算出しているSolactiveよりデータを取得しました。(2021年1月23日時点)
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
Zホールディングス | 12.6% |
楽天 | 9.0% |
ソフトバンク | 7.8% |
KDDI | 3.4% |
NEXON | 3.2% |
ZOZO | 2.2% |
インフォマート | 1.8% |
日本テレビ | 1.7% |
富士フィルム | 1.7% |
NEC | 1.7% |
構成銘柄は60銘柄。上位は、Zホールディングス、楽天、ソフトバンク、KDDIと割とメジャーどころの銘柄が並びます。10位圏外のところだと昨年急騰したエムスリー、サイボウズ、ブイキューブ等が名を連ねます。
メリット
成長が期待できるデジタル分野に丸ごと投資
成長が期待できるデジタル分野に丸ごと投資できます。Zホールディングス、楽天、ソフトバンクなどはあまり株価は上がってきてはいませんが、昨年株価が急騰したブイキューブ等の銘柄を漏らすことなく投資できます。デジタル分野は成長を期待できる分野ですが、資金力の限られる個人投資家がピンポイントに個別銘柄を狙うのは難易度が高いため、ETFにしてしまえば丸ごと投資可能です。
デメリット
経費率が高い
特定のテーマに特化したETFのためか、経費率は0.59%と非常に高く設定されています。経費率の高さゆえ、配当利回りはあまり高くならないことが予想されます。
まとめ
成長が期待できる分野ですが、私の知る限りは同様の投資信託はあるものの、ETFは見当たりません。
一口2,000円程度から購入可能ですので、様子見しながら少しずつ買い増すことも検討したいと思います。