【書評】本気でFIREをめざす人のための資産形成入門

人気ブログ「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた」を運営されている穂高さんの著書です。新型コロナウイルスが拡散する中、2020年にFIRE(Financial Independence and Retire Early)を達成され、その投資手法はブログにて記載されていますが、この度本を出されたとのことで、実際に読んでみました。

概要

投資手法の確立

配当金は定期的なキャッシュフロー・定期的な不労所得

「株式を保有しているだけで限り得られる定期的な不労所得」という性質を利用し、給与の8割を投資に回し高配当株・連続増配株をひたすら買い続ける。

株価に一喜一憂しない

長期投資する上で、含み損は不可避。最も避けたいのは狼狽売り。

確かにその通りです。私も、コロナショック時には狼狽売りはしませんでした。(結果つみたてNISAの含み益は大幅プラス。反面コニカミノルタ・XOM・MOという大含み損を抱えるわけですが、しっかり配当をもらっています。株価が戻ったら売るでしょうが…)

支出を最適化

節約≠支出の最適化

買い付け余力を増やすために、給与が上がればよいのですがなかなかそうはいかないもの。そこで無駄を減らして投資余力をつくる支出の最適化を提案。

一例をあげると…

  • タバコを買わずにタバコ株を買う
    一日一箱500円×360=18万、JTの最低購入価格21万円JTの配当利回り7%
    私はタバコを吸いませんがタバコ株は大好きです(笑)
  • 書籍は図書館利用
    最近は新刊も取り扱っており、ネット予約も出来るようです。本書は普通に書店で購入しました。次回から図書館で借りよう…

支出の最適化でお金が貯まってきたらその資金を投資に回して資産形成は加速します。

お金自動発生マシンをつくる

簡単な方法は…

米国ETFのVTIか、高配当ETFに投資して配当金を得る。

ETFの注意点

近年は手軽に分散が効いた銘柄が購入できるETFの人気が過熱気味。危険性としては、投資家が各個別銘柄の業績や財務状況をあまり調べることなくETFを通して株式を購入することで、その銘柄の実態とかけ離れた高い株価となってしまう(いわゆるバブル)可能性がある。その後に起こるのは暴落。

米国連続増配株に投資

J&J,XOM,MO,IBM,KO等の連続増配株に投資し続ける。

割とメジャーな方法ですね。

所感

投資手法そのものは割とメジャーな方法。

支出を削減して投資資金を確保→高配当・連続増配銘柄に投資→配当金を再投資…複利の力で加速度的に資産を形成するというやり方です。

さすがに給与の8割を投資につぎ込むのはなかなか勇気がいることなので難しいですが、著者の穂高さんには経済的な自由を手に入れるという目標がありました。

継続は力なり、私も日々の株価に一喜一憂することなく、コツコツ投資を続けていこうと思います。

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