【書評】最高のコーチは教えない。

現ロッテ監督の吉井理人氏の本。オールドファンは近鉄・ヤクルト・ニューヨークメッツのイメージが強いでしょうが、WBCのコーチで帯同していたヒゲの人です。

概要

コーチの仕事は教えることではなく。考えさせること。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力が低いと、言いたいことが伝わらない。言語化するスキルが必要。

コミュニケーションのミスから相手はモチベーションロストする。

怒鳴って、手を上げるのはコミュニケーション能力がない証。

コーチングの基礎理論

課題設定→達成OR未達→振り返り→課題設定…の繰り返し。PDCAに似てる。

課題設定のポイントは、課題を解決するための要素が全て自分がコントロールできるもので構成されていること。

コーチは絶対に答えを言ってはいけない

自分の言葉で語らせること。我慢して耐える。誘導尋問にならないように注意。

明らかに目標が的外れ・あさっての方向を向いている場合は軌道修正、ストップをかけることも重要。

コーチングの実戦

観察

相手を観察する。様々なタイプが居る。時には第三者の意見を参考にすることも重要。本人に直接聞くとバイアスがかかっている場合がある。

質問

振り返りの質問。基本はそれ以上口を挟まない。言語化するスキルを鍛える。助言するにしてもヒント程度。

代行

「相手だったらどうするか」と考える。「自分だったらこうする」と伝えて押し付けるのは間違い。背の高い人、腕の長い人、筋肉質の人、それぞれ感覚は違う。

コーチの役割

課題設定・自己決定能力を強化すること。

日本の指導者は勝利至上主義、人間教育(宗教的な)に偏りすぎている。

・目的:何をしたいか何をするべきか
ex) 1億円プレイヤーになる

・目標:目的を達成するためにクリアしなければいけない成果
ex) 年間10勝、200イニング登板を3年連続で達成

・課題:目標を達成するために障害となっている行動
ex) ランナーを背負ったときのコントロール、5回以降のスタミナ

究極のコーチ像

コーチングの結果、選手が何でも1人で出来るようになり、端から見ればサボっているように見えるコーチ。

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所感

最高のコーチは教えない。わかっていても、教える際にはこと細かく指示してしまったり、自分のやり方と違っていたら口を出してしまったりするものです。全部答えを言ってしまってもいいのですが、それをやってしまうと進歩が無く、都度聞いてくるようになる、いつまで経っても自分で考えられない。そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

最近の若い者は自分で考えることをしないから~とぼやいている人。それは教育方法が根本的に間違っているのかもしれません。

吉井監督は、コーチと言う職業に疑問を感じ、大学院にてコーチング理論を学びながら日ハムでダルビッシュ・大谷をロッテで佐々木朗希を育てた方です。

大昔のように某張本と言う人が頑なに主張するように、試合の後は飲めや歌えやのドンちゃん騒ぎの時代ではありません。だってお腹の出てる選手は今居ないですもの、みんな真面目にトレーニングしていますよ(巨人のS選手、広島のN選手、西部のY選手等一部選手を除く)。その分マネジメント理論も進化しています。ライセンス無しに指導できるのは野球だけです。

自分自身については、伝えたいとことを言語化し、目的・目的・課題を明確化すること。教育においては、答えを教えるのではなく、答えを自分自身の言葉で語らせるような効果的な質問方法を模索していきたいと思います。

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