年が明け新NISAがはじまりましたが、楽天投信投資顧問株式会社からまたもや新商品の発表がありました。
2024年1月30日に楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンドと楽天・SOXインデックス・ファンドの二本を設定するとのことです。
業界最低水準の運用コストを目指す「楽天・プラス」シリーズとして、今回も同様に 投信残高ポイントプログラム の対象となるようです。
詳細を見ていきます。
楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンドとは
米国NASDAQ市場に上場している金融関連銘柄を除いた上位100銘柄に投資するNASDAQ100指数に連動する投資成果を目指して運用を行います。
実際の投資対象としては、同時に設定される楽天・NASDAQ-100インデックス・マザーファンドとなります。
基本情報
| 購入時手数料 | なし |
| 信託財産留保額 | なし |
| 管理費用 （含む信託報酬） | 年率0.198%(税込) |
基本情報は上記の通りです。為替ヘッジはなし。信託報酬は破格の 0.198%で競合他社と比較し最安値となる見込みです（隠れコスト除く）。
楽天証券でのみ販売の予定。
なお、 NASDAQ100指数 は新NISAのつみたて投資枠の対象指数ではないため(対象指数ではない場合約5年以上の運用実績と特定の条件を満たすことが必要) つみたて投資枠 での購入は出来ませんが、成長投資枠での購入は可能なようです。
参考までに NASDAQ100指数に連動するインデックスファンドは下記の通りです。(2024年1月現在)
| ファンド名 | 管理費用 | 純資産 |
|---|---|---|
| PayPay投信NASDAQ100インデックス | 0.2024% | 15.2億円 |
| <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックス | 0.2035% | 529.7億円 |
| SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド | 0.2388% | 18.7億円 |
| eMAXIS NASDAQ100インデックス | 0.4400% | 864.5億円 |
| 楽天・NASDAQ-100インデックス | 0.198% | – |
これまで最安値は PayPay投信NASDAQ100インデックスでしたが、隠れコストが高く総コストは0.7%を超えることからあまり人気にならず。管理費用は高いものの実績のある eMAXIS NASDAQ100インデックスを、2023年8月に設定された低コストの ニッセイNASDAQ100インデックス が猛追する状況です。
特に ニッセイNASDAQ100インデックス は2024年に入ってから200億円以上純資産を伸ばしており、新NISAの成長投資枠として一気に資金を集めたのではないかと予想します。
今回最安値となる楽天・NASDAQ-100インデックスにも注目です。
楽天・SOXインデックス・ファンド
米国市場に上場している半導体関連30銘柄で構成される株価指数SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)に概ね連動する投資成果を目指して運用を行います。
実際の投資対象としては、こちらも楽天・SOXインデックス・マザーファンドという新設される予定のマザーファンドになります。
基本情報
| 購入時手数料 | なし |
| 信託財産留保額 | なし |
| 管理費用 （含む信託報酬） | 年率0.176%(税込) |
基本情報は上記の通りです。信託報酬は0.176%で最安値となる予定です（隠しコスト除く)。NASDAQよりも安いんですね。こちらも為替ヘッジはなしで、楽天証券のみの販売。
SOX指数も新NISAのつみたて投資枠の対象インデックスではないので、つみたて投資枠では購入できませんが、成長投資枠での購入はできるようです。
参考までに SOX指数に連動するインデックスファンドは下記の通りです。
| ファンド名 | 管理費用 | 純資産 |
|---|---|---|
| ＜購入・換金手数料なし＞ ニッセイＳＯＸ指数インデックスファンド（米国半導体株） | 0.1815% | 60.75億円 |
| 楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド | 0.176% | – |
比較対象となるのはニッセイＳＯＸ指数インデックスファンド。
こちらも隠れコストがどれくらいになるかが注目です。
楽天プラスシリーズ
楽天プラスシリーズに2本加わり合計6本となりました。今回の2本も楽天証券のポイント還元キャンペーンの対象となる見込みです。
| ファンド名 | 管理費用 | ポイント還元率 |
|---|---|---|
| 楽天・オールカントリー株式 インデックス・ファンド | 0.0561% | 0.017% |
| 楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 0.077% | 0.028% |
| 楽天・先進国株式（除く日本） インデックス・ファンド | 0.088% | 0.033% |
| 楽天・日経225 インデックス・ファンド | 0.132% | 0.053% |
| 楽天・NASDAQ-100 インデックス・ファンド | 0.198% | 0.050% |
| 楽天・SOX インデックス・ファンド | 0.176% | 0.050% |
なお、 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドと楽天・S&P500インデックス・ファンド 楽天証券のiDeCoの対象商品に追加されるとの発表もありました。
まとめ
楽天投信投資顧問が攻めています。今回の商品はニッセイに真っ向勝負を挑んだ形ではないでしょうか。新NISAが始まり、まだまだ新商品が発表されそうです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。
