2254:グローバルX チャイナEV&バッテリー ETF【グローバルX】

グローバルX社が2023年7月13日に新たなETFを東証に新規上場されました。その中の一本がグローバルX チャイナEV&バッテリー ETFです。自動車のEVシフトが急速に進んでいますが、EV化が進み市場としても大きいのが中国です。

今回は、2254 グローバルX チャイナEV&バッテリー ETFについてご紹介いたします

2254 グローバルX チャイナEV&バッテリー ETF

中国のEVおよびEVに関連するバッテリービジネスを行う企業で構成される「Solactive China Electric Vehicle and Battery Index」指数(円換算)への連動を目指す、東証に上場するETFです。

Solactive China Electric Vehicle and Battery Indexは本社を中国本土または香港に置き、かつ香港、深セン、上海、ニューヨーク、NASDAQのいずれかの取引所に上場してい銘柄の中から、流動性および収益性の要件を満たし、EVおよびEVに関連するバッテリービジネスを行う企業で構成される株式インデックスです。

ここ数年で中国における電気自動車の普及は急激に進み、先進国の中でもトップクラスになりました。中国ではバッテリ式電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・燃料電池自動車をNEV(New Energy Vehicle)と呼び、その普及率を2025年までに20%にする目標が設定されています。補助金などの優遇措置、車体価格のダウン、ダブルクレジットという独自の評価指標(ガソリン車の燃費向上の到達指標と新エネルギー車の生産台数指標)などの国策が功を奏しています。

日本を始めとした他国の追い上げを見せていますが、EVに関しては中国が一歩抜けている印象があり、いち早くEV化が進んでいる中国のEVビジネスに投資しようと言うのが狙いです。

運営会社 グローバルXとは

グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。

日本の東証に上場するETFも増えてきています。

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基本情報

配当月年2回(3月,9月)
配当利回り未定
経費率0.7075%(税込)

基本情報は上記の通りとなります。経費率は高め。

構成銘柄

構成銘柄は下記のとおりです(2023年7月14日時点)

銘柄名構成比率
GEM CO LTD-A3.88%
SHENZHEN INOVANCE TECHNOLOGY CO LTD3.69%
GUANGZHOU TINCI MATERIALS -A3.69%
NINGBO SHANSHAN CO LTD-A3.47%
GANFENG LITHIUM CO LTD-A3.44%
SUNWODA ELECTRONIC CO LTD-A3.23%
EVE ENERGY CO LTD-A3.18%
GUOXUAN HIGH-TECH CO LTD-A2.31%
TIANQI LITHIUM CORP-A2.26%
SHANGHAI PUTAILAI NEW ENERGY TECHNOLOGY CO LTD1.97%
ZHEJIANG SANHUA INTELLIGEN-A1.40%
CONTEMPORARY AMPEREX TECHN-A1.17%
FUYAO GLASS INDUSTRY GROUP-A1.14%
CNGR ADVANCED MATERIAL CO LTD1.09%
BYD CO LTD -A1.03%
SHENZHEN CAPCHEM TECHNOLOG-A0.99%
NINGBO RONBAY NEW ENERGY T-A0.96%
SHENZHEN SENIOR TECHNOLOGY-A0.86%
WUXI LEAD INTELLIGENT EQUI-A0.84%
DO-FLUORIDE NEW MATERIALS CO LTD-A0.82%
ZHEJIANG HUAYOU COBALT CO -A0.78%
BEIJING EASPRING MATERIAL-A0.67%
ZHUZHOU CRRC TIMES ELECTRI-A0.62%
HONGFA TECHNOLOGY CO LTD-A0.60%
CANMAX TECHNOLOGIES CO LTD0.53%
CHENGXIN LITHIUM GROUP CO LTD0.51%
SHENZHEN DYNANONIC CO LTD-A0.38%
YUNNAN ENERGY NEW MATERIAL CO LTD0.37%
GUANGZHOU GREAT POWER ENER-A0.29%
NINGBO TUOPU GROUP CO LTD-A0.27%
SHENZHEN KEDALI INDUSTRY C-A0.13%
PYLON TECHNOLOGIES CO LTD-A0.12%
XIAMEN FARATRONIC CO LTD0.10%
STARPOWER SEMICONDUCTOR LTD-A0.10%
WUXI AUTOWELL TECHNOLOGY CO LTD0.09%
https://www.solactive.com/indices/?se=1&index=DE000SLA9KA3#composition

てっきりNIOやBYDがトップに来るものだと思っていましたが、そう簡単にはいかないようです。GEMは電子部品のリサイクル会社、Shenzhen Inovance TechはEVの自動制御システムを作っている会社、GUANGZHOU TINCI MATERIALSは化学材料の研究・開発・生産・販売を行っている会社のようです。

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メリット

堅調な成長

2017年から2023年に至るまで堅調な成長。直近はコロナによるロックダウンや政治の混乱もあり調整中です。

デメリット

チャイナリスク

何といっても、中国と言う国そのものにリスクがあります。あの政権ですから、トップの鶴の一声で何が起こるかわかりません。

出来高が少ない

これは、グローバルXに限らず東証ETFに共通して言えることですが、個別株や米国上場のETFに比べて出来高が少ないため、思ったような価格で約定できない可能性があります。

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まとめ

グローバルXのEVに関するETFは他にもありますが、EV市場が盛り上がっている中国に特化するという視点は面白いのではないかと思います。懸念点を上げるとすると、何にして「中国」だということ。習近平が思いつきで何を始めるかわからないので、一気に情勢が変わってしまう可能性もあります。

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