楽天証券の海外株式のお知らせをぼんやり眺めていたところ、グローバルX社のETFの新規取り扱いのお知らせがありました。DRIV グローバルX 自動運転&EV ETFです。今が旬の自動運転とEV関連の両方に投資できるETFです。実は以前から当ETFの存在は知っていましたが、日本の証券会社での取り扱いがなかったためスルーしていました。2022年8月より主要ネット証券での取り扱いが開始となったため改めて調べてみました。
今回は、グローバルX 自動運転&EV ETFについてご紹介いたします。
DRIVとは
DRIV グローバルX 自動運転&EV ETFは、自動運転技術、EV、EVに使用される部品および材料の開発に携わる企業に投資を行うSolactive Autonomous & Electric Vehicles Indexのパフォーマンスへの連動を目指す米国籍のETFです。自動運転のソフトウェアやハードウェアの開発に携わる企業、EV、リチウム電池などのEVに使用される部品、リチウムやコバルトなどのEVに使用される重要な材料を生産する企業などが含まれます
近年急速に成長を続ける自動運転と、脱炭素の観点から急激なEVへのシフトが図られる自動車業界。自動運転とEVと言う今が旬のメガテーマにまとめて投資しようという欲張りなETFです。
同じ自動車といっても、自動運転とEVでは求められる技術に違いがあります。
自動運転では、カメラやAI技術、EVではモーターや電池やその周辺部品が肝となります。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
日本の東証に上場するETFも増えてきています。
基本情報
設定日 | 2018年4月13日 |
配当月 | 6月,12月 |
配当利回り | 0.51% |
経費率 | 0.68% |
基本情報は上記の通りとなります。配当は年2回あります。経費率は0.68%とETFにしてはそこそこ高め。
構成銘柄
業種、国別の内訳は下記の通り
業種別で見ると、Consumer Discretionary:一般消費財の割合が高いのは自動車メーカーが多く組み込まれているからでしょう。Information Technology:情報技術が続きます。
組別だとアメリカが50%以上を占めます。意外にも次点は日本。ドイツ、オーストラリアと続きます。
組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2022年8月時点)
ティッカー | 銘柄名 | 構成比率(%) |
---|---|---|
TSLA | TESLA INC | 3.21 |
NVDA | NVIDIA CORP | 3.1 |
AAPL | APPLE INC | 2.96 |
MSFT | MICROSOFT CORP | 2.87 |
QCOM | QUALCOMM INC | 2.75 |
GOOGL | ALPHABET INC-CL A | 2.72 |
7203 JP | TOYOTA MOTOR CORP | 2.49 |
INTC | INTEL CORP | 2.42 |
HON | HONEYWELL INTL | 1.97 |
F | FORD MOTOR CO | 1.9 |
構成銘柄は約75銘柄。トップは予想通りテスラでした。2位以降、エヌヴィディア、アップル、マイクロソフト、クアルコム、アルファベット(Google)とハイテク銘柄が続きます。自動車メーカーでは日本のトヨタとフォードがトップ10圏内。あまり見慣れない HONEYWELL:ハネフェルは電子制御システムや自動化機器を製造販売している会社のようです。
パフォーマンス
チャート
コロナショック後、米バイデン大統領就任前後のクリーンエネルギー政策もあり上昇しますが、2022に入ってからは、株安の影響もあり下落しています。
まとめ
今後自動車開発は、自動運転技術の発達・EV車へシフトしていくため、これらの関連技術を持つ銘柄は当面成長していくものと思われます。構成上位銘柄をみると電気自動車のテスラと、情報技術のおなじみハイテク銘柄が多い印象です。今後の自動運転・EV技術の進歩とともに構成銘柄も変わってくるでしょう。
興味のある方は少額から。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。