【暦年リターン全てプラス】東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズです。

先日、北原淳平氏がファンドマネージャーを努めるミュータントをご紹介いたしましたが、その北原氏が前職の運用会社にてファンドマネージャーを努めていたファンドがあります。以前から気になってはいたのですが、まさかこんなつながりがあるとは…。業績の設定来の暦年リターンは全てプラス
かつTOPIXを上回
っているという優良ファンドのようです。

今回はファンドマネージャー北原淳平氏が以前運用していた、東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンについてご紹介いたします。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンとは

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは東京海上アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。経営者が実質的に主要な株主である企業に投資する日本株ファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成長性・収益性に比較して割安であると判断される銘柄を選別
  • 東京海上アセットマネジメントの個別企業リサーチをもとに、銘柄選択・投資配分を決定し、ポートフォリオを構築

運用プロセスとしては、まず経営者が実質的に主要な株主である銘柄を絞り込み、流動性や財務状況などが極端に悪い銘柄を除外。
オーナー経営者に直接面談し、オーナー企業の強みが発揮できる企業かどうか調査。具体的には長期的な株主利益を追求する姿勢、会社の将来像について明確なビジョンを保持しているか?独善、独断になっていないかなどが挙げれれます。

オーナー企業の利点として、経営者の決定が実質的な最終方針であることから、迅速な意思決定が行われ、安定的な利益成長が期待できます。反面、オーナーに絶対的権力が集中していることから、独善的・独断的であるがゆえに、不正を働いてしまう・間違った意思決定を改めることが出来ないことがあります。

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基本情報

設定日2013年4月25日
償還日2030年1月18日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.584%(税込)
分配金年2回(1月,7月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は1.584%高めですが、信託財産留保額はありません。

分配金は年2回あります。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年3月末時点)

銘柄名業種比率
リゾートトラストサービス業3.9%
日本電産電気機器3.9%
フジシールインターナショナルその他製品3.9%
ポーラ・オルビスホールディングス化学3.8%
イズミ小売業3.8%
SBSホールディングス陸運業3.7%
ユー・エス・エスサービス業3.5%
パーク24不動産業3.5%
前田工機その他製品3.5%
エアトリサービス業3.4%

所謂中小株が80%を占めます。今後成長が見込める時価総額の小さな銘柄、業績好調で更なる発展が見込める銘柄、明らかに売られすぎて割安になった銘柄の3種類に傾向が分かれるように感じます。

やはり、過去にファンドマネージャーを努めていた北原氏の影響があるのでしょうか?

2021年4月の月次レポートで触れられていたのは下記の銘柄です。

エアトリ

国内航空券オンライン販売⾸位、取扱⾼5,000億円を目指す。

2020年9⽉期は新型コロナウイルスの感染拡⼤により営業利益は⼤幅な⾚字となりました。その間、旅⾏事業の固定費⾒直しと変動費の最適化を図り、損益分岐点を⼤きく引き下げた⼀⽅、ヘルスケア事業を新たに⽴ち上げて急増するPCR検査などの需要を取り込むなど、迅速で⼤胆な⾏動規範に沿った企業経営を⾏った結果、2020年10-12⽉期は営業⿊字に転じました。

月次レポートでは、構成上位銘柄について一言紹介コメントが掲載されています。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月10日時点で、36,434円(配当金再投資ベース47,271円)
この間、R&Iファンド大賞2021にて3年連続最優秀ファンド賞受賞、リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード・ジャパン 2021最優秀ファンド賞受賞、モーニングスターアワード ファンドオブザイヤー 2019 国内株式型部門優秀ファンド賞など、受賞歴多数。

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+14.37%
1年前から+59.49%
3年前から+61.30%
設定来+378.15%

設定来からみると、+378.15%です。

設定来一度も暦年でマイナスになったことがなく、TOPIXを上回るリターンを出し続けています。

まとめ

月次レポートの銘柄一覧を拝見すると、意外な企業がオーナー企業だったことに驚きます。
大型株もありますが、中小型株がメイン。パーク24やSBSホールディングスなどは投資してみたいと思ったことがありますが、なかなか手が出ず。しかし銘柄選定については非常に参考になりました。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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