【書評】会社四季報2023年新春号 読んでみた

業務多忙のため、前号の振り返りは無しです。ゴメンナサイ。

ということで振り返りのないまま、最新号となる2023年新春号を一通り読破した感想とピックアップ銘柄のご紹介です。

全体的な印象

好調な業種は?

製造業、特に原材料費を製品価格に転嫁できるくらいに競争力の強い銘柄はやはり強い。

イマイチな業種は?

小売、食品関連など、原材料を輸入に頼る業種は非常に厳しい印象。

…と上記にあげましたが、円高に振れつつあるので好調・イマイチな業種が逆転する可能性はあります。

銘柄ピックアップ

今回銘柄をピックアップした基準は下記の通りです。

  • 時価総額300億円以下(例外あり)
  • 業績右肩上がり(増益見込み)
  • 現在の株価30万円以下 高すぎて買えないものには手を出さない
  • 優待、利回りはあまり考慮しない。
  • PERは15以下、特にPER高値平均を下回っていること。(EPS100円以上あれば尚よし)
  • 一日の出来高が少なすぎないこと

一通りピックアップした後、一日の出来高が少ない銘柄を除外はこれまでどおり。

円安・資源価格高騰の影響は大きく、同業種でも上方修正・下方修正とはっきりと明暗が分かれている印象です。

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今回気になった銘柄

5408 中山製鋼所

四季報見出し【独自増額】

日本製鉄系の鋼材メーカーで鋼板、棒線がメインの老舗。

鋼材メーカーは業績好調で、高配当のところが多いですが、中山製作所も例に漏れず配当利回り5%越え。株価800円以下(2022年12月23日時点)と手軽に投資できるので初心者にもおススメ。

6315 TOWA 

封止や切断加工など半導体後工程用製造装置大手。精密金型製作に競争力。

四季報見出しは【最高益】。

PER5%台で以下で割安。だが、ツガミで痛い目にあったように中国関連というのが少し引っかかります。

7609 ダイトロン

電子部品の卸業者の中でも中堅にあたります(同業にエレマテックなど)

四季報見出しは【連続最高益】

電子部品や半導体は産機向け中心に需要旺盛。半導体製造装置も好調とあります。

第三四半期通過時点でお進捗率89%。最高益更新なるか?

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サプライズ!黒田ショック

ほぼ四季報を読破しかけていた頃、日銀の黒田総裁がやらかしました。日銀の金融政策決定会合にて長期金利の上限0.5%に引き上げ、事実上の利上げとなることを発表しました。これを受けて、為替市場は大幅な円高に。輸出関連銘柄が軒並み売られるという事態になりました。黒田さんは2023年4月で任期切れるので、それまで何とか逃げ切って後任に丸投げするものだと思っていましたが、さすがにそこまで鬼畜ではないようです。

ただ、デメリットばかりではなく銀行をはじめとする金融関連株にうまみが出てきます。杉村富生氏も地銀は地方では一流企業なので買いだと妙に推してらっしゃいます。

ニュースが出た頃、ちょうど銀行関連銘柄をチェックしていたのでいくつかご紹介します。

8304 あおぞら銀行

高配当銘柄。にもかかわらず、一回ごとの配当が少ない…と思ったら日本では珍しい年四回の配当。

新NISAでは美味しい銘柄になりそうです。

7173 東京きらぼしFG

東京都民銀行・八千代銀行・新銀行東京が合併してできたきらぼし銀行グループ。高配当が売り。

PBRは0.3未満。

7322 三十三FG

三重銀行と第三銀行が経営統合したことで発足した持株会社。国立銀行の銀行番号ではないです。(第三十三国立銀行は明治に破綻してます。紛らわしい。)

こちらも高配当が売り。

まとめ

個人的に好きな製造業と、これまであまり好きではなかった金融関連銘柄を取り上げてみました。

今後は円高に振れる可能性が高くなっていますので、状況の変化に注目です。

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