グローバルX社が2022年9月30日に新たなETFを3本同時に東証新規上場しました。
その中から面白そうなETFを調べてみました。2864 グローバルX ロジスティクス・REIT ETFです。なんか聞いたことあるなぁと思ったら、東証上場第一弾となった2565 グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETFの世界版のようです。
今回は、2864 グローバルX ロジスティクス・REIT ETFについてご紹介いたします
2864 グローバルX ロジスティクス・REIT ETF
日本を除く世界に上場するリート(REIT)の中から物流関連施設へ投資しているリートによりで構成される「Solactive Logistics REIT Index」指数への連動を目指す、東証に上場するETFです。
時価総額10億米ドル(既存採用銘柄の場合は8億米ドル)以上、1日平均売買代金200万米ドル(既存採用銘柄の場合は160万米ドル)以上の銘柄をユニバースとし、物流関連施設へ投資を行うリート最大30銘柄が指数構成銘柄となります。
当ETFは「物流関連施設」への投資に特化したリートで構成されています。物流施設として代表的なものに、オンライン・ショッピングの急成長に伴い需要が高まっている物流倉庫等が挙げられます。これらの施設は、世界的なeコマースビジネスの拡大に伴い、その需要が今まで以上に加速していくと考えられます。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
日本の東証に上場するETFも増えてきています。
基本情報
配当月 | 毎年2,4,6,8,10,12月の各24日 |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.4125%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。2ヶ月の1回の配当ですが、上場から日が浅いこともありまだ配当金については発表されていません。比較的高い経費率と物流REITそのものがあまり配当利回りが高くないことから、年利2%前後程度と予想します。
構成銘柄
構成銘柄ついては下記の通りとなっております。(2022年4月8日時点)
名称 | 構成比率 |
---|---|
PROLOGIS INC | 31.41% |
GOODMAN GROUP ORD UNIT | 20.12% |
REXFORD INDUSTRIAL REALTY IN | 5.68% |
MAPLETREE LOGISTICS TRUST | 4.73% |
AMERICOLD REALTY TRUST | 4.14% |
EASTGROUP PROPERTIES INC | 3.97% |
FIRST INDUSTRIAL REALTY TR | 3.89% |
STAG INDUSTRIAL INC | 3.38% |
FRASERS LOGISTICS & COMMERCIAL | 2.95% |
WAREHOUSES DE PAUW SCA | 2.89% |
TERRENO REALTY CORP | 2.68% |
SUMMIT INDUSTRIAL INCOME REI | 2.22% |
DREAM INDUSTRIAL REAL ESTATE | 1.81% |
LXP INDUSTRIAL TRUST | 1.78% |
INNOVATIVE INDUSTRIAL PROPER | 1.71% |
TRITAX BIG BOX REIT PLC | 1.60% |
ESR-LOGOS REIT | 1.54% |
CENTURIA INDUSTRIAL REIT | 1.14% |
LONDONMETRIC PROPERTY PLC | 1.09% |
MONTEA NV | 0.69% |
URBAN LOGISTICS REIT PLC | 0.38% |
INDUSTRIAL LOGISTICS PROPERTIES TRUST | 0.21% |
構成銘柄は上記21銘柄。
海外のリート事情はあまり詳しくありませんが、 PROLOGISはカリフォルニアを拠点とする物流会社のようです。
メリット
比較的安定成長
コロナ禍で例に漏れず大打撃を受けましたが、その後は回復。直近は調整中ですが、長期で見れば右肩上がり。
年度別の騰落率は下記の通り
年度 | 騰落率 |
---|---|
2017年 | +7% |
2018年 | -1% |
2019年 | +40% |
2020年 | +14% |
2021年 | +63% |
2022年 | -6% |
デメリット
出来高が少ない
これは、グローバルXに限らず東証ETFに共通して言えることですが、個別株や米国上場のETFに比べて出来高が少ないため、思ったような価格で約定できない可能性があります。
まとめ
物流量が増え、倉庫や運送などの需要が増えるのは世界共通のようです。コロナウイルスが一段落してホテル・オフィスなどのリートも回復しつつありますが、物流関連にもう一度目を向けてみるのも良いかもしれません。