【VHT】バンガード・ヘルスケアETF【米国ETF】【セクター別ETF】

医療機器に関する銘柄に投資を考えていますが、経費率と株価の成長を考えるとヘルスケアセクター丸ごと網羅したVHTが無難なのではないかという一つの結論に達しました。バンガード社は他にもセクター別ETFを提供しているので併せてご紹介していけたらと思います。

今回はヘルスケアが対象の、バンガード・ヘルスケアETF VHTについてご紹介いたします。

VHT とは

バンガード・ヘルスケアETFは、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す米国籍のETFです。米国のヘルスケアセクター、大型株から小型株全般への投資を行います。

ヘルスケアセクターは新型コロナウイルスの感染拡大により注目を集めましたが、コロナウイルスが収束した後も、世界的な少子高齢化の流れをうけて必要不可欠な分野であるといえます。

ヘルスケアセクターは下落局面でも株価が比較的安定しており、米国の景気後退サイクルを考えた場合、注目したいETFです。

運営会社 バンガードとは

世界最大規模の資産運用会社であり、世界初のインデックス型投資信託(インデックスファンド)を個人投資家に提供した会社として知られています。2020年12月末時点の総運用資産残高は約6.2兆米ドル(約640兆円)です。

同社の提供するETFの特徴はなんといっても経費率の安さ。平均経費率は、業界平均の約4分の1!

また、1976年に世界で初めて個人投資家向けインデックスファンドを売り出したバンガードは現在、ETFを含むインデックスファンド市場の4割という最大のシェアを占めています。

バンガードセクター別ETF

バンガード社は、圧倒的な経費率の安さを武器にシェアを拡大していますが、バンガード社のもう一つの特徴としてセクター別ETFを取り扱っている点があります。

米国株は11種のセクターに分類されおり、セクター別に投資できるETFが存在します。

セクター別ETFを取り扱っているのはバンガード社とステートストリート社の二社になりますが、バンガード社の取り扱っているセクターETFは下記の通りです。

ティッカーセクター業種主な銘柄
VGT情報技術コンピュータ・周辺機器、ソフトウェア、
半導体・半導体製造装置、情報技術サービスなど
AAPL、MSFT、V
VCR一般消費財EC、小売り、ホテル・レストラン・レジャー、
繊維・アパレル・贅沢品、複合小売り、家庭用耐久財、
自動車、自動車部品、卸売など
AMZN、TSLA
VHTヘルスケア医薬品、ヘルスケア機器・用品、バイオテクノロジーなどNJ、UNH、PFE
VDC生活必需品家庭用品、飲料、食品、食品・生活必需品小売、タバコなどPG、KO、PEP
VAW素材化学、容器・包装、金属・鉱業、建設資材LIN、SHW、APD
VPU公益電力、総合公益事業、水道、ガスなどNEE、DUK、SO
VIS資本財航空宇宙・防衛、機械、コングロマリット、陸運・鉄道、
航空貨物・物流サービス、電気設備、建設関連製品、
流通業、旅客航空輸送業、建設・土木など
HON、UNP、UPS
VOX通信娯楽、メディア、各種電気通信サービス、無線通信サービスなどGOOGL、FB、ATVI
VFH金融銀行、資本市場、保険などBRK-B、JPM、BAC
VDEエネルギー石油・ガス・消耗燃料、エネルギー設備・サービスXOM、CVX、PSX

なお、バンガード社には不動産セクターのETFはありません。

基本情報

配当月1, 4, 7, 10月
配当利回り1.05%
経費率0.1%

基本情報は上記の通りとなります。3ヶ月に一回配当があります。なんといっても経費率が0.1%と安いのが特徴です。

構成銘柄

組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2021年9月時点)

ティッカー銘柄名構成比率(%)
JNJJohnson & Johnson7.34
UNHUnitedHealth Group Inc6.44
PFEPfizer Inc3.70
ABTAbbott Laboratories3.48
ABBVAbbVie Inc3.37
TMOThermo Fisher Scientific Inc3.37
MRKMerck & Co Inc3.33
LLYEli Lilly and Co3.17
DHRDanaher Corp2.91
MDTMedtronic PLC2.83

構成銘柄は約500銘柄。上位3銘柄、ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルス、ファイザーあたりはここ数年同じ顔ぶれです。個人的に気になるのは医療機器を取り扱っている、アボットラボラトリーズとダナハー、メドトロニックです。

業種構成比率(%)
医薬品24.10
ヘルスケア機器23.80
バイオテクノロジー18.40
ライフサイエンスツール&サービス10.20
管理健康医療10.00
ヘルスケア・サービス5.20
ヘルスケア用品2.60
ヘルスケア・テクノロジー2.20
ヘルスケア施設2.00
ヘルスケア卸売り1.50

業種別では医薬品の比率がトップですが、医療機器が僅差で2位。バイオテクノロジーが3位に続きます。

パフォーマンス

チャート

コロナの影響は受けましたが、綺麗な右肩上がりのチャート。安定感が光ります。

次はS&P500指数との比較です。
水色:VHT
赤色:VOO

VOOをわずかにアンダーパフォーム。それでも、値動きの激しいハイテクや金融に比べると比較的マイルドな動きといえるでしょう。

まとめ

11種あるセクターの中でも、ヘルスケアセクターは安定と成長性を兼ね備えた魅力あるセクターであると感じます。特に医療機器分野は参入障壁が高く、ハイテクの進歩の恩恵も受けるので面白いと思っています。

興味のある方は少額から。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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