【書評】GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代

本当は、下記の本を買おうかと思いましたが、どうせなら同じ著者のベストセラーとなった前作を読んでみようと購入。

概要

世の中には「ギバー(与える人)」「テイカー(奪う人)」「マッチャー(バランスをとる人)」の3タイプがいる。「ギバー(与える人)」になることで幸せになりましょうというのが大雑把な内容です。

ギバーは損?

調査によれば、成功から程遠い位置に居るのはギバー。だが、一番成功に近い位置に居るのもギバー。

テイカーに気をつけろ

テイカーは一見有力者から一目置かれる。テイカーは目上の者には一目置かれようと躍起になるが、目下のものを雑に扱う。目下のものをどう扱うかでその人の人間性がわかる。

テイカーに痛い目にあわされると、「評判情報」を共有することでテイカーを懲らしめる。

テイカーの特徴

  • テイカーは自分のことで頭がいっぱいなので、「私たち」より「私」と言う表現を良く使う
  • テイカーの社長は、社員よりも遥かに多い額の報酬を得る(例、社員の平均年収は350万円で社長の年収は2,000万円、高級車を乗り回す。)
  • テイカーは自分のことが大好きなので、とにかく目立ちたがる(HPに大きな顔社員を使う、ブランド物で固める)
  • SNSの友達がやたらと多い、投稿が自慢ばかり(間違ってもやらかした話や不都合な事実は載せない)

ギバーになるには

  • 思いやりを持って相手に質問し、辛抱強く聞く。
  • 価値を交換するのではなく、相手の価値を「増やす」

相手に対して

自分の失敗より、相手の失敗を大目に見る。「心理的安全感」が生まれる。

弱みを見せる

有能な人が弱みを見せると、親近感が沸き、仲間が増える。テイカーは弱みを晒すと舐められると感じるので強がってばかりいる。

残念なギバーにならないために

テイカーには「与えない」。自己犠牲にならない。

自分の利益も相手の利益も考える「他者思考」のギバーになろう。

所感

世の中には、ギバー・テイカー・マッチャーの3タイプがいる。この中で言うと私はマッチャーよりかなと思います。見返りのないことはやりたくないですからww

ギバーとテイカーの相性は最悪。仕事の出来るギバーとやりがい搾取のドケチ経営者の場合は悲惨な結末となります。

確かに「与える」と言うのは、相手のことを考えた非常に有益な行動です。ただ、テイカーにとっては、楽して人を動かせる格好の標的なのです。

私は、前職で大変不快な思いをしたこともあり、ある一線を越えると何も言わないようにしています。端からバカにする目的で業務と関係ないプライベートを聞いてくる輩にバカ正直に答えてしまうと、バカにする材料を「与える」ことになりますし、ムキになって言い返したり不満を口にしたら改善のヒントを「与える」ことになります。

他者思考のギバーとして、相手の価値を高めるというと、なかなか難しいとは思いますが、例えば会社・部署全体の効率化を考えて、自分がやってみて面倒だと感じた作業を効率化して、仲間にも同様のやり方を提案してみる(押し付けはいけません)などのやり方はあると思います。

相手から見返りを期待するのではなく、相手と自分の価値を高める。難しいですが実践していきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました