R&Iファンド大賞2022のなかから引き続き、ファンドをピックアップしていきたいと思います。
前回に引き続き、米国の中小型カテゴリですが、中型株に絞って投資するファンド。大型株ほどの安定感はありませんが、かといって小型株ほどの激しい上下動もない、間を取ったようなファンドです。
今回は、ダイワ/ジャナス米国中型グロース株ファンドをご紹介いたします。
ダイワ/ジャナス米国中型グロース株ファンドとは
ダイワ/ジャナス米国中型グロース株ファンドは大和アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 米国の中型株式等に投資
- 米国の中型株式等の運用は、ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズ・US・エルエルシーが行う
米国の中型株式等の中から、高い投下資本利益率を有し持続可能な成長が期待できる銘柄を重視します。
ポートフォリオの構築にあたっては米国の中型株式等の中から、企業および業界の成長性、経営の質等を考慮し、調査対象銘柄を選定。その後、調査対象銘柄に対して、キャッシュフロー、財務健全性、バリュエーション等のファンダメンタルズ分析を基に、組入候補銘柄を決定します。最終的に、組入候補銘柄の中から、高い投下資本利益率を有し持続可能な成長が期待できる銘柄を重視し、リスクを抑え中長期的な視点でポートフォリオを構築します。
基本情報
設定日 | 2017年10月19日 |
償還日 | 2027年10月18日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.793%(税込) |
分配金 | 年2回(4月,10月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は1.793%と高めです。
なお、為替ヘッジありとなしが選択でき、運用期間中のスイッチングも可能。以下、為替ヘッジなしのパターンをご紹介いたします。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年3月末時点)
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
---|---|---|
LPL FINANCIAL HOLDINGS INC | 金融 | 4.6% |
ON SEMICONDUCTOR CORP | 情報技術 | 3.9% |
SS&C TECHNOLOGIES HOLDINGS | 情報技術 | 3.0% |
WR BERKLEY CORP | 金融 | 2.9% |
TE CONNECTIVITY LTD | 情報技術 | 2.9% |
BOSTON SCIENTIFIC CORP | ヘルスケア | 2.7% |
HUNT (JB) TRANSPRT SVCS INC | 資本財・サービス | 2.7% |
AMDOCS LTD | 情報技術 | 2.5% |
SENSATA TECHNOLOGIES HOLDING | 資本財・サービス | 2.5% |
GODADDY INC – CLASS A | 情報技術 | 2.4% |
構成銘柄は約75銘柄。中型株とは言いながらも、ほとんどなじみの無い銘柄ばかりです。情報技術・金融・ヘルスケアとグロース株が多い印象。オン・セミコンダクターは日本にも傘下法人があり、2010年には三洋電機の半導体部門を買収しています。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2022年5月13日時点で、12,701円。(配当金再投資 16,496円)
直近は下げていますが、NADAQほどの急激な下げではありません。良くも悪くも大型株と小型株の間の中型株といったところでしょうか。
過去のパフォーマンス
2022年4月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
半年前から | -9.42% |
1年前から | +4.17% |
3年前から | +40.13% |
設定来 | +64.96% |
設定来からみると、+64.96%です。コロナショックのときは大きく下げましたが、その後は回復。直近の下げもあまり大きくありません。
前述しましたが、R&Iファンドアワードの投資信託部門、北米株式中小型カテゴリーにて最優秀ファンド賞を受賞。
まとめ
リターンは大型株やハイテク株に負けますが、大きく上がることもなければ大きく下げることもない、別の意味で中型です。安定重視と言う方にはおススメです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。