明治安田米国中小型成長株式ファンド【R&Iファンド大賞2022】

R&Iファンド大賞2022のなかから引き続き、ファンドをピックアップしていきたいと思います。

ナスダックが爆下がりしている今、あえて反発を狙って米国の中小型株です。ただ、長期で見れば大きく下げたときは買いのチャンスでもあります。

今回は、明治安田米国中小型成長株式ファンドをご紹介いたします。

明治安田米国中小型成長株式ファンドとは

明治安田米国中小型成長株式ファンドは明治安田アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 米国の成長性が高いと考えられる中小型株式を主要投資対象とする
  • マザーファンドの米国中小型株式等の運用指図に関する権限は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーに委託

以下、交付目論見書からの引用となります。

米国は、G7構成国の中でも相対的に高いGDP成長率と人口増加率が今後も見込まれる国ですが、国民の多様性と開拓者精神などから、多くの新技術やサービスを生み出してきた国でもあります。

自動車、IT、外食等の業界で世界に名立たるアメリカの大企業はたくさんありますが、その生い立ちは片田舎で細々と起業した企業も珍しくありません。

「明治安田米国中小型成長株式ファンド」は、成長と新陳代謝を続ける米国で新しい技術やユニークなサービス等を武器に高い成長が見込まれる中小型成長株式に選別投資するファンドです。

明治安田米国中小型成長株式ファンド  交付目論見書

米国株といえば、S&P500やNADAQ100を中心としたおなじみのメンバーに投資をしておけば間違いないですが、より大きなリターンを狙うなら、高い成長の可能性のある中小型株となります。個別株にて投資するのは非常にリスキーですが、投資信託であればある程度リスクは分散できます。

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基本情報

設定日2012年1月31日
償還日2032年1月30日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率2.09%(税込)
分配金年2回(1月,7月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は2.09%と非常に高めです。

意外と設定は古く2012年設定の20年投信。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年3月末時点)

銘柄名業種組入比率
POOL CORP
(プール)
小売2.1%
MONGODB INC
(モンゴDB)
ソフトウェア・サービス2.0%
REPLIGEN CORP
(レプリジェン)
医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス1.8%
ENTEGRIS INC
(インテグリス)
半導体・半導体製造装置1.8%
ARES MANAGEMENT CORP – A
(アレス・マネジメント)
各種金融1.7%
PLANET FITNESS INC-CL A
(プラネット・フィットネス)
消費者サービス1.7%
INARI MEDICAL INC
(イナリ・メディカル)
ヘルスケア機器・サービス1.7%
MANHATTAN ASSOCIATES INC
(マンハッタン・アソシエイツ)
ソフトウェア・サービス1.7%
LPL FINANCIAL HOLDINGS INC
(LPLファイナンシャル・ホール
ディングス)
各種金融1.7%
ATRICURE INC
(アトリキュア)
ヘルスケア機器・サービス1.6%

構成銘柄は90銘柄。ほとんどなじみの無い銘柄ばかりですが、iFreeNEXT NASDAQ次世代50iFreeNEXT ムーンショットインデックスにも組入れられてたMongoDB。システム屋さんならご存知の銘柄かもしれませんが、従来のRDBMSとは違って、JASON形式のデータ構造のデータベースを提供している会社です。よくわからない方が圧倒的に多いと思われますが、勢いのあるシステム屋さんだと理解してもらえればと思います。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年5月6日時点で、8,994円。(配当金再投資 44,491円)

特にコロナショック後からの伸びが急激。分配金の配布にも積極的で、2021年1月は3,000円と太っ腹でした。なお、業績の悪かった2022年1月は分配金0円です。

過去のパフォーマンス

2022年4月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から-20.77%
1年前から-13.32%
3年前から+24.91%
5年前から+64.03%
設定来+352.58%

設定来からみると、+ 352.58%です。

直近はNASDAQを中心とした新興銘柄が大きく下げていることも影響して不調ですが、長期で見ると校長。分配金も積極的に出していることから、再投資すればかなりのリターンになります。

前述しましたが、R&Iファンドアワードの投資信託部門、北米株式中小型カテゴリーにて優秀ファンド賞を受賞。リフィニティブ・リ ッパー・フ ァン ド・ア ワー ド・ジャパン2022でも米国中小型株部門の最優秀ファンド賞を受賞。

まとめ

経費率が高いのが気になりますが、長期で見ると優秀な成績を収めているファンド。米国の有力どころ以外の個別株でさらに中小型株となると、情報収集の難しさもあり難易度が上がりますが、結果を出しているファンドのお任せするのも一つの選択肢かも知れません。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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