引き続き、ファンドオブザイヤー2021の中から気になったファンドをピックアップしていきたいと思います。今回は国内外株式ですが、思いっきりテーマ型の投信となります。
今回は、グローバル自動運転関連株式ファンドをご紹介いたします。
グローバル自動運転関連株式ファンドとは
グローバル自動運転関連株式ファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 自動運転技術の進化・普及により、業績拡大が期待される世界の企業の株式に投資
最近の急速なEVシフトの流れから、忘れられた感がありますが、自動運転も今後のトレンドとなるテーマです。自動車分野は日本が世界に誇る産業ですが、自動運転の分野では世界に出遅れており、対象となる銘柄は日本以外の銘柄が中心となります。
ファンド・オブ・ファンズ方式での運用で、ニューバーガー・バーマン・グループの投資信託を買う運用となります。
基本情報
設定日 | 2017年4月28日 |
償還日 | 2024年4月10日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.903%(税込) |
分配金 | 年1回(4月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は 1.903%と非常に高め。
なお、為替ヘッジあり・なしがありますが、条件は同じ。以下は為替ヘッジなしを前提に話を進めます。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年1月末時点)
銘柄名 | 国・地域 | 業種 | 比率(%) |
---|---|---|---|
アナログ・デバイセズ | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 4.4 |
モノリシック・パワー・システムズ | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 3.3 |
アンシス | 米国 | ソフトウェア・サービス | 3.3 |
トリンブル | 米国 | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 3.2 |
ディア | 米国 | 資本財 | 3.2 |
キャタピラー | 米国 | 資本財 | 3.1 |
MPマテリアルズ | 米国 | 素材 | 3.1 |
アンフェノール | 米国 | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 3.1 |
NXP・セミコンダクターズ | オランダ | 半導体・半導体製造装置 | 3.0 |
マイクロン・テクノロジー | 米国 | 半導体・半導体製造装置 | 2.7 |
構成銘柄は約57銘柄。上位に純粋な自動車メーカーは無し。半導体関連が多い印象です。ディアは農機具、キャタピラーは建機ですが、自動車だけでなく特殊車両も自動運転の波が来ているようです。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2022年2月25日時点で、17,396円(配当金再投資込み 17,708円)
設定は2017年ですが、自動運転が話題になり始めた2020年末ごろから基準価額は急上昇しています。
過去のパフォーマンス
2022年2月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
半年前から | -1.77% |
1年前から | +4.73% |
3年前から | +80.45% |
設定来 | +77.08% |
設定来からみると、+77.08%です。
直近は調整が続いていますが、これからのテーマなので上昇が見込めそうです。ただ、償還日が2024年となっているため、これから投資するには疑問符です。
まとめ
自動運転はEVとともに各社力を入れてきています。カメラやAIといった技術が必要となりますが、現段階では大量の半導体を必要とするため、半導体関連が上位銘柄として名を連ねているようです。
また、自動車だけでなく、これまで遠隔操作での運転技術の開発を進めていた農機具・建機の分野も自動運転に力を入れ始めています。
関連銘柄は注視していきましょう。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。