【書評】反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

インスタを見ていたときに、ブッダの超嫌な人の避け方が流れてきたので、興味をもって購入。なんだかんだで過去の偉人はやはりすごい。

概要

反応する前に理解する

人は悩みに直面したときにに「闘おう」とする。しかし「闘って勝てる」ことはほとんどない。

無駄な反応をしないことが大切。

「人生に悩みはつき物」と理解することが大切。

客観的に見る

人間関係をめぐる不満は、求めすぎる心が原因。

良し悪しを判断しない

自分は絶対に正しいと思っている人がいる。勝手な思い込みや決めつけで、上手くいかないとキレル人がいる。それは「判断」をしているから。判断をすると気持ちいいから。(「慢」といいます)

つい判断してしまうからの卒業

①思い込みや決め付けをしたり、不快感を感じたときに「判断をしてるな」と「理解する」こと

②「自分は自分」と考える。周りと比較して、気分がよくなったり、憂鬱を感じたときは「判断してるな」と理解すること

世間には、おかしなことを言う人もいるかもしれないが、自分はこう考えよう。と線引きをすることが大切。自分の考えを押し付けない。

反応しないことが最大の勝利

仏教における勝利とは相手に勝つことではない。反応して心を失わないこと

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所感

仏教は突き詰めると非常に難しいです。本書は特定の宗派に属して無い所謂「フリー」の住職さんがかかれた本です。

ブッダは裕福な家庭に生まれましたが、成長するにつれて老い・病気・死の苦しみを知るようになります。その後出家して苦行を経て、悟りを開くわけですが、「人生とは苦行であり、そういうものだと理解することが大切・苦しいと思っているのはほとんどが妄想だ」というのが超ざっくりとしたブッダの考え方です。

よく面倒な人や嫌な人から、攻撃的なことを言われたり・誹謗中傷をされたりすると、やり返してやりたい気持ちが沸きますが、地位や立場上どうにもならないことに苦しみ心を壊してしまうケースが多く見受けられます。

対処法としては「無視する・関わらない」のが良いとされています。いや、あんなに酷いことを言われたりやられたりしたんだから、きちんと罰を受けてもらわないといけない・痛い目にあわせてやりたいと思う気持ちもあるでしょう。ただ、「やり返したい」と思う時点で仏教で言うことの「慢」なのではないかと考えます。

注意しなければいけないのは、あの人が一方的に悪い・やり返さなかった自分は偉いというような想いにはならないこと。良い・悪い、偉い・偉くないと「判断」してしまってる時点で「慢」です。

まさか、仏教でこんなに腑に落ちることがあるのかとは思いもしませんでした。だからといって急に出家するとはなりませんが、何千年も前からあった考え方に感銘を受けました。

いままで仏教といえば、幼稚園でわけもわからずお祈りをしていたくらいで、ほとんど関わりがありませんでしたが、関連書籍も見ていきたいと思います。

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