
2021年11月より日本の主要ネット証券にてグローバルX社の海外上場ETF8本の取り扱いが始まりました。その中でいくつかのETFをご紹介していきたいと思います。
3本目は農業&フードに投資するETFです。世界的に人口増加が続き、食糧不足は深刻な問題となっています。
今回は、KROP グローバルX 農業テック&フード ETFについてご紹介いたします
KROP グローバルX 農業テック&フード ETFとは
農業テックを活用したロボットや自動化技術、環境制御型農業(例えば、垂直農業や水耕栽培)、農業バイオ、タンパク質や乳製品の代替品、フードロス削減など、農業及びフード産業をリードする技術を活用する企業への投資を目指す、NASDAQに上場するETFです。
世界では人口増加が続いており、日本に住んでいると、食料危機なんて言葉はあまり実感がわきませんが、人口が増え続けている新興国では、人口増加による食糧の需要に供給が追いつかなくなってきています。食糧危機のリスクを避ける意味でも、アグリビジネスは重量視されています。
投資対象としてはロボットや自動化技術を利用したIT農業や、遺伝子組み換え食品、人工肉などが挙げられます。
運営会社 グローバルXとは
グローバルX は2008年創業のETFに特化した運用会社で、ニューヨークを拠点としています。世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFと、安定した分配金獲得のためのインカム型ETFなどを提供しています。特定のテーマに沿った特化型のETFを多く提供しています。
日本の東証に上場するETFも増えてきています。
基本情報
| 配当月 | 不明 |
| 配当利回り | 未定 |
| 経費率 | 0.5%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。配当については詳細は不明。2021年7月に設定されたばかりです。
構成銘柄
構成銘柄ついては下記の通りとなっております。(2021年11月5日時点。)
| ティッカー | 銘柄名 | 構成比率(%) |
|---|---|---|
| NTR | NUTRIEN LTD | 16.144 |
| CTVA | CORTEVA INC | 15.252 |
| BYND | BEYOND MEAT INC | 9.359 |
| OTLY | OATLY GROUP AB | 7.302 |
| NUF AU | NUFARM LTD | 5.707 |
| RAVN | RAVEN INDUSTRIES INC | 5.39 |
| LNN | LINDSAY CORP | 5.075 |
| TTCF | TATTOOED CHEF INC | 4.638 |
| ULVR LN | UNILEVER PLC | 4.233 |
| TITN | TITAN MACHINERY INC | 3.602 |
| HYFM | HYDROFARM HOLDIN | 3.407 |
| BAYN GR | BAYER AG-REG | 3.101 |
| GRWG | GROWGENERATION CORP | 2.416 |
| BN FP | DANONE | 2.211 |
| APPH | APPHARVEST INC | 1.931 |
| ADM | ARCHER-DANIELS-MIDLAND CO | 1.916 |
| AGFY | AGRIFY CORP | 1.555 |
| K | KELLOGG CO | 1.137 |
| UAVS | AGEAGLE AERIAL S | 1.109 |
| FMC | FMC CORP | 0.755 |
| ICL IT | ICL GROUP LTD | 0.462 |
| MRFG3 BZ | MARFRIG GLOBAL FOODS SA | 0.433 |
| MFI CN | MAPLE LEAF FOODS INC | 0.422 |
| HAIN | HAIN CELESTIAL GROUP INC | 0.408 |
| INGR | INGREDION INC | 0.392 |
| AGCO | AGCO CORP | 0.387 |
| SMG | SCOTTS MIRACLE-GRO CO | 0.37 |
| SFM | SPROUTS FARMERS | 0.323 |
| LSF | LAIRD SUPERFOOD INC | 0.22 |
| STKL | SUNOPTA INC | 0.22 |
構成銘柄は上記30銘柄。 NUTRIEN はカナダの肥料企業。植物由来の人工肉で有名なビヨンドミートも組入れられています。
日本の銘柄の採用は無し。あるとしたらクボタか井関農機あたりですが、農機具最大手のディアが採用されていない以上難しいのかもしれません。
メリット
世界の人口は増え続けており、食糧不足問題を解決する手段としての農業分野は発展が見込めます。
直近株価は停滞気味です。
デメリット
設定から日が浅い
前述しましたが、2021年7月に上場されたばかりでまだあまり実績がありません。
他のETFの株価の情報を見比べながらの判断になります。
まとめ
食糧は人間にとって必要不可欠なもの。原材料費の高騰で家計は火の車状態と思われますが、ITを活用した効率的な生産や、人工で肉やマグロが作れるようになれば、市場に流通する食糧価格が下がる可能性だってあります。
今後も注目の業界です。





