【株ブログ】8098 稲畑産業【化学専門商社】

引き続き四季報からピックアップした個別銘柄をご紹介していきたいと思います。

やはり今号は化学関連銘柄が強い!といっても製造業ではありません。化学専門商社の稲畑産業です。業績絶好調で割安なこともありますが、優待&配当も魅力的。

今回は、 8098 稲畑産業をご紹介いたします。

8098 稲畑産業とは

会社概要

wikipediaからの引用です。

稲畑産業株式会社(いなばたさんぎょう)は、大阪府大阪市中央区南船場に本社を置く専門商社。現在、住友化学が筆頭株主である。主に電子材料・住宅設備関連・化学品・合成樹脂等を扱う。伊藤忠商事・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・山善などと並ぶ在阪商社の一つ。

(中略)

1890年、京都府派遣留学生としてフランスのリヨンで染色技術を学んだ稲畑勝太郎が帰国後、京都に稲畑染料店を開業したのが稲畑産業の起源。

(中略)

戦後は、日本の高度成長とともに稲畑産業の事業規模も拡大。1961年の大阪証券取引所、翌1962年の東京証券取引所第二部上場を経て、1973年8月には両取引所の第一部に上場した。1976年には戦後の海外拠点第1号となったイナバタ・シンガポールを設立。その後世界各地にネットワークを拡大し、海外約50カ所で、情報電子・化学品・合成樹脂・住環境・食品の5分野で事業を行う。

wikipedia

沿革

1890年(明治23年)- 稲畑染料店として創業。
1918年(大正7年) – 株式会社稲畑商店として設立。
1943年(昭和18年) – 商号を稲畑産業株式会社に変更。
1944年(昭和19年) – 日本染料が住友化学工業(後の住友化学)と合併。
1961年(昭和36年) – 大阪証券取引所の第二部に上場。
1962年(昭和37年) – 東京証券取引所の第二部に上場。
1973年(昭和48年) – 東証・大証の第一部に指定。
1984年(昭和59年) – 医薬事業部を分離し、住友化学工業と共同で住友製薬を設立。
2010年(平成22年) – 創業120周年を機に、「経営理念=Mission」「目指す姿=Vision」「価値観=IK Values」を新しく制定

その他、海外に多数子会社を設立。

事業概要

設立は1890年(明治23年)と非常に長い歴史を持つ、稲畑産業。

現在では、情報電子・合成樹脂・化学品を中心とした化学専門商社として、アジア広域展開を行っています。

ちなみに「100人乗っても、大丈~夫!」のイナバ物置とは全く関係ありません(稲葉製作所です)

情報電子(売上比率:37%)

下記の3つの部門に分かれて商材を取り扱っています。

情報電子第一本部

液晶・有機EL(OLED)を中心としたフラットパネルディスプレイ(FPD)やLED 関連業界への部材を販売

情報電子第二本部

インクジェット、電子写真、3Dプリンターなどのデジタル印刷やイメージング関連業界に各種原材料を販売

情報電子第三本部

主に再生可能エネルギーや半導体・電子部品、工業用材料などの幅広いビジネスフィールドで、原料からプロセス材料、製品までを提供

合成樹脂(売上比率:45%)

合成樹脂第一本部

生活用品、建築用部材などへの合成樹脂をはじめ、自動車・自動二輪、家電、OA機器向けの高機能樹脂や関連資材を取り扱う

合成樹脂第二本部

フィルム・シートに関する企画立案から素材選定、製造加工を行うほか、最終製品、およびパッケージングに関する企画などを提案

化学品(売上比率:10%)

化学品は合成樹脂・ウレタン・繊維などの石油化学関連産業に対する原料・中間物の販売をメインとする「スペシャリティケミカル部」、塗料・インキ・接着剤を三本柱に添加剤や溶剤など幅広い原材料を供給する「パフォーマンスケミカル部」、自動車を中心に船舶や航空機で使われる摩擦材・タイヤ原料・放熱材などを販売する「モビリティケミカル部」から成り立っています。

また、建材部門はハウスメーカーや建材・住設材メーカーが必要とする環境に配慮した建材、パーティクルボード・木材・住設機器・プラスチック製品やその原料などを「建材部」で取り扱っています。

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業績

株価チャート

株価と業績を見ていきましょう。

コロナショックで一時1,000円台まで大暴落。コロナ影響がありましたが、コロナからの回復に伴い、徐々に株価が戻り始めようやくコロナ前の株価水準まで戻ってきています。

予想PER6.76倍/PBR0.62倍でPER高値平均8.5%,安値平均でも5.2%とまだ割安。

2021年9月24日時点

PER6.76倍
PBR0.62倍
EPS265.8円
(予想)

過去5年業績

売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.3621,1375,9626,3746,744109.940
連19.3634,74014,03114,30912,896211.448
連20.3600,31213,22914,21111,415188.853
連21.3577,58314,97316,51413,792229.163
連22.3予600,00016,00017,00016,000265.870

過去5年の業績と予想です。2021年3月期まで減収が続いていましたがコロナ影響により販売管理費塔見直しを行った結果、増益。さらに、投資有証売却で現金増。

2022年3月期は東南アジアを中心に自動車分野が急回復したことにより、合成樹脂部門が大幅増の予定。ただし、自動車の減産の影響がどこまで織り込まれているかは、不透明な状況です。

配当

配当に関しては増配傾向です。

1株配(円)
連18.340
連19.348
連20.353
連21.363
連22.3予70

稲畑産業は、利益還元の方針として累進配当政策を明言しています。還元性向の目安としては当面30~35%を継続。また、自社株買いも機動的に実施するとのことです。

株主優待

9月末保有でクオカードがもらえます。

優待内容名優待獲得株数備考
500円相当のクオカード100株以上※6カ月以上3年未満継続保有の場合
100株以上200株未満の株主には1,000円相当、
200株以上300株未満は2,000円相当、
300株以上は3,000円相当。
※3年以上継続保有の場合
100株以上200株未満は2,000円相当、
200株以上300株未満は3,000円相当、
300株以上は5,000円相当
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まとめ

  • PER低め割安銘柄
  • 自動車減産影響が不安
  • 株主還元方針と優待が魅力

化学専門商社ということで、半導体などの需要がある情報電子部品と自動車向けの合成樹脂が強みの稲畑産業。やはり自動車の減産影響が気になるところ。

配当&優待狙いの投資家の方も、割安な今がチャンスかと思われます。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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