【株ブログ】6928 エノモト【金型】【自動車関連】【半導体関連】

引き続き四季報からピックアップした個別銘柄をご紹介していきたいと思います。

今回の四季報は、非製造業よりも圧倒的に製造業の業績が好調でした。特に半導体・自動車関連部品が活況です。半導体や自動車関連部品の場合はそれぞれの部品メーカーに注目が集まりますが、それらの部品をつなぐコネクタやフレームも当然ですが必要不可欠な部品です。

エノモトという会社は、 半導体・LED用リードフレーム、コネクター用部品を主力商品としており、独自の金型技術に強みを持つ会社です。

今回は、 6928 エノモトをご紹介いたします。

6928 エノモトとは

会社概要

wikipediaからの引用です。

株式会社エノモトは、山梨県上野原市に本社を置く精密部品メーカーである。 各種半導体用部品をはじめ、各種精密金型・自動機械装置等の開発、設計、製作を行っている。
日本、中国、フィリピンの3極体制で事業展開をしており、「リードフレーム」「オプトデバイス」「コネクタ」を柱に、本社のある山梨県だけでなく、東北や海外にてものづくりを行っている。

wikipedia

沿革

1967年4月- 株式会社榎本製作所を設⽴。
1990年7月 – 株式会社榎本製作所より株式会社エノモトに商号を変更。
1990年11月 – 日本証券業協会に店頭登録。
2004年12月 – 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所(現 大阪証券取引所ジャスダック市場)に株式を上場。
2013年7月 – 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2017年12⽉ – 東京証券取引所市場第⼆部へ市場変更。
2018年11⽉ – 東京証券取引所市場第⼀部に指定。

事業概要

創業は1967年と古く、金型技術が強み。

中期経営計画「ビジョン2030」では、「金型で技術で未来を創る」を掲げています。

主要製品は半導体・LED用リードフレーム、コネクター用部品。微細加工の精密プレス金型に強みを持ちます。

リードフレームとはICやLSIなどの半導体パッケージに使用される金属薄板のことで、ICチップを支持固定し、プリント配線板に実装する際の接続端子となる部品。

コネクターとは電線と電線または電線と電気器具とを接続するための部品。

いずれも、半導体などのチップの性能を最大限に引き出し、長期にわたり安定的に作動するために必要不可欠な部品となります。

前述の通り、リードフレームは半導体・LED用、コネクターは車載向けが多数を占めます。

また、技術を応用して水素燃料電池用のセパレーターの開発加速、FCVや業務用非常電源等での活用念頭に製品化に注力しています。

IC/トランジスタ⽤リードフレーム(売上比率:31%)

  • 豊富な異形材料のプレス加工実績
  • パワーデバイスに使⽤されるカシメフレームやモジュールフレーム
  • 高い打ち抜き精度、カシメ加工や曲げ潰し加工、多様な表面加工など

LED⽤リードフレーム(売上比率:11.5%)

  • 他社で実現不可能な難易度の⾼いデザイン

コネクタ(売上比率:53.8%)

  • スマートフォンなどモバイル製品に搭載される0.35mm以下の狭ピッチコネクタ(基板対基板コネクタ)、FPCコネクタなどをプレス・鍍⾦・樹脂成形から組⽴まで、⾃社ライン(国内・中国・フィリピン)で対応可能
  • 特に中国では数少ない、鍍⾦⼯程まで含めた⼀貫⽣産が可能な⽇系企業
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業績

株価チャート

株価と業績を見ていきましょう。

コロナショックで一時1,000円を割り込むまで大暴落。車載向けコネクタが売上の50%以上を占めるとあって、自動車関連の落ち込みが響いた形となりました。その後は自動車生産の急回復に比例するように株価は急上昇。

直近は、米国NASDAQ市場急落に比例するかのように、いったん調整に入っています。

予想PER7.33倍/PBR0.72倍でPER高値平均11.3%,安値平均でも4.7%とまだ割安。

2021年10月1日時点

PER7.33倍
PBR0.72倍
EPS200.6円
(予想)

過去5年業績

売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.322,1031,6741,6011,246199.335
連19.321,0471,1311,260912134.435
連20.322,6471,3581,394912135.935
連21.322,9991,5631,5611,489221.740
連22.3予23,0001,6501,6001,350200.645

過去5年の業績と予想です。19年3月期は減収減益となりましたが、長期スパンで見ると多少の減益はありながらも少しずつ増収増益をしている安定成長企業です。

2021年3月期決算説明資料より

2021年3月期は自動車分野が急回復したことと、原価低減活動によって粗利の改善により増収増益。さらに、繰延税金資産の追加計上による法人税減額により最終利益は63%増で着地。

2022年3月期は半導体市場が調整局面を迎える可能性を考慮し、わずかに増収増益とやや弱気な予想。四季報予想では、会社予想を大幅に上回る【独自増額】の見出しがついていますが、半導体需要と自動車減産影響を考慮して±0の可能性もあります。

配当

配当に関しては増配傾向です。

1株配(円)
連18.340
連19.335
連20.335
連21.340
連22.3予45

株主優待

株主優待はありません。

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まとめ

  • PER低め割安銘柄
  • 自動車減産影響が不安
  • 会社予想は弱気

半導体&自動車関連ですが、リードフレーム・コネクタという地味ながらも独自技術を持ち競争力は高そうな印象です。

技術はありながらも、外部環境に左右されそうなところが判断に迷うところです。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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