サイバーセキュリティ株式オープン【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズから、最近しょっちゅうスマホ広告に現れる投信についてご紹介いたします。

IT分野は個人的に好きな銘柄が多く、特にセキュリティ銘柄については当ブログにて何度かご紹介させていただいております。

今回は、サイバーセキュリティ株式オープンについてご紹介いたします。

サイバーセキュリティ株式オープンとは

サイバーセキュリティ株式オープンは三菱UFJ国際投信が運用を行うアクティブファンドです。世界のセキュリティ関連銘柄に投資するファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本を含む世界のサイバーセキュリティ関連企業に投資
  • アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ユーエス・エルエルシーが運用

ネット環境の普及によって、サイバーセキュリティはもはや不可欠な存在となっています。どこの国とは明言しませんが、末端の零細企業を通じて大企業の機密情報や防衛関係の国家機密を狙っているなどもはや大手企業だけでなく、どんな会社もセキュリティ対策は必須要件であります。

ファンドマネージャーのコメントは以下の通りです。

サイバー攻撃に対するセキュリティ技術を有し、これを活用した製品・サービスを提供するテクノロジー関連の企業への投資を行っています。銘柄選定に当たっては、セキュリティが脆弱な企業からの需要増加の恩恵を受ける企業をはじめ、IoT(モノのインターネット)やクラウド・コンピューティングなどの分野でのセキュリティ関連企業、サイバーセキュリティに関するコンサルティングサービスを提供する企業などに注目しています。

本ファンドはごりごりのテーマ株ではありますが、社会インフラになりつつあるサイバーセキュリティには今後もまだまだ成長の可能性があると踏んで本ファンドをご紹介いたします。

スポンサーリンク

基本情報(為替ヘッジなし)

設定日2017年7月13日
償還日2032年6月4日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.87%(税込)
分配金年1回(1月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は1.87%と高めで、信託財産留保額はなし。

為替ヘッジなしとありが選択できますが、以後は為替ヘッジなしのパターンのご紹介です。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)

銘柄名国・地域産業分野比率
クラウドストライク・ホールディングス米国ソフトウェア・サービス7.5%
オクタ韓国ソフトウェア・サービス6.7%
サムスン電子米国テクノロジ・ハードウェア・機器6.4%
マイクロソフト米国ソフトウェア・サービス6.1%
アルファベット米国メディア・娯楽5.3%
アマゾン・ドット・コム米国小売5.3%
ゼットスケーラー米国ソフトウェア・サービス4.8%
フォーティネット米国ソフトウェア・サービス3.8%
EPAMシステムズ中国ソフトウェア・サービス3.7%
シスコシステムズ米国テクノロジ・ハードウェア・機器3.0%

組み入れ銘柄数は46。日本からは2021年2月の時点でトレンドマイクロが採用されていました。クラウドストライクやオクタ、フォーティネットあたりはセキュリティ企業といえばおなじみになりつつあります。

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月14日時点で、23,905円。

例外なくコロナショック時に一時的に下落しますが、グロース株優位の市場の波にも乗り純資産を急激に伸ばしています。

主な受賞歴
  • 「R&I ファンド大賞2021」投資信託/テクノロジー関連外国株式 部門 『優秀ファンド賞』
  • モーニングスター アワード 「ファンド オブ ザ イヤー 2019」国際株式型(特定地域) 部門 『優秀ファンド賞』

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
1年前から+33.73%
3年前から+82.77%
設定来+139.30%

設定来からみると、+139.30%です。

設定来から、基準価額を2倍以上に伸ばしています。直近3ヶ月は米ナスダックのグロース株下落をうけて低調でしたが、最近はまた+パフォーマンスとなっています。(2021年6月1日時点)

まとめ

サイバーセキュリティは今後の企業業績を占う上でも必須といえる分野です。どうも日本企業の場合はセキュリティに対する意識が低いためかしょっちゅう情報流失などのセキュリティ事故が起こっている印象があります。技術的にも外国勢に大きく水をあけられているのが現状です。クラウドストライクやオクタ・フォーティネットなどの銘柄は抑えておきましょう。

今後も注目です。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました