人気の投信の中身を覗いてみようシリーズから今回は米国株ファンドです。
R&Iファンド大賞北米株式部門を4年連続で受賞している本ファンド。米国のハイテク企業に投資しているわけですが、GAFAを中心に投資するほかの投信やETFと何が違うのか?
今回は、netWIN GSテクノロジー株式ファンドについてご紹介いたします。
netWIN GSテクノロジー株式ファンドとは
netWIN GSテクノロジー株式ファンドはゴールドマンサックスマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 主にテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資
- 「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資することにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視したボトムアップ手法により銘柄選択
- Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)選択可能
主に米国を中心とした「テクノロジー・トールキーパー」企業など、テクノロジーを活用する
ことで、コスト構造、収益性、競争優位性の改善や維持が期待できる企業や、ビジネス・モデルの継続性が期待できる企業の株式に投資を行います。
銘柄選択のポイントとしては、、持続可能かつ継続的な収益拡大が見込める企業に着目して銘柄選択を行います。
米国のハイテク銘柄は魅力的な銘柄が多いのですが、ただテクノロジー企業に投資するならETFのVGTかQQQを買っておけばいいので、それらを上回るパフォーマンスを目指さないと正直買う意味がありません。それでは詳細を見ていきましょう。
基本情報(Bコース 為替ヘッジなし)
設定日 | 1999年11月29日 |
償還日 | 無制限 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率2.09%(税込) |
分配金 | 年2回(5月,11月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、信託財産留保額はありませんが、管理費用は2%超えの非常に高めの設定。
Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)も内容は同じです。
構成銘柄
業種別は下記のとおり。テクノロジー企業への投資ですので必然的に情報通信業への投資比率が大きくなります。またGoogle・Facebookはコミュニケーション・サービス、Amazonは一般消費財・サービスセクター扱いになりますので、実質情報技術セクターがほとんどです。(2021年4月末時点)
業種 | 組み入れ比率 |
---|---|
情報技術 | 67.4% |
コミュニケーション・サービス | 17.8% |
一般消費財・サービス | 9.8% |
不動産 | 4% |
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)
ティッカー | 銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|---|
GOOGL | アルファベット | コミュニケーション・サービス | 2.2% |
MSFT | マイクロソフト | 情報技術 | 1.9% |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 一般消費財・サービス | 1.9% |
PYPL | ペイパル・ホールディングス | 情報技術 | 1.8% |
V | ビザ | 情報技術 | 1.8% |
ADBE | アドビ | 情報技術 | 1.7% |
MRVL | マーベル・テクノロジー | 情報技術 | 1.7% |
AAPL | アップル | 情報技術 | 1.6% |
Workday | ワークデイ | 情報技術 | 1.6% |
NVDA | エヌビディア | 情報技術 | 1.6% |
組み入れ銘柄数は36と少数精鋭。個別銘柄についてはもう改めてご紹介するまでもないでしょう。そうそうたる銘柄が並びます。財務管理・人事管理ソフトのWorkdayが入ってきているのはおもしろいなぁと思います。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年5月28日時点で、23,434円(配当金再投資ベース38,195円)
2016年ごろからの高パフォーマンスで、基準価額・純資産ともに大きく伸ばしています。純資産は6,800億円を超えておりちょっと国内のファンドとはけた違い。
過去のパフォーマンス
2021年5月末時点の情報です。
期間 | 騰落率 |
---|---|
6ヶ月前から | +16.14% |
1年前から | +40.40% |
3年前から | +87.08% |
5年前から | +201.78% |
設定来 | +280% |
設定来からみると、+280%です。
20年以上前からのロングセラー商品で、ITバブル崩壊、リーマンショック等を乗り越えてきています。GAFAMの躍進の恩恵を受けているファンドといえそうです。
まとめ
圧倒的なパフォーマンスを誇るファンド。米国株とくにハイテク企業は今後も成長が見込める分野です。QQQやVGTと違って銘柄を35前後に絞っているのが特徴的です。
経費が気になる方は、NADAQ100に連動する投信や国内ETF、QQQやVGTを購入すればよいと思われますが、米国のハイテク企業動向をみていくためにも定期的に月次レポートは見ていこうと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。