iTrustバイオ【テーマ型アクティブファンド】

前回はiTrustシリーズの中からロボティクスに関連するファンドをご紹介しました。引き続きiTrustシリーズのテーマ型アクティブファンドをご紹介していきたいと思います。

今回は、iTrustバイオについてご紹介いたします。

iTrustバイオとは

iTrustバイオピクテ投信投資顧問が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 主に世界のバイオ医薬品関連企業の株式に投資

ヘルスケア・バイオ医薬品関連産業の中でも、高い成長が期待される世界のバイオ医薬品関連企業の株式に投資することにより、信託財産の積極的な成長を目指すことを基本とします

バイオ医薬品関連企業とは、遺伝子分析や遺伝子工学を基に、バイオテクノロジーを用いて医薬品の研究、開発、製造、販売等を行う企業を指します。

バイオ医薬品は、病気の原因に直接働きかけて治療を行えるなど、一般の医薬品にはない強みを持っています。バイオ医薬品は、生物や自然の力を用いるため体への負担が少ない・体の悪い箇所へピンポイントに作用するため副作用が少ないというメリットがあります。

全世界的に少子高齢化が進んでおり、医療分野は今後も成長が期待される分野といえるでしょう。

iTrustシリーズとは

ピクテ投信投資顧問が提供するアクティブ型のシリーズ。

投資地域別ファンド4本とテーマ型投信8本を取り扱います。

テーマ型投信は「iTrustメガトレンド・シリーズ」として、短期的な流行を追うのではなく、長期的な社会需要の発展につながり、未来の世界を形作る「MEGATRENDS(メガトレンド)」に基づいたテーマを選択します。

iTrustシリーズの運用で特徴的なのは、純粋度(ピュリティー)の高さを重視すること。ピュリティーとは、会社全体の事業に対する、投資テーマの事業のウエートを指します。

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基本情報

設定日2016年2月19日
償還日無期限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.463%(税込)
分配金年1回(2月)

基本情報は上記の通りとなります。インターネット専用ファンドのためノーロード&信託財産留保学派無し。経費率はちょっと高めの 1.463%です。(カテゴリ平均1.85%よりは少し安め)

iTrustシリーズの各ファンドの信託報酬は、同カテゴリーのアクティブ・ファンドの中で平均を下回る水準に抑えられています。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年8月末時点)

銘柄名国・地域比率
ギリアド・サイエンシズ米国8.5%
モデルナ米国7.2%
アムジェン米国6.9%
アストラゼネカ英国5.9%
リジェネロン・ファーマシューティカルズ米国5.5%
バイオジェン米国5.3%
ユナイテッド・セラピューティクス米国4.3%
イルミナ米国4.1%
インサイト米国3.7%
サノフィフランス2.9%

組み入れ銘柄数は59。バイオ医薬品に絞っていますが、モデルナやアストラゼネカなどコロナワクチンでもおなじみの会社が並びます。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年10月8日時点で、15,943円。

コロナショック時に一時的に下落しましたが、すぐに回復。ヘルスケア分野は不況に強いセクターと言うこともあり急激な上昇とはいきませんが、安定した右肩上がりです。

過去のパフォーマンス

2021年9月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+12.15%
1年前から+32.06%
3年前から+18.78%
設定来+63.09%

設定来からみると、+63.09% です。

比較的安定したリターンとなっています。

ただ、楽天証券での分類平均との比較では低パフォーマンスとなっています。下回るのはコストだけにして欲しいところですが。

まとめ

医療分野の中でも、バイオ医薬品は患者への体への負担が少なくて済むため、世界的に少子高齢化が進む今後より重要な分野となりそうです。デメリットは製薬会社の場合は、新薬の開発に時間とコストがかかりすぎることと訴訟リスクを抱えていること。同じ医療系ならば、個人的には医療機器を含めた総合ヘルスケアに投資したいです。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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