【人気が出すぎて販売停止】DIAM新興市場日本株ファンド【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズ第二弾です。

現在、日本国内株式ファンドの中で、圧倒的なパフォーマンスをたたき出しているファンドがあります。DIAM 新興市場日本株ファンドです。人気が出過ぎて純資産総額が増えすぎてしまったために、2016年5月をもって、新規の買い付けおよび積立設定まで停止してしまっている驚異的なファンドです。

コロナ前でも十分基準価額が高かったにも関わらず、逆にコロナを利用してさらに圧倒的なパフォーマンスをたたき出し、基準価額を2倍にしてしまったというお化けファンドです。

現在新規で買い付けを行うことが出来ず、今後販売が再開されるかどうかは不明ですが、構成銘柄や運用方針については参考になる面もあるかと思われます。

今回は、DIAM 新興市場日本株ファンドについてご紹介いたします。

DIAM 新興市場日本株ファンドとは

アセットマネジメントOne、ファンドマネージャー岩谷渉平氏を中心に運用するアクティブファンドです。下記3点を運用方針に掲げています。

  • JASDAQ、東証マザーズに上場銘柄を投資の中心対象とする(純資産の5割を原則として他の市場の中小株にも投資)
  • 企業の成長力、競争力、収益力、経営力、株価等の観点から銘柄を選別
  • 年1回の決算日において、キャピタルゲイン(評価益を含む)を中心に分配を行うことをめざす

長期に渡って好パフォーマンスを残しており、上場時にほぼ全ての経営者と直接面談を行うなど手間をかけて銘柄選定を行っています。

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基本情報

設定日2007年11月29日
償還日2027年11年29日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券では無料の場合が多い
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.672%(税込)
分配金年一回

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドだけあって、管理費用は1.672%と高額。信託財産留保額も0.3%ほど取られます。ただし後述しますが、コストが気にならなくなるくらいパフォーマンスが圧倒的

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

組み入れ銘柄総数は116。構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年3月末時点)

銘柄名比率
セレス8.57%
スマレジ8.27%
ラクスル7.14%
セルソース5.28%
ENE CHANGE4.58%
メドレー4.16%
クラウドワークス4.14%
ライフネット生命保険3.82%
大真空3.82%
ユーザーベース3.56%

新興市場で話題の銘柄がずらり。2021年3月の月次レポートで触れられていたのは下記2銘柄。

たまたまか意図的か2つとも医療系です。

セルソース

「すべての人生に、再生医療を。」をミッションに、再生医療のうち、細胞加工を受託する事業を営んでいます。

メドレー

人材プラットフォーム事業としては、人材採用システム「ジョブメドレー」とその周辺事業を、医療プラットフォーム事業として、オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」を中核にプラットフォームづくりを進めています。

業種比率
情報通信業57.69%
海運業6.15%
電気機器5.91%
医薬品5.38%
機械4.34%
保険業3.82%
サービス業3.48%
証券、商品先物取引業3.38%
金属製品3.13%
ガラス・土石製品1.73%

業種別で見ると、情報通信業が50%を超えています。情報通信業の多い、JASDAQ・マザーズ市場の中小株銘柄に投資しているためと思われます。

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パフォーマンス

基準価額推移

公式サイト チャート情報より

基準価額は2021年4月30日時点で、116,071円!! 桁を間違えないでくださいね、11万6千円です。分配金を入れると、229,774円。

あくまでも仮定の話ですが、新規設定時の2007年に100万円投資していたとしたら…
2,000万円!!

過去一年間に限ったとしても、になっています。

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
1年前から+86.84%
3年前から+85.83%
5年前から+227.72%
10年前から+1,403.33%
設定来+2,197.74%

設定来を基準にすると分配金込みで約20倍以上となってます。運用を開始したのは2007年。リーマンショック・東日本大震災を乗り越えて、アベノミクスの勢いに乗って買い付けてきた投資家が恩恵を受ける結果となっています。

まとめ

新規買い付け停止となった後も、コロナショックで落ち込んだ市場を利用して逆に基準価額を大きく上げるという、とんでもないパフォーマンスを見せる投資信託。

今は購入が出来ないので、購入が再開されるのを待ちたいところですが、実は同じチームが運用する投資信託があるので、次回はその商品についてご紹介いたします。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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