米国の長期金利の上昇が続き、いったん全世界的な株高が落ち着くかに見えましたが、ダウ平均は最高値を更新するなど、天井が見えない状況が続きます。以前もご紹介しましたが暴落に備えて、資産の一部を値動きの少ない債券で運用すること検討しています。
以前は短期債券であるBNDをご紹介いたしましたが、今回は長期債券であるiシェアーズ 米国国債 20年超 ETF TLTについてご紹介いたします。
TLTとは
iシェアーズ米国国債20年超ETF TLTは、残存期間20年超の米国財務省証券で構成される指数と同等水準をめざす米国籍のETFです。
長期国債は、利回りの変動が大きく市場の動きにも反応します。株式市場の動きと逆相関となることも特徴です。
運営会社 ブラックロックとは
ブラックロックは世界最大の運用会社。2020年7月末時点の総運用資産残高は約7.81兆米ドル(約824兆円)です。
同社の提供するETFブランド「iシェアーズ」世界のETF市場のシェアの36%を占める世界シェアNo1ブランドとなっております。
債券ETF(投信)と金利の関係
債券ETFと金利の関係については、下記の記事をご覧ください。
基本情報
配当月 | 毎月 |
配当利回り | 2.30% |
経費率 | 0.15% |
基本情報は上記の通りとなります。配当は毎月あり、年間株式型より低いもののそれでも利回りは2.3%。経費率は、AGG・BNDほどではないですが、0.15%と安いのが特徴です。
構成銘柄
構成銘柄については、米国国債20年超で構成。いつもはトップ10までご紹介していますが、これ一本。信用格付けについては全てAAA。
メリット
株式と逆の値動き
株価の値動きとしては特徴的で、景気敏感株の下落時に安定的な債券に資金が流れやすく株価が上昇する傾向にあります。暴落時に資産全体の変動幅をある程度和らげることができます。
VOO(橙色)とTLT(水色)を比較してみると一目瞭然。見事に逆の動きをしています。
デメリット
値動きは荒い
米国の長期金利に連動する関係上、非常に荒い値動きをします。
BND(赤色)とTLT(水色)を比較してみると、BNDがほとんど変化していないにもかかわらず、TLTは非常に荒い値動きをしています。
投資すべき?
既に長期金利が上昇し、TLTの株価は下落していますが、金利が十分に上がったタイミングでポートフォリオ全体の値動きをマイルドにするために投資を検討したいと思います。株式と逆相関になるという点が、資産全体の安定感をもたらすと思われます。
まとめ
債券の値動きは安定しており、なおかつ配当金も毎月出ますので資産の一部を安定化させたい方におすすめです。とはいっても政策金利の影響を受けるので、タイミングには要注意です。
興味のある方は少額から。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。