2021年2月14日現在、東証だけではなくアメリカでも株高が続いていますが、S&P500、NASDAQ100指数よりも高い上昇率を記録しているのがラッセル2000です。
ダウ平均が+2.7%、S&P500が+4.8%、NASDAQ100が+6.6%に対してラッセル2000が15.7%と圧倒的なパフォーマンスです。
本ブログにていくつか小型株ETFのご紹介してまいりましたが、今回は米国小型株が対象の、iシェアーズ ラッセル 2000 ETF についてご紹介いたします。
IWMとは
iシェアーズ ラッセル2000 ETF IWMは、ラッセル2000指数への連動を目指す米国籍のETFです。米国の小型株への投資を行います。
ラッセル2000指数は米国株式市場に上場している米国企業のうち、時価総額上位3000社で構成されるラッセル3000のうち、時価総額上位1000社を除いた時価総額1001位から3000位の2000銘柄で構成された浮動株基準株価指数です。
いわゆる小型株といわれるもので小型株効果としては現在は比較的小規模ですが、将来的には大きく成長する可能性があります。これらの銘柄に個別株として投資するのはリスクが高いですが、ETFであれば比較的安価にリスクを押さえて投資することが出来ます。
運営会社 ブラックロックとは
ブラックロックは世界最大の運用会社。2020年7月末時点の総運用資産残高は約7.81兆米ドル(約824兆円)です。
同社の提供するETFブランド「iシェアーズ」世界のETF市場のシェアの36%を占める世界シェアNo1ブランドとなっております。
基本情報
配当月 | 3,6,9,12月 |
配当利回り | 0.089% |
経費率 | 0.19% |
基本情報は上記の通りとなります。3ヶ月に一回配当がありますが小型株メインのためあまり利回りは大きくなく、直近の株価上昇でさらに利回りは少なくなりました。経費率が0.19%と安いのが特徴です。
構成銘柄
構成銘柄については下記の通りとなっております。
また、組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2021/2/14現在)
構成銘柄は約2000銘柄。2021年2月14日時点での組み入れ比率一位は、クリーンエネルギーのETFでも何度がご紹介した水素燃料電池システムの開発に取り組んでいるプラグパワー(PLUG)です。改めて時価総額で並べ替えたときにはまだ2,000位程度。クリーンエネルギーへの過度な期待は禁物といったところでしょうか。
セクター比率を見ると、ヘルスケアの割合が高いですが、保有比率10%を超えるセクターが5つあります。小型株に共通する傾向ですが、やはりエネルギーは枯れた産業なのか比率は低めです。
メリット
大化けの可能性あり
小型株は割安で放置されている銘柄も多く、成長次第では大化けの可能性があります。時価総額の小さな銘柄がちょっとしたきっかけで昇竜拳のごとく駆け上がっていく可能性もあります。
前述のゲームストップ社のような実態の伴わない急激な株価の乱高下に注意が必要です。
2021年は年初来リターン好調
2021年が始まったまだ6週間しか経過しておりませんが、S&P500、NASDAQ100指数を上回るリターンです。
青色:IWM
水色:QQQ
橙色:VOO
黄色:DIA
過去1年間で見た場合にはQQQが圧倒的でですが、それでもVOO,DIAを大きく引き離しています。
デメリット
値動きが激しい
前項の過去一年の株価変動のグラフを見てもわかりますが、大幅なリターンが期待できる半面、コロナショックによる値下がりはS&P500連動のVOOを大きく上回っており、値動きの激しいETFとなっております。上手く時流に乗れば大きなリターンが期待できる半面リスクの高い銘柄です。また、小型株中心で成長重視のため利回りもあまりよくありません。
投資すべき?
私はまだ所有しておりませんが、サテライトとして検討していきたいと思います。
経費率が0.19%と比較的安く、純資産総額が680億ドルと多いことも特徴です。
グロース株への物色が高まっている現在では有力な投資先ではないでしょうか。
VTIにて小型株をカバーしている場合は不要化と思います。
まとめ
小型株ETFの中でも屈指の経費率と資産総額を誇るIWM。年初来のリターンを考慮してもサブ的に所有するなら面白いと思います。
興味のある方は少額から。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。